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「きょうされん全国大会in東北・ふくしま」から一年が過ぎて

category : fukushima, news 2014.9.24 

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昨年の今日、2013.9.21福島県郡山市磐梯熱海町に、全国から2600人を越える皆さんが集まってくれ、「第36回きょうされん全国大会in東北・ふくしま」が開催されたことが遠い遠いことのように思えます。

明日は、たくさんの支援をいただいた神奈川で「なかまとつくる みんなのしあわせ わたしのみらい」福島からの宿題と話されていた第37回全国大会inかながわが開催されます。

 

あの時、磐梯熱海に集まってくれた全国のみなさん、お元気でしょうか。

オープニングで心の内を話してくれた「岩手あすなろホームの熊谷くん」「宮城きららの女川のみなさん」は、少しずつ少しずつ前に進んでいますか。

「鎮魂から復興へ」でじゃんがら念仏踊りを披露してくれた「いわき海星高校の生徒諸君」精一杯笑顔で踊ってくれた「小名浜高校フラガールのみなさん」それぞれの道でがんばっていますか。

 

大会を支えてくれたみなさんひとりひとりの今は、と思いをよせながら、福島での大会の映像をまた観ています。「つたえつなぎはじめる」のブログを、また読んでいます。

 

福島の仲間たちも、あの後またいつもの場所で、こつこつと目の前の困難に立ち向かってきました。きょうされんの活動はちょっとおろそかになっているかもしれませんが、自分たちの「仕事」「暮らし」「支え」に取り組んできました。

「一歩一歩前に」を合い言葉に、福島の仲間たちもがんばっています。

福島の様子はというと、福島、郡山などの中通りも除染が進み、放射線量の低いところとあまり下がらないところがみられる中、子供たちは外遊びをしています。ほとんどの農産物は制限無く出荷され、地元でも放射能への不安を忘れていることが多くなりました。県外に低線量被爆を恐れて、避難していた子供たちのなかにも、戻りはじめた人たちもいます。県内では、いろいろな全国大会や全国規模のイベントがたくさんおこなわれています。障がい者団体でも、きょうされんの全国大会のあと、今年の夏は「全国手話通訳問題研究会」の全国大会が、来年には「DPI日本会議」の総会が開かれるようです。

いわきから南相馬にいくのに国道6号線を一般車両も通れるようになり、まだ戻れない警戒区域の中を走っていけるようになりました。でも車を降りることも停めることもしてはだめで、車の中でも驚くような高い放射線量が表示されます。

そして、改めて振り返れば、その警戒区域を中心に、いまだに十二万人を超える人たちが避難生活を続けています。また福島県内の学校給食に使う福島県産食材は、原発事故前は、36.1%だったものが、3年が過ぎた今も19.1%にとどまっています。いわき市では13年度で2.6%という状況が続いています。福島市では昨年1月から市産米を使っていますが、昨年5月時点で51人の子供たちは弁当を持参しています。今年は25人に減ったそうです。

全袋放射能検査をしているなか、子供さんを持つ親さん方の揺れ動く心境を表した数字のように思えます。

 

福島の作業所の一歩は、揺れ動く心境の中、踏み出される一歩です。

私の職場にんじん舎も「いつか、作業所の畑に以前のような、元気な子供たちの芋掘りの声が響きわたる日を目指して」一歩一歩前に進んでいきたいと思っています。

また、明日から。        2014.9.21   きょうされん福島支部支部長 和田庄司

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