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第20報 令和6年能登半島地震

category : 未分類 2024.3.10 

今朝、支援拠点となる七尾市の建物整備に入っているきょうされん災害対策本部事務局長大野さんより、うれしい知らせがきました。二ヶ月かかりましたが、支援拠点となる建物の水道が復旧。水がでました。まだまだ断水が続く地域は沢山ありますが、支援拠点の整備が一歩一歩進んでいきそうです。

今現地では、自治体から依頼を受け、相談支援専門員協会による在宅障がい者への訪問調査が始まっているようだと、直接現場支援にあたっているAARJapanさんからも連絡をいただきました。福島からも、東日本大震災で、全国のみなさんに助けてもらった相談支援員が、能登の訪問調査に参加しています。

東日本大震災では、在宅で被災した障がいのある人たちや、放射能から一度避難しても避難生活に耐えきれず戻って来た障がいのある人たちとつながるために、各市町村へ障がい者手帳所持者の住所等情報の開示を支援センターふくしまからお願いしましたが、個人情報保護の観点から、情報を得ることができませんでした。

一か所、緊急時避難準備区域の指定がだされた南相馬市だけが、原発に再度なにかあったときに、障がいのある人たちの避難を進めるために、支援センターふくしまと地元障がい者通所事業所ぴーなっつと南相馬市で、個人情報を共有し、調査活動を5月から7月末にかけて行うことができました。

調査活動は、在宅の有無、避難の手段等が目的ではありましたが、当然のように被災した中での困難や必要とする支援が湧き上がってきたのです。南相馬市も地元の障害福祉サービス事業所も被災し、調査をする余力な どなく、支援センターふくしまにかけつけた全国各地からのみなさんの力で超活動はおこなわれました。大切なのは、湧き上がってくる被災障がい者からのSOSに応えるために、地元の障がい福祉サービス事業所と情報を共有しながら、引き続き事業所支援に入ってくださった全国からのみなさんの力で、なんとかSOSに応え続けていくことでした。

熊本地震から、障がいのある人たちの個人情報は、障がい福祉サービスの国のスキームのなかにある相談支援員に開示され、相談支援員のみなさんが、訪問調査をするようになりました。繰り返しになりますが、大事なのは、調査後の、必要な支援を、できるだけすばやく継続的に続けることだと思います。熊本では、相談支援専門員協会の調査は、5月あたまに始まり、6月末には、要請をした自治体に報告し終了しています。

ぜひ、能登半島地震で始まった在宅障がい者への訪問調査によって、明確になる必要な支援が、スピード感を持って継続的に取り組まれるよう、地元自治体への報告だけでなく、支援活動に取り組む関係各団体に共有され、それぞれの団体の力をうまく生かしながら、被災した障がいのある人たちやご家族の心労が、一刻も早く少しでも軽くなることを願います。

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