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熊本支援レポート

category : fukushima, news 2016.8.10 

熊本支援レポート

きょうされん福島支部 副支部長 和田庄司

 熊本地震に対する支援として、被災地障害者センターくまもと・JDF熊本支援センターへの人的支援は、発災当初から、3・11のを経験し助けていただいたなか、多数の皆さんが支援活動を行っています。
和田も2度目の支援を7日から13日の予定で行っています。レポートが届いています。

8月7日

 昨日、支援員のみなさんが全員そろい、今日から、事業所と東さんのところの支援活動がスタートします。
益城町と西原村を回りましたが、どちらも、まだまだ大変な状況です。しかし、少しずつ落ち着いてきたところもあるのか、支援の形も混乱した状況から避難所から仮設住宅や見なし仮設(借り上げ住宅)への移るための取り組みに変わってきているようです。

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西原村の震災がれき置き場の写真です。

 津波で、ごちゃ混ぜの生臭いがれきではなく、放射能廃棄物の黒い袋でもなく、分別されたがれきが、どんどん運びこまれています。

8月8日

今日も暑かったです。熊本の湿度が95%というのが驚きです。
今日は、支援員のみなさんの現場支援初日でもあります。
身障の方の家の除草、明日は、精神の方の家のごみの片づけ。震災後、熊本市から郵送された支援センターへのSOSチラシをみて、連日30件を超える電話がなっています。
酷暑のなか、その支援に入った若者が「要望の作業が終わったあと、もう少しゆっくり話を聞いてきたい。」と話していました。頼まれた仕事が支援内容ではあるけれど、依頼した障がいのある人の話をしっかり 聞いてくることの意味。話を聞いてもらうことでの安心感。話からわかってくる新たなニーズ。
まさしく福島が助けてもらったなかで思ったことを、若い支援者が話しているのを聞き、とてもうれしくなりました。

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益城の写真です。益城はまだまだ厳しいです。

8月10日

熊本では比較的ゆっくり朝動き出しています。
6月に入ったときと同じように、朝から車がたくさん走り、夜明けとともにジョギング、ウォーキング、犬と散歩、朝練の高校生とたくさんすれ違います。
一見、普通に思える風景の中で、未だ、SOSを出し続ける弱い立場の人たちがたくさんいる。もしかしたら、震災前から抱えていた問題もあるのかもしれないけれど社会の片隅でひとりで、家族で、大変な思い、悩みを抱えている人たちがいることは事実です。
今回の支援クールに南相馬の支援に何度も入ってくださった神奈川の小沢さんがいらっしゃいます。小沢さんが、「私たちの仕事は、思い上がったり、上から見下ろすようであってはならない。」「どんな理由であれ、今、困難を抱えている人たちなのだから。」と若い職員に話しているよ。といっていました。「謙虚であれ」大切なことばです。いろいろな事情、いろいろな困難にに対して謙虚でありたいものです。

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8月11日

7月1日から益城町総合体育館の避難所の管理から益城町が撤退し、体育館の指定管理者YMCAが避難所の運営管理を担うことになりました。
YMCAは、震災直後から避難所運営を町県の指揮の下、やってはきているもののこの避難所に、支援に入っていた全国からの看護師さん方、保健師さん方、そして県も今月末にかけて、次々と撤退していくことに大変不安を抱えていました。
くわえて、仮設住宅への入居が進み、ここに避難している人たちの数は、400人を切る数になってはきているものの、8月中に、益城町6箇所の避難所が、ここと敷地内のもう一カ所の2カ所に集約されようとしています。
新たな避難者を加えると、また400人を超える人たちが、ここで避難生活を過ごすことになります。その中には、障がいのある人も含め、様々な事情や困難を抱えた人がいるかもしれません。また、以前から避難している人たちも、多くの新たな避難者と避難生活を送ることで新たな問題が生まれるかもしれません。
避難所から仮設住宅へ。新たなステージをむかえ、行政も支援団体もそちらにシフトしていくなか、うまく移っていけない方たちがいます。いろいろな困難を抱えている人たちがいます。避難所運営を手助けを、避難所で過ごす人たちの手助けをしていかなければならないと強く思いました。
今日も、熊本の予想最高気温は37度です。

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