全国大会

第700話  節目の700号

 

 
縁があって、きょうされん全国大会の実行委員長を務めさせて頂きました大和田新です。

今日、このルポも節目の700号を迎えさせて頂きました。

これまで、このルポを通し、東日本大震災から復興に向けて頑張る福島県の現状を発信させて頂きました。

途中、ルポに対する意見や感想をたくさん頂戴し、励みになった事が昨日の事のように思いだされます。

本当にありがとうございました。

震災から2年8ヶ月、福島県は今、3千2百人が亡くなり、2百人が行方不明となっています。

地震、津波による死者、所謂直接死が1599人に対し、避難中や避難先で亡くなった震災関連死が1577人となり、深刻さを増しています。(関連死は増え続けている)

震災関連死は、被災3県(福島、宮城、岩手)の中で福島県が突出して多くなっています。

関連死の原因は原発事故による無理な避難から くるストレスや持病の悪化、将来の不安による自殺などです。

これは震災関連死ではなく、『原発事故関連死』だと思っています。

この原発事故関連死を止める事が、福島の復興にとって最優先課題だと確信しています。

原発廃炉まで40年、気の遠くなるような歳月の先にある福島県の復興・復旧を担うのは若者達です。

その若者達を支えるのが教育と医療です。

私の夢は、将来福島県が日本一の長寿県になり、医療、化学、政治等の分野で世界的なリーダーを輩出する事です。

ピンチをチャンスに変える事が、福島の復興には欠かせません。

東電や国のせいばかりにしていては前には進めません。

福島県はこれまで全国から、いや全世界から支援をして頂きました 。

本当に感謝にたえません。

しかし、本当の支援は「忘れない事」だと思っています。

これからも福島を忘れないで下さい。

そして、福島を思い出した時に、このルポを読み返して下さい。

今日まで、ありがとうございました。

これをもちまして、私の福島ルポを終わらせて頂きます。

本当にありがとうございました。

大和田新

第696話 理事長現れる!

 
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福島県郡山市で開催された「きょうされん全国大会」から2ヶ月。

11月16日(土曜日)に、きょうされん理事長の西村直さんが挨拶にお出でになりました。

わざわざ、京都からです。嬉しい限りです。

お礼に生放送に出演して頂きました。(かってにそう思っているだけです)

番組では、西村理事長、渡辺伸太郎さん、川前佳奈子さんの3人にお話を伺いました。

改めてこの縁を、大切にしていきたいと思っています。

来年の全国大会は、私の故郷の神奈川県横浜で行われます。

成功を心から願っています。

第636話 私の宝物

 

 
大和田です。きょうされんの西村理事長から、もったいないメールを頂きました。

「大会の結果を高く評価して」下さっていますが、これは、私の力ではなく、大会運営に携わってくれた東北各地の実行委員の皆様の努力の賜物だと確信しています。

そして、原発が依然コントロールされていな中、福島にお出で下さいました全国の皆様にあらためて感謝申し上げます。
西村理事長には内緒で、頂いたメールをルポにアップしますので、ご覧下さい。内緒ですよ。
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お 礼
大和田 新 様

 過日のきょうされん第36回全国大会では一方ならぬご協力、ご奮闘をいただき心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

 全国大会は、毎回その時々の政治や経済の影響を受けた障害者施策が直面している課題を、開催地のテーマと重ねて広め、訴える内容になります。当日までの準備プロセスも含めてたくさんのドラマが生まれ、感動と共感を体感する一大イベントです。

 今回の福島大会は、36年間の大会の歴史の中でもその感動と共感の手応えはひときわ大きかったと実感しました。そして、まだその余韻にひたっております。

 何がそうさせたのか、私なりに紐解いてみました。やはり、東日本大震災を経験した東北、福島のきょうされん関係者が、「伝えたい」思いを一つにしたこと、そして「つながりの力」信じながら、今を乗り越え、未来に向かって歩みだそうとしていること、同時にこれらの事実を正面から受け止めること無く、まやかし、ごまかしで、東北、特に福島県民に「自己責任」を押しつけている勢力への怒りとジレンマが蓄積していること。これらの悔しさ、怒り、前向きな決意が、大会を通じてビンビンと参加者に、そして参加できなかった全国の関係者に伝わったという手応えがこの感動と共感をつくり出したように思います。

 このような大イベント準備の経験も無く、小規模の障害者事業所の集合体がきょうされんの東北ブロック、福島支部の実情です。出会いの頃は、恐らく「今ひとつ落ち着かず危なっかしい組織」とお感じになったことでしょう。大和田さんがその始終をご理解いただき、そのまま受け止めていただいて、励まし、後押しをしてくださったのだと察し、あらためて感謝する次第です。大会成功に向けて連日ブログで書き綴っていただいたこと。大和田さん自ら粘り強い交渉をして頂き、県知事、開催地市長ご本人の開会式へのご出席をかなえていただいたこと。そして、あの感動的な「鎮魂から復興への」ステージなど…
これらが一つになって、震災から2年半を経過してもなお、まだまだ先行きが見えない福島の若者をはじめ東北の実行委員のメンバーの勇気を奮い立たせ、東北の仲間をおおきく励ましていただいたと思います。
「人を大切にする」「排除につながる理不尽は許すまい」こんな情熱だけは絶やさず持ち続けようと歩みを続けてきたきょうされんです。しかし、時代の変化と共に「今風の課題」も生まれてきています。私をはじめ、まだまだ未熟な組織、団体でございますが、これを機会に引き続いておつきあいいだだき、ご支援ご指導をいただきますよう心からお願い申し上げます。

原発問題をはじめ、復興への課題は山積し深刻です。原発推進派は都合の良いバックストーリーを描いて、分断と自己責任の流れをつくろうとしているように思います。「自己責任」「自己選択」が効率的な「分断製造器」であることは、2006年にスタートした障害者自立支援法という制度に翻弄された多くの障害当事者が歩んできた道と同じではないかと思っています。武藤さんが言われたように、私たちが「その手に乗らない」ためにも、しっかりとつながり、伝え続けていく営みが欠かせないと思っています。
私は、今回のテーマに、さらに「つづける」を加えたいと思っています。遠くなればなるほど、時間が経てば経つほど震災の意識は「薄らいでいく」のも事実です。本当の実態を伝え、「だまされる」ことなくつながる活動や支援活動を、団体や個人が続けていきたいと思っています。
きょうされんは、今日まで「障害のある人も含めて、誰もが大切にされ、分け隔てのない社会をつくろう」と活動を続けてきました。武藤さんが提起された「生き方の問題」とは、そんなスローガンを掲げ実践するきょうされんが、この国に起っている「原発問題」を正面から受けとめて実践することがなかったら、スローガン倒れではないか、それは私たち一人ひとりの「生き方」としても問いかけられたのでないかと受け止めています。

お礼と言いながら、長々と書いてしまいました。大会の感動をこれからの生き方に重ねて力にしていきたい、そんな「はじまり」になった、いや、しなくてはならないとグッと拳を握る大会になったと思います。
お粗末極まりない文章で失礼とは思いながら、お礼の気持ちを伝えたくてペンを走らせ・・・、いや、キーボードに向かいました。
何卒、これからもよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。

2013年9月25日

きょうされん 理事長 西 村  直

第599話 きょうされん全国大会写真館⑤

 
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鎮魂から復興へのステージでお話しを伺ったのは、いわき市の志賀としえさんと、仙台市の早坂洋子さんの二人です。

志賀さんは宮城県気仙沼出身。両親と義理の姉の3人を津波で亡くしました。白血病から骨髄移植を受けています。

早坂さんは目と耳が不自由で、震災直後は情報収集に苦労しました。

4人の美女写真は、右から早坂洋子さん、志賀としえさん、菅原美智子アナウンサー(大会の総合司会)、志賀さんの友人の幸恵さん。

この日、奈良から来た、社会福祉法人「萌え」の皆さんにインタビューしました。

福島に来るまでは、放射能の問題で少し不安だったそうですが、来てみて普通に生活しているのを目の当たりにして、そう思っていた自分が恥ずかしかったと、話 してくれました。

みんな、優しくて良い人ばかりでした。

最後の一枚は、日大東北高校のボランティアの女子高生の笑顔です。

高校生の笑顔が、福島県の未来そのものですね。

第598話  きょうされん全国大会写真館④

 
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津波の被害から奇跡の復活を遂げた「豊間中学校の奇跡のピアノ」のコンサートで、kiroro の「未来へ」を大合唱しました。

ステージと会場が一つになった瞬間でした。

歌手の普天間かおりさんも感動し、何度も声を詰まらせていました。

ピアノも本当に嬉しそうでした。