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研修担当から報告・お願い・お知らせ

category : fukushima, news 2014.12.1 

報告 10月18・19日 第8回 きょうされん東北ブロック交流会 IN秋田県男鹿市男鹿観光ホテル

報告者 福島県南相馬市 福島支部教育・研修委員 石田 宏之

今回が初めての東北ブロック大会でした。震災後、全国から来たきょうされんの事業所の方からブロックごとの集まりについて聞いており、誘われて去年・今年と九州のブロック大会に参加してその盛り上がりに感動しました。今回、東北ブロック大会に参加してその勢いとパワーに感動しました。

秋田での開催ということで、かなり遠いと思いどのように行くか迷っていましたが、郡山のにんじん舎の車に乗せていただけることになり助かりました。出発は早朝6時集合で、高速道路をひたすら車で走り男鹿に入り、半島を一回りしてから会場入りしました。郡山では、晴天で当日はB1グランプリが開催されていました。北に向かうほど小雨が降ったり曇っていましたが、途中きれいな虹がかかっていました。男鹿の風景は、断崖絶壁の上を走っているようでした。海岸にいろいろな奇岩がたくさんありました。残念ながらゴジラ岩は角度が悪いのかゴジラには見えませんでした。

一日目は、基調報告「中央情勢報告」・各支部発表・講演・大交流会がありました。 観光もあり利用者の方の多くが、男鹿水族館・なまはげ館・真山伝承館・入道崎などに行き楽しんだようです。福島支部の発表では、ピーターパンの小沼さんが震災・原発事故後の福島の事業所の困難さを切々と訴えていました。これからの取り組みとしてお弁当屋さんをはじめて、学生さんにロゴを作成してもらいマスコミに取り上げてもらうなどいろいろ試行錯誤しながら取り組んでいることを発表していました。小沼さんは1人で利用者さん7名を乗せて6時間以上かけ男鹿に来ました。タフです。

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次の講演は、フリーアナウンサーの石川文子氏の「スタジオより愛をこめて」を拝聴しました。すごいパワーで聞く人を飲み込んでいました。みなさん話に引き込まれていました。体験をもとにご自身が悩んでいろいろ勉強したことをわかりやすくお話していただきました。人前で話すときの重要なこと 1.雰囲気 2.目線 3.声 4.話の内容 をもとに、アイコンタクトとマイクの持ち方など参加者が実際にやってみるなど楽しくお話に参加することもできました。「顔施」ということばを教えていただき、笑顔の重要性を教えていただきました。有名人とのからみでの苦労ばなしを面白おかしく話す中に、伝えたいことをしっかり伝えるプロとしての凄みを感じました。

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夜の大交流会は、豪華なお膳が出て少しリッチな気分になりました。水桶の魚の中に焼いた石を入れて汁を作る浜汁の実演がありました。それに余興として「なまはげ太鼓」の激しい演舞がありました。太鼓の勇壮な音と憤怒の形相のなまはげが見るものを、恐怖と感動の世界に引きづり込んでいました。その後、「よさこいそうらん」がありみんなで踊りました。カラオケ大会では、日ごろおとなしいそうな人も自分の世界に入り美声を轟かせていました。ある利用者さんは、歌にあわせて激しく踊って会を盛り上げていました。

ホテルの温泉は、広くゆっくりと入ることができ、疲れが取れたようです。夜で遠くのぽっんと遠くの明かりしか見えませんでしたが、朝には日本海が一望できるということでした。ここのホテルは他の2つのホテルと提携していて他のホテルの温泉も入れるということだったので、翌朝別のホテルの露天風呂の方に行き、遠くの方に日本海を見ながら朝風呂を浴びました。

2日目の前半は、「インクルーシヴを考える~子どもの世界を見続けて、そして大人へ~」と題し子ども発達支援センター・オリーブ園施設長 後藤 進 氏の講演会を拝聴しました。障害を持つ子どもたちへのかかわりのきっかけ、そして青い芝の会の方々との交流などの話を通して、障害者と健常者を分ける分離の教育への疑問・施設内の虐待・保護者の老いとグループホームの要望などを話されました。特に障害を持つ人と小さいころから共に生活して育っていくことで、排除しない社会(インクルーシヴ)が築けるをお教えくださいました。

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後半は、分科会で①「重度高齢化」 ②「働く」 ③「暮らす」に分かれて学習しました。「暮らす」の助言者として参加することになっており、僭越ながら少し意見を述べました。「暮らす」の発表者は2名 1人目は岩手支部の共同生活事業所「SUN」の戸羽 泉氏で震災後のグループホームでのご苦労を語られていました。仮設のグループホームではありますが、写真では立派に見えますが、冬はかなり寒いようで電気代がかなりかかるとのことでした。今は、新しくグループホームが出来てそこに移っており、これから充実した生活の場となるようにしたいということでした。 2人目は青森支部の村川氏から 44歳の男性が障害年金をもらえていない現状があり、どうにかしたいということでした。親亡き後、どうにか生活していけるように年金は重要、男性は学校を普通学級で卒業し成人して32歳の時に障害が認められました。学校ではひどいいじめがあったようです。障害が認められても年金に結びつかず、親御さんが行く末を案じて数年前に役所へ相談へ行くと障害年金は認められないということでした。理由として、国民年金未納・認めれた医者の所見がない・学校での記録も長い年月が経っておりないなどです。状況はかなり不利な立場にあります。きょうされん本部の中村氏から年金障害者の会の存在、また法的訴えをする方法など助言をいただきました。男性は現在、引きこもっており精神障害の医者の診断もあるので、精神障害者として年金をもらうのはどうかという意見もでました。何とか年金を受給して、事業所に通いそしていつかブロック大会に参加することを願っています。

閉会後、昼食を食べながら東北ブロック役員会に出席しました。各支部状況そして本部の新しい拠点づくりなど話がありました。来年のブロック大会は青森ということでした。宮城支部から「9、10、11月はイベントや祭りで、書き入れ時 本当は利用者の方も参加したかったが、地域のイベントで販売があり参加できなかった。どうか時期をずらして参加できるようにしてほしい」という要望があり、それを容れて青森支部で協議するとのことでした。利用者の方で、このブロック大会を楽しみにしている方が多く、いい日にちが決まりたくさんの人が来年参加できればと切に思います。

今回、秋田支部の皆様には、すばらしい東北ブロック大会を見せていただき、賞賛とそしてそのご苦労に感謝いたします。福島も負けずに頑張ろうと思いました。

 

お願い 12月12・13日 安居楽業ゼミナール はたらく岩手・盛岡

東北でははじめて開催される安居楽業ゼミナールにふるって御参加ください。
「岩手、宮古カリー亭島もと小幡さんの報告」「青森の八木橋さん、宮城の遠藤さん、福島の熊田さんの実践」を、ぜひ、一緒に学びましょう。

安居楽業ゼミナール

チラシ(PDFファイル)は、こちら

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お知らせ 1月17・18日「現状を打破し未来を切り拓く」研修会 郡山市清稜山倶楽部

あの地震・津波・原発事故から3年9ヶ月。震災後のみなさんの取り組みは「はたらくこと」「くらすこと」「ささえること」の原点、そのものであり、小規模作業所の魂そのものでした。ぜひ、その魂を「次の世代へ!!」福島支部研修の第一報をお知らせします。

研修会チラシ

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