わいわい作業所
アズで〜す。
いわき市にある「わいわい作業所」を紹介します。
津波の被害を受けたけど、作業所のなかまで、乗り越えてきたのね。
復活したわいわい作業所のみんな、応援してるわ!
東日本大震災より早や2年、復興の兆しが見える今日この頃です。
福島県浜通りにおいては、地震と津波に合わせ原子力事故とが重なり、現在では、原子力事故の影響のほうが長引いており、苦難を余儀なくされております。
先頃、アクアマリンふくしまで「いわき地方の地震・津波歴史展」がありました。そこでは、今までの最大津波は江戸中期に起きた高さ2メートルの津波とありました。今回の津波は高さ約7メートルもあり、その凄まじさが思い知らされました。また、このような状況であった為、津波に関しては何も言い伝えられてはおりませんし、想像することもありませんでした。
しかし、津波が現実のものとなった今、今後も起こりうることを後世に伝える必要を感じております。
東日本大震災が起きたときの当作業所の状況をお話したいと思います。
いわき市四倉海岸に程近い当作業所には高さ約1メートルの津波がおしよせました。津波が来るなどとはその時点までまったく思わず、津波が来て初めて危険な状態に気が付いた次第です。
当時、作業所の利用者さんの大半は近くの寺に避難しておりましたが、地震後の対応をしていた所長と逃げ送れた2名の女の利用者さんが津波に合い足元をすくわれ危うい状況でした。その際、所長が機転を利かせロープを一人一人の腰に巻き全員を一本のロープでつなぎ避難所になっている近くの高校へと避難しました。
その翌日から、地震・津波・原子力災害により自宅に戻れなくなった利用者さん10名と、私の自宅での合宿生活となり、炊き出しや食料など全国からの支援を受けながら、再開まで皆で力を合わせて一緒に過ごしました。
当時のことを今振り返ってみると、大変ではありましたが、楽しい時でもありました。
震災を体験して私が皆さんに伝えたいことは「どのような場面に出会っても前向きな気持ちで進むこと、利用者さん第一に考えること」です。今更ながらにそう感じた次第です。