ふたばの里(楢葉町>いわき市)


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「ふたばの里」の古市くんからのメッセージです。
福島第二原発の近くにあって、強制的に避難を余儀なくされた「ふたばの里」は、避難先のいわき市で再開しました。
いい人なんだぜ。古市くんって、いかにも福島の人って感じで…。

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「今つたえたいこと」
             社会福祉法人 希望の杜福祉会    
                       相談支援専門員 古市貴之

東日本大震災から2年半が経ちました。この2年間、早かった気もしますし、長かったとも思う不思議な気持ちです。現在も多くの方が、原発事故の影響により、住み慣れたふるさとから離れて避難生活を送っていますが、私たち「ふたばの里」も双葉郡楢葉町から隣のいわき市には場所を変えて再開してちょうど2年を迎えることができました。今は、バッチ作りの他に、資源ゴミの回収を仕事として行っています。

いわき市には約3500戸の仮設住宅が建設されており地域の皆さんのご協力のもと回収活動が行えています。仲間の皆さんも仮設住宅に住んでいますが、慣れ親しんだ自宅や自分の部屋とは勝手の違う環境での生活に、戸惑いや不安を感じている方がとても多いことを感じます。仮設住宅には、一戸建てタイプ、4~5軒が壁一枚でつながっているタイプなど様々ありますが、隣の家の話し声やテレビの音も聞こえてしまう時もありますし、全く知り合いのいないところから近所付き合いなどを始めなくてはならない方もいます。被災前は、仕事をされていた方も「働く意欲がでない」「人間関係が億劫になってしまった」と部屋に閉じこもりがちになってしまった方もいます。

現在、原発のあった地域から避難されている方は、精神的損害への賠償として、東京電力から一か月に10万円の補償が受け取れます。震災から2年経った今でもその補償を主たる生活費として暮らしている方もいます。再就職をしようとして面接に行った方が「避難者は補償金がもらえるから無理して働かなくてもいいでしょう」と言われたり、「避難者は働きもせずにパチンコばかりしている」などと心ない言葉を言われることがあったと聞きました。「避難しているという負い目の気持ちから地域の輪に入って行き辛い。周囲に気を使いすぎてしまう。」「外から部屋の中をのぞかれている気がする。」そんな後ろ向きな気持ちになりがちな避難者の方が社会から孤立しないように寄り添っていく存在が今の被災地でとても大事なことだと思います。それは、被災地であってもなくても、障がいがあってもなくても、支援する人される人に関わらずに大事なことだと思います。先行きの見えない不安の中にいるとき、全国からきた皆さんに「それでいいんだよ」と背中を押してもらえ、寄り添ってもらえ、とても気持ちが楽になったことがこの2年間でたくさんありました。寄り添う気持ちの大事さを心がけて、自分たちもも誰かを勇気づけられたらいいなぁと思います。福島の今を。これからを。人から人へ伝え続けながら…。