「つながろう! 若手施設長管理者研修会」
今年もまた、全国からたくさんのみなさんが、福島を訪ねてくださいました。
今回は、北は宮城県女川、南は熊本県荒尾から、被災経験のある方も含め20名の若い施設長や管理者のみなさんと西村理事長ら7名のスタッフの皆さん方が訪ねてくださいました。
その二日前には、震度5弱の地震と津波警報がだされ、また前日の夜中から関東を中心に、雪が降るというなかでの研修会でした。
みなさんは、11月24日のお昼に郡山駅に集合され、第1日目は、磐梯熱海温泉清稜山倶楽部で、翌25日にバスで南相馬に、被災地を視察しながら向かいました。
途中二本松で再開した「コーヒータイム」さんに立ち寄り、橋本さんと志賀さんから、あの当時の話をお聞きしました。お話をお聞きした新たに移転した事務所も、避難先の二本松にしっかり根づき、朝日のなかキラキラ輝いてしました。
次に向かった広野町では「シェルパひろのハウス」の古市さんのお話をお聞きしました。避難指示が解除されるなか、広野町や楢葉町のこと、そして障がいのある人たちのことを聞かせていただきました。そこからは、古市さんの案内で国道6号線を北上、避難指示がてでいる富岡町、双葉町、大熊町と車窓から人のいない町を複雑な気持ちで見つめながら、浪江町に入りました。
浪江町では避難指示解除準備区域で日中活動している「サラダ農園」川村さんにトルコギキョウのハウスを見せていただき、お話をお聞きしました。川村さんの話には、夢や目標がたくさん詰まっていて、浪江町の夢や目標や希望としっかり重なっていることが伝わってきました。決してうまくいくことばかりではなかったと思いますが、そんなことを微塵も感じさせない話でした。
そこからバスは、除染の工事車両渋滞を気にしながら、一路南相馬市鹿島区「ともに」へ、向かいました。ここでは、あさがおのみなさんとぴーなっつの青田さんのお話をお聞きしました。震災後の生きるか死ぬかという状況の中での話は、受講生のみなさんだけでなく私たちに重く重く突き刺さってきました。自分たちに突きつけられた考えなければならないことを強く思い知らされました。
夜の地元のみなさんとの交流会では、相馬、南相馬、浪江から20人を超えるみなさんを交えて、様々なお話を聞きながら楽しい時を過ごさせてもらいました。三日目の研修を終え、最終日帰りのバスのなかで、みなさんの話を聞き、受講生のみなさんと、南相馬の人たちと、福島の人たちと、確かにつながったことを実感した3日間でした。最終日の朝、朝日に照らされ、ホテルの屋根にびっしり敷かれた太陽光発電パネルが眩しかったです。
昨日まで、みんなで一生懸命がんばったよ。そして、明日からも!