釧路から
JDF被災地障がい者支援センターふくしまから、南相馬にボランティアに入った人数は500人ほどで、延べ人数3,000人を超える。北海道から沖縄まで、応援してくれた皆さん、本当にありがとう!
今回は、北海道組の仲間からのメッセージだよ。
私たちは平成24年3月11日から24日までの間に、行き違いの形で1週間づつ北海道釧路市から福島県南相馬市へ支援に入りました。行く前に、積雪が多いと聞いていた私たちは、手荷物に長靴を入れて空港を歩きました。いざ現地に到着するとほとんど雪が残っていなくて、損した気持ちになったことを今でも覚えています。
私たちが支援に入ったとき、日付は震災からちょうど一年。被災地の状況はメディアで放送されていることぐらいしか知らない状態で現地入りしたのですが、いざ自分の目で見てみるとそのときの爪跡が深く残っていました。文字通り、開いた口が塞がらなくなったのを今でも鮮明に覚えています。しかし作業所に入ると、現地の皆さんはとても明るく笑顔いっぱいで迎えてくれました。作業をしている利用者の方々も笑顔いっぱいに作業していました。私たちが少しでも元気を分けて帰れたらなと意気込んでいたのですが、逆に元気をいただくことになりました。しかし、その明るい笑顔に至るまでにはたくさんの困難があり、それを乗り越えて今の元気があることを教えてくれました。皆さんの復興に望む前向きな姿にものすごいパワーを感じ、自分たちも今まで以上に頑張らなくては、と感じました。私たちは「くしろぱんや」という店名でパン屋さんを営業しているのですが、”笑顔を届ける手作りぱん工房”という理念を掲げて日々営業しています。我々の作業所が目指すべき笑顔がそこにあるのではないかと痛感しました。
作業所の仕事が終わってから、グループホームの方にもお邪魔して利用者の方々とお話する機会があったのですが、自分の時間ができると、ふと震災のことを思い出してしまうことがあるようでした。なので、大変な状況の中でも作業所をすぐに再開したことに感謝をしていると話していました。職員は1年経過しても全く人が増えず、JDFの活動に助けられていると聞きました。
平成25年1月19日、釧路で行われたきょうされん道東ブロック職員研修会に、マッチング事業を担当されている和田さん、川前さんをお迎えして講演していただいたときに、震災から二年弱経過した今は、新しい職員が増えてきているがまだまだ人材不足であることを話しておりました。南相馬市に行き、皆さんの笑顔とあたたかさに触れ、釧路でもその雰囲気を広げていけたら良いなと考えています。ふくしまでの全国大会、全国のつながりの力でいい大会になればよいなと思います。
企業組合ウェルフェアグループ
鈴木 達
高橋 和樹