第665話 大河ドラマに出演します。

 
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NHK の大河ドラマに出演します。

私ではありません。

田村市船引町出身の女優・佐藤みゆきさんです。

佐藤みゆきさんは、田村高校から会津短大に進み、卒業後、東京都の栄養士として、3年間学校給食の現場に身を置きながら、女優の道を志してきた頑張り屋さんです。

その佐藤みゆきさんが、今夜のNHK 大河ドラマ「八重の桜」に出演します。先週に続いて2回目ですが、今週はセリフもあります。

山川捨松の妹・山川常磐役です。

ご覧ください。そして、これから応援してください。

写真は佐藤みゆきさんと相馬市の立谷秀清市長のツーショットです。

立谷市長は佐藤みゆきさんを気に入ったらしく、「あなたは女優としては大成しないから、相馬に住んで市役所の受付をやりなさい」と無茶振りして悪代官振りをはっきしていました。

佐藤みゆきさんは「光栄です。国に帰ってゆっくりと考えます」と笑顔で答えていました。

危ないぞ町娘!

第664話 二本松少年隊

 
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菊人形で最も美しく悲しいのが、二本松少年隊だ。

二本松少年隊

慶応4年(1868)7月の戊辰戦争の最中、二本松藩大半の兵力が官軍を迎え撃つべく出陣し、城内は空虚同然だった。

この緊迫した状況の下、少年たちの出陣嘆願の熱意に、藩主は止むなく出陣の許可を与え、13歳から17歳までの少年62名が出陣、7月29日、城内の要衝・大壇口では隊長の木村銃太郎率いる少年25名が果敢に戦ったが、正午頃二本松城は炎上し落城した。

第663話 百花繚乱~二本松菊人形

 
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恒例の二本松の菊人形展が、二本松市霞ヶ城公園で開催されている。期間は11月17日まで。入場料は大人500円。

今年のテーマは「大河ドラマ八重の桜」。

見事な菊の大輪に声も出ない。

八重を包む華やかな菊とは反対に、城を守る為に戦い散っていった二本松少年隊の姿に涙が止まらない。

一本の茎から千の花を咲かせるその技に言葉もない。

「菊作り、菊見るときは、陰の人」

製作者の努力に、ただただ感動。

第662話 佐藤みゆきさん③

 
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浪江町を出る前にスクリーニング(外部被曝線量を計る)を受けた。佐藤みゆきさんをはじめ、取材スタッフは2マイクロシーベルト以下の被曝量だった。

全く問題ない数値だ。

このあと相馬市役所に立谷秀清市長を訪ねた。市長には、相馬の復興状況を伺った。立谷市長は丁寧に相馬市の現状と復興への思いを熱く語った。

どうやら、佐藤みゆきさんを気に入ったらしく、最後に「あなたは女優としては花開かないから、相馬に住んでここで花開かせなさい」と、訳のわからないラブコールを送っていた。

最後に、相馬市の防災倉庫に向かった。

一万人分の食料が3日分備蓄してある。米や水、缶詰や毛布等、物凄い物資の量だが、これで一万人が3日間しか持たないのかと思うと 、防災倉庫の限界を感じる。

やはり、各家庭で防災対策をきちんとし、物資の備蓄をする必要性をつくづくと感じた。

相馬では10人の市消防団員が殉職した。

30代が多く、皆働き盛りだ。

研修室に掲げられた遺影に佐藤みゆきさんは、長い間手を合わせていた。

第661話 佐藤みゆきさん②

 
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今年4月1日に警戒区域が解除された浪江町に入った。この地区最大の津波の被害を受けた請戸。140人が亡くなり、今も10人が行方不明になっている。

港に続く道路にある慰霊碑に手を合わせ、請戸小学校に向かった。

海岸から300メートルしか離れていない請戸小学校の時計は、3時38分で止まっている。

大津波が請戸に押し寄せる運命の50分の間に、全児童と教諭は避難して無事だった。84名の児童の中には車椅子の子供もいた。請戸小学校の奇跡だ。

小学校の2階窓から6キロ南に東京電力福島第一原子力発電所の排気搭と建屋が見える。

佐藤みゆきさんは2階ベランダから原発排気搭を睨んでいた。

請戸小学校2階西側にある音楽教室で、請戸出身のシ ンガー・門馬よし彦さんがオリジナル曲「願い」を歌った。

故郷を想うその歌に、佐藤みゆきさんは涙を止める事はできなかった。