2016年度総会&研修会報告
2016年度総会&研修会報告
【総会】
5月14日(土)13~15時、ミューカルがくと館にて、きょうされん福島支部2016年度総会&研修会を開催しました。
総会では、15年度活動・決算報告、16年度方針・予算等が審議されました。
15年度の活動総括として、原発事故の影響は、事業所の運営やみんなの暮らしや仕事に、今なお重く続いている中、「この5年みんなで一生懸命生きてきたよ・そして明日からもin福島」「これからでしょ!」といったキーワードで総括し、3・11からの苦悩を一歩づつ歩みを続けていること、同時に、未だその苦悩は新たな局面に差し掛かっていることを確認しました。
16年度の活動方針では、①共に活動する新たな仲間をひとりずつ増やしていく一年にしましょう。②県内障がい者関係団体と困難を抱える人たちと全国の人たちと、手を結ぶ一年にしましょう。を柱に据え、苦悩を分かち合える支部組織運営、そのための役員体制、ブロック体制の立て直し・研修会助成の継続・情報共有とつながりの工夫・県内外団体(障がい分野のみならず)と連携で難局に立ち向かうという提案をし、了承されました。
今回の総会は、結果的には単年度の報告、方針という枠というよりは、3・11から5年間の歩みとそこからの立ち上がりといった大きなターニングポイントに差し掛かり、2013年に行った全国大会での学び、『ここから「つたえ つないで はじめて」いかなくては』の検証、発展を意識し、その真価を問うといった位置づけての報告・提案としました。5年が経ち、風化も進んでいる中で、特に原発事故では、何も解決していない。そんな中での社会情勢に立ち向かう勇気・力・方法が示すことが出来たのではないかと考えています。
【総会時研修会】
総会に先立ち、同日10時から、「すきなときにすきな人にすきなところへ ひろげよう障がい者権利条約」と題し、きょうされん利用者部会 部会長 林 優子氏(北海道旭川市・あかしあ労働福祉センター利用者)を講師に招き、研修会を行いました。
前半は、林さんの日常生活の様子として、道営住宅でヘルパーを入れて、一人暮らしをしていること。最初は他人が家に入ることに、すごく嫌だったこと。「人の手を借りること、人の手を借りられること、どちらも自立である」と先輩からアドバイスされたこと。
北海道は、面積の広さから、寄宿舎制の養護学校が多いこと。
街に出て、車いすの方はと断られたり、対応が良いお店を見つけたら、口コミで拡散していること。そういった活動の延長線上から、きょうされん利用者部会への入り口となったこと。きょうされんの理念「障がいのある人が主人公」の下で、利用者ニーズから要求を組織するこれこそが本質である旨の話を頂きました。
後半は、参加してくれた十数名に利用者との座談会。昼間・夜の過ごし方、うれしい、こまった、嫌な思いをした、悩みについてなどみなで語り合いを行いました。
福島支部でも、利用者ニーズからの要求を紡ぎだせるような、利用者部会の発足に向けて大きく弾みがついたように感じました。