国会請願報告
共働作業所にんじん舎 設楽 俊司
2016年の国会請願は、4月20日、熊本地震の直後に行われました。また、4月1日には、障害者差別解消法が施行され、私たちの暮らしは良くなることが期待される一方で、障害者自立支援法の改正論議では、介護保険との統合を前提とした論議があります。いくばくの負担は致し方ないであろうといった方向性へ。また、生活保護基準の引き下げ(ワーキングプアなどとの比較論)等々、すべての社会保障費の削減といった方向に向かっています。障がい故の課題というよりも財政論で議論がされている、生存権の侵害といった懸念を抱え、今年の国会請願行動に臨みました。
併せて、熊本地震で障がいの仲間が私たちが経験した苦悩を繰り返し起こさないよう、特に、原発事故という最悪な事態を食い止めるよう、わが県選出の議員さんには、お願いをしてまいりました。
夏の参院選挙や国会会期中ということもあり、秘書対応が多かった請願行動ですが、今回は、継続することの大切さを感じました。
共働作業所ピーターパン 小沼 琢弥
今年度の国会請願署名募金活動は福島支部で14,116筆、576,980円の熱い気持ちを集めることができました。きょうされん活動にご理解ご協力頂き本当にありがとうございます。
地元事務所でお会いできなかった議員さん11名を6時間かけ支部長の設楽俊司さん(にんじん舎)、上田守顕さん、田辺聡さん(ひだまり)と私の4人で署名を携えて、権利条約を批准した国に相応しい制度の充実や65歳問題、障がいを持っている方の所得補償、事業所の安定運営の手段を訴えてきました。ひだまりの2名は国会請願活動が初めての経験で田辺さんはその日の夜に「視野が広がりました」と興奮気味に振り返り、この経験を施設に戻り、利用者さんや職員に伝える事を約束してくれました。来年以降の取り組みがとても楽しみな2人です。
議員さん本人とお会いできたのは2名で他は秘書対応でしたが、若松謙維議員以外(復興副大臣の為紹介議員はできない)訪問した全ての事務所で紹介議員の依頼を快諾していただきました。
民進党の増子議員には忙しい中、多くの時間をとっていただき請願署名の主訴部分だけではなく、きょうされん活動を応援していただき、各事業所の悩みを聞いてエールを頂きました。
14,116筆の署名を国会議員さんに想いをのせて伝えることができたと個人的な感想で終わらせていただきます。