あたりまえに働きえらべるくらしを
-障害者権利条約を地域のすみずみに-
をスローガンに、今年もみなさまのご協力で「障がい者福祉についての法制度の拡充に関する請願」署名、募金が進んでいます。
福島支部は、福島選出の国会議員のみなさま13名に、震災・原発事故に苦しむ障がい者、その関係者を中心に福島県民の声を13,000筆の署名と共にお届けし、この請願の紹介議員になっていただきたく、お願いをします。
目標署名、募金をめざして最後の追い込みをしていますが、署名にとりくむ事業所さんや職員さんの声を紹介します。
まずは支部会員さんの中で、最もたくさんの署名を集めている「みどり工房」さんです。利用者さんの保護者、滝田節さんです。
国会請願署名の取り組み方
みどり福祉会では、国会請願署名の依頼を2回に分けて行っています。
理事・評議員・利用者さん・職員・みどりの会(応援団体)の個人向けには、年末年始でご親戚やご友人とお会いになる時にお願いして頂けるように12月下旬に。業者さんやきょうされんに未加入の施設さんには1月中旬に、和田支部長とみどり福祉会からの依頼文を添えてお願いしています。遠方の方には返信封筒を同封します。署名の時期が来ました。
さて私の出番かなと心に命じ、娘・妹と友人みんなに声をかけて、毎日署名用紙を持ち歩きます。
いつも工房のお世話になり、親として何かお手伝いをと思うだけで何も出来ずに終わってしまいます。
障がいのある息子も五二才になり、よくここまで育ってくれたなぁ…と胸が一杯になり、涙がこぼれそうになります。
本人も休まず作業を頑張っている様です。スローな動きも本人は感じていない様ですが、毎日指導をして下さる職員の方々にも頭が下がりありがたく思っております。
本当に微々たる協力しか出来ませんが、今後ともよろしくお願い致します。みどり工房 保護者 滝田節
次は、なごみの佐藤さんが支部メーリングリストで役員さんに伝えたメールを抜粋したものをのせます。
きょうされん福島支部役員の皆様
《前略》
請願署名の束を準備するため、預かっているアクセスホームさくらの
署名を見ました。全員が、二本松や郡山・福島に住んでいますが、
全員、浪江の住所です。原発事故以降もずっとです。
こんなに思いのある署名は福島にしかないと思います。
先日、私がなごみの管理者になったため、
あらためてさくらの渡邊さんに挨拶に伺った時、そういえば新しい名刺
渡してなかったね。と言われ、いただいた名刺にも、まずは浪江の 住所
それから、二本松事業所として新しく建設した今の住所が書いてあります。もう一つ、ピーターパンが弁当事業を始め、大変ながらもなんとかやっている。
昨日は利用者さんを送迎しながら食材に利用するため、
ふきのとうを摂りながら帰ったという話。
とてもうらやましく思いました。二本松では野山の物を摂って食べる。ことは
原発事故以降、なくなりました。検査をしていないものを食べることも、売ることも
しません。今年も地元で大豆を作ることはあきらめました。
県外産の豆を使っていても、商品として出すためには検査をします。きっと、いわきやほかの地域でもいろんな出来事があるのではないでし ょうか。
地元議員訪問は、こういった会員さんが原発事故や様々な事に苦しみながらも、
前を向いて歩いている。なのに、今の総合支援法がさらに追い打ちをかけている。
という事実を議員さんに直接話すことが出来るとても良い機会です。
全国大会翌日の請願行動は、全国としてのアピール行動でもあるため、
議員さんひとりひとりとしっかりお話することはなかなか難しいです。震災後、ぴーなっつの石田さんは家族の名前を列挙するのではなく、
1人1人に説明をし、1,000筆以上の署名を集めてくれました。
きょうされんに対する思いがあったからできたことで、
とても大変なことだったと思います。請願署名の 大事なところは「思いを伝えること」と思っています。
全国大会をみんなの思いでやり遂げたように、
また、福島の思いを伝える活動をできればと思います。
それぞれのブロックで会員の思いを共有し、
地元事務所訪問ができるといいですね。《後略》
なごみ 佐藤 美穂
4月末から5月中旬にかけて地元の議員事務所へのお願いの訪問がはじまります。ご協力いただたみなさまの声をしっかり伝えてきたいと思います。