第560話  ねずみ色の涙

 

 
小高からいわきに避難している知人からのメールです。

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ネズミ大変です。

自宅近くの仮設にいても、車のない高齢者は、なかなか我が家を見に行くこともできません。

仕事をしている、私など一人者も、どうにもなりません。

それでも、仕事をしていない人や、自宅が地下水や、浄化槽の人たちは、家に風を入れることが出来るので幸せです。

私は、今までに10匹ネズミを捕りましたが、もうどうにもならなりません。

家に入る時間がないので毎週、家の前を素通りしています。

帰りたいけど、小高にはもどれません。除染も進まず、水も出ないのですから。諦めの境地です。

第559話  ねずみ色の涙

 
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南相馬市小高区の洋菓子店の倉庫。

どこから入って来たのか、一匹の鼠が死んでいた。

新聞やテレビ、ラジオでは伝わらない強烈な悪臭が鼻をつく。

津波の被害が無い建物は、何時でも住めそうな錯覚に陥る。

震災から2年6ヶ月。人の住んでいない家は想像できないほど、荒れている。

想像できないほど・・・

第558話  原町高校文化祭

 

 
南相馬市にある、福島県立原町高校文化祭「柏曜祭」が9月7日(土曜日)・8日(日曜日)の両日行われる。

生徒会長の牛来新(ごらいあらた)くん3年生と実行委員長の高野里瑚(たかのりこ)さん3年生の2人に、7日(土曜日)朝7時から文化祭のPR と、開催への意気込みを聞く。(生放送)

原町高校新聞部によると、「3年に1度の柏曜祭。今年は震災後初の開催。原高生が震災から2年半たち、前を向いて頑張っている姿を見てもらうのが、主な目的です。全て手作りの発表を楽しんでください」と結んでいた。

福島の将来を担うのは間違いなく若者達。彼らの笑顔が福島の未来そのもの。

若者達に見捨てられたら、福島県は終わりだ。

政治家や行政は分かっているのだろうか。

第557話  相馬市防災倉庫

 
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東洋大学准教授の関谷直也さんと、相馬市防災倉庫「相馬兵糧蔵」を訪ねた。

ここは、相馬市の鎮魂と復興の思いが交差する狭間にある。

あの日、沿岸部の住民の避難誘導にあたって殉職した10人の地元消防団員の名前を刻んだ慰霊費が迎える。

一階会議室の正面には、10人の遺影が並び、相馬市の未来を見つめている。

倉庫は、鉄骨2階建てで、1万人分の非常食と水を備蓄している。また、米30トンを蓄える低温倉庫と炊き出しの釜など、調理設備も整備されている。

相馬市の立谷秀清市長は「災害への備えは万全にしなければならない。相馬市防災倉庫『相馬兵糧蔵』は、震災を経験した相馬市の思いを凝縮した建物。防災協定を結んだら自治体も含め 、相馬市民を災害から守る安心の拠点てしての役割を果たしてくれると思う」と語った。

第556話  円谷マラソン伴走者決定しました

 

 
全盲のマラソンランナー・星純平さんからのメールです。

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視覚障がい者ランナーの星純平です。

日頃は、ラジオ福島をお聴きの多くの皆様から応援をいただきまして、誠にありがとうございます。

10月20日開催の「円谷幸吉メモリアルマラソン大会」での、伴走者を捜してしておりましたが、見つかりました事をご報告いたします。

この度の伴走者をご紹介くださったのは大和田新アナウンサーです。大和田アナウンサーの広い人脈により伴走者を見つけていただきました事、心より感謝申し上げます。

伴走者がいなければスタートラインにも立てませんから本当に助かりました。

こちらのフェイスブックをご覧になり伴走者をお捜してくださっている方がおられましたら、感謝申し上げます。

ありが とうございます。

円谷マラソン伴走者決定いたしました。

ご報告させていただきました。

星純平。

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純平さんの為に伴走者を見つけてくれたのは、須賀川市の私の友人のWさんです。

W さんに心から感謝申し上げると共に、当日純平さんの伴走をしてくださいます29歳の若き自衛官Kさんの勇気と優しさに敬意を表します。

本当にありがとうございました♪