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現状を打破し、未来を切りひらく研修会2015 報告

category : fukushima, news 2015.12.21 

現状を打破し、未来を切りひらく研修会 報告

報告:支部長 設楽俊司

2015 年度のきょうされん福島支部、第3回目の研修会「現状を打破し、未来を切りひらく研修会」を2015 年12 月12・13 日の両日に渡って、磐梯熱海にて開催しました。

今回のテーマを次の世代に!!  「立ち向かってきたことから学ぶ、変えてはならないもの変えなければならないもの」と題し、兵庫県・かがやき神戸の松本多仁子さん、京都府・まいづる福祉会新谷篤則さん、福岡県・かしはらホーム古賀知夫さんを迎えて開催しました。

講師陣からは、「阪神淡路大震災から20年目の今に思う」「無認可作業所ができたあの時から今を思う」「安永健太さん裁判に思いを新たにして」というお話を頂きました。

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やはり、3・11から五年を迎えようとしている節目の時期に、あの時何を大切にし、どういった行動をとったのかということを再認識するため、主に浜通りで事業を行っている方々8名の報告をいただきました。皆さんの報告の中から印象的なワードを以下に記載させて頂きます。「新施設の建設の際の偏見」「命に直結する支援の必要性」「つながりの大切さ」「幸せを感じられる場所づくり」「人さまが喜ぶことを!」「命を輝かせる」「最後の一人まで諦めない」「スタッフ間の意識の格差是正」などなど。

あの震災・津波・原発事故を機に改めて確認したこと、邁進の原動力になったこと、障がい福祉従事者としての根本的理念などが、私には十二分に伝わってきた報告でした。講師に招いたご三方も、南相馬支援に入り続けていただいており、全体で共有化が図られたのではないかと思います。

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また、最後のコマには、メインテーマ「次の世代に!!」を意識したプログラムでは、~先輩に物申す~と題し、中堅職員から不安・疑問・意見を挙げて頂き、講師陣と共に考える機会を持ちました。講師陣もすっきりとした答えが出る問題ではないと前置きをもらいながら、例えば、会議の持ち方や決定事項の徹底、そのプロセスでの理念の共有化などがキーになるのではないかといった論議が交わされました。

私が今回の研修会で、最も印象に残ったことといえば、「災害を機に団結力を増したきょうされん兵庫支部」という言葉です。ニーズの増加に応えようと邁進する事業所などの報告、前を向くことが求められ、鼓舞する所長さんなど、使命感との狭間といった部分も感じ得ないところも見え隠れする。そこで大切になってくるのが、まさに団結力ではないか?言い換えれば、地域力の底上げからおこなうべきではないか?と私は思う。

社会保障費の削減といった逆風が吹き荒れる中だからこそ、団結力が問われていると思う。

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