第19報 令和6年能登半島地震
能登半島地震発災から2ヶ月が過ぎました。春と冬とのせめぎ合いが続き雪の日もまだまだ続きそうです。現地では、在宅障がい者の方々への個別訪問調査が、要請を受けた日本相談支援専門員協会のみなさんによって始まっています。福島からも東日本大震災で苦楽を共にした相談員のみなさんが調査活動に参加されています。 願わくば、この調査でだされたSOSへの対応がスムーズにおこなわれるような連携が、各支援団体となされ、被災した障がいのあるみなさんの苦労ができるだけ早く、少しでも少なくなっていくようにと思います。「調査のための調査であってはならない」それが、個人情報の壁を感じてきた私たちのおもいです。
佐藤見地福島支部支部長からの報告です。
昨日石川支部の本田支部長へ連絡をさせていただきました。 2か月経った石川の状況を少しですが、お伺いしました。
・ゆうの丘(七尾市)アルミ缶の作業の機材はきょうされんの助成金を活用したり、シイタケの乾燥に使用する建物(震災前は知り合いの農家の納屋を借りていたが現在倒れ掛かっている)は新たにゆうの丘敷地内に建てる予定(500万円近く費用がかかる)。費用はゆめ風基金やAARに協力を頂いているとのこと。
・七尾市内のA型事業所は和倉温泉の清掃業務を主としていたため、仕事がない状況で代わりにB型事業所の仕事を頂いている状態。
・七尾市の8割くらいは水道の復旧が住んでいるが、和倉温泉近く本田支部長の自宅付近は3月中に復旧するとのことで、未だに断水状態。
・珠洲市の会員事業所では2月より半日開所で事業所を再開している、利用者は49人中20人前後が通所している。職員の中でも避難している方もいる状態。
・能登半島地震より2か月が経ち悲しい報道が多いが、最近能登の塩を使った塩クッキーを作り、支援物資で頂いた虎屋の羊かんを地域の人たちに配ったりして、明るいニュースをいろんな人たちに届けてようとしている(NHKの取材が入り、今月テレビで放映される予定とのこと) とのことでした。
話を聞く間にも一人暮らしの高齢者より、戸が壊れたといって直しながら話していただいた本田支部長、迷惑ならないようまた連絡しますとの旨と震災のつらさや思いを経験している者として、疲れた時は疲れたと言えるような雰囲気で福島支部は引き続きできることをしていきたいと思いますとお伝えしました。
取り急ぎ遅くなりましたが、報告いたします。 佐藤見地