防災ワークショップその1「私は逃げることができるの?」参加ありがとう
10月29日土曜日、福島防災ワークショップその1「私は逃げることができるの?」を開催しました。 郡山のみなさま、県内外のみなさま30数名のみなさまにご参加いただきありがとうございました。
講師には、「2018年西日本豪雨」で被災された岡山県真備町NPO法人岡山まいんど「こころ」の多田伸志さんと東日本大震災で県内最大の避難所ビックパレットふくしま避難所運営責任者福島大学地域未来デザインセンターの天野和彦さんのお二人をお迎えし、おこないました。
たくさんの印象に残った言葉がありました。そのほんの一部です
多田さんプレゼンでの災害時要支援者と言われた人たちが多く亡くなった。すぐに動けない人たちが取り残された。病院に避難した仲間が、一番に、誰もいない町に戻った。という話。
「秋元さんは逃げれますか」で、電動車いすを使う秋元さんが話された自己責任という言葉。 「山中さんは逃げれますか」で、手話で話される山中さんの何が起きているのか解らなかったという発言。
多田さんの人と人がつながる街づくりが必要なんだという発言。
天野さんのあいさつも交わさない町で何が防災なんだ。自己責任という社会は、冷たく息苦しい社会という言葉。 参加者のみなさんからも、たくさんの印象に残る言葉がありました。
具体的にどう個別避難支援計画を立てるかという話は少なかったのでそれを期待していた人には物足りなかったかもしれませんが、「自分は逃げれる」と本当に思えるために、「そうはいっても」いうことを沢山出し合い、時間はかかっても大切なことを見つけ、その実現のために取り組むことが大切と思しました。それが計画やリストがあっても亡くなる方がいたことへの教訓なのだと思います。
この時期この日は、様々なイベントや事業所の行事で、きょうされんの地元参加者が、なかなか参加できませんでした。また、のど元過ぎれば熱さ忘れるではないけれど、地域の中であたりまえに生きることは、自分たちのすべての取り組みの柱だと認識していても、目の前のことに追いまくられ、防災減災まで気がいかない実態もあるのかもしれません。今回、郡山市障がい福祉課さんが参加してくださいました。ありがとうございました。これからは、関係する人たちへの呼びかけをもっと考えていかないと、人と人とがつながる街づくりにはならないと感じました。
地域の人たちにも知って考えてもらうために、どうするかは今後のすべての取り組み(防災イベント、防災ワークショップなどなど)の中で大切です。秋元さんが送迎を使わず、路線バスであいえるの会に通って来たり、山中さんたちが、小学校を訪ねて手話で子どもたちと話をしたり、かたひらの畑で、保育園や小学生や障がいのある人や年寄りやみんなごちゃまぜで畑仕事をしたり、小さくとも継続した積み重ねと同様に、考えていきたいと思います。
次回は1月14日土曜日13:00~16時予定で開催します。 福島防災ワークショップその2「誰もが避難できる場所でなきゃ」です。 講師は今回の議論をふまえて天野さん、多田さんに再びお願いします。みなさんのご参加楽しみにしています。
最後に今回のワークショップをご支援いただきましたジャパン・プラットホームさまにお礼申し上げるとともに、共催いただきましたAAR_Japanのみなさん、たくさんのご協力をいただきましたあいえるの会さん、ありがとうございました。