震災から5年 福島は新たな局面をむかえます
2016.3.11 あの日から５年が過ぎました。
がんばってるみんなの姿と
なんともいえない辛い気持ちでいるみんなの姿が
入り交じった毎日を過ごしています。
あの震災から感じ、学び、考え続けたなかから
被災地でたくさんのグループホームをつくり
あらたな事業所も立ち上がりました。
避難先のなれない土地で
避難した障がいのある仲間と再開した事業所は
その町になくてはならない社会資源となりました。
要援護者リストの検証や福祉避難所や避難計画作りに
市町村とともに取り組む姿が見られ始めました。
3.11が暴露したものは、
障がいがあっても命をあきらめたくない、被災地で希望を持っていきていきたい
というみんなの声が、「障害者権利条約を被災地のすみずみ」にという強い思いになり
差別禁止条例づくりへと続いていきました。
しかし、
今福島は、新たな局面をむかえ、苦しみもがいています。
避難指示区域の解除がはじまり、自分の故郷へ戻れるようになってきています。
うれしいことのはずなのに、待ち望んだことのはずなのに
戻るか、戻らないか苦渋の決断がせまられてきています。
仮設住宅からの転居、県外避難者への家賃補助問題、賠償の今後・・・・・・・・・・・・。
あのときから、迫られてきた決断
「食べるのか」「食べないのか」・「再開するのか」「廃業するのか」・「いっしょなのか」「別れるのか」
そして戻るのか、戻らないのか。
どんな決断であれ
その決断を見守り、ひとりぼっちになんて決してせず、
みんなでつながって生きていきたいと思っています。
そう思えるのは、本当に全国のみなさんのおかげです。
原発を再び動かさない国であること
戦争をしない国であること
助けを求める人を見殺しにしない国であること を心から望みます。
原発の再稼働、戦争法案可決、社会保障切り捨ての動き。
福島は、顔をあげ、歩き、闘い、そして伝え続けます。
2016.3.11 きょうされん福島支部一同
