いわき市

第637話 豊間海岸~希望の松

 
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風光明媚ないわき市の豊間海岸。県内屈指の海水浴場として知られ、白亜の塩屋崎灯台が、戻ってきたサーファーを優しく見つめる。

海岸沿いの住宅は、基礎を残して全て流された。

奇跡的に残った松の木に「HOPE 」の文字が掲げられている。

必ず豊間は復興する!そんな力強いメッセージに感じた。

第635話 久之浜③

 
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地震、津波、そして火災で焼き尽くされた、いわき市久之浜地区。

多くの犠牲者の中には、未だ行方不明者が多い。

不気味な姿を曝す焼け焦げた木。セイタカアワダチソウに囲まれ、黒さが一段と目を引く。

防波堤の基礎工事を、軌跡的に助かった神社が見守っている。

第633話 久之浜②~浜風商店街

 
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ここに来ると元気になれる!

いわき市久之浜は久之浜第一小学校の校庭の一画にある「浜風商(笑)店街」。

震災の年の9月にオープンしてからまる2年、プレハブの10店舗は肩を寄せ愛、生きてきた。

全ては地域の為にを合言葉に。

浜風商店街を支えるのはいつも明るく元気な、かあちゃん達。

この日も、広島から視察に来た40人のお客さまをコーヒーとお菓子と、とびっきりの笑顔で出迎えた。

「辛いこともあったけど、仕事ができるだけで幸せ」と、浜風(笑)店街のかあちゃん達は口を揃えて言う。

第632話 久之浜

 
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地震、津波、そして火災で焼き尽くされた、いわき市久之浜地区。

多くの犠牲者の中には、未だ行方不明者が多い。

不気味な姿を曝す焼け焦げた木。セイタカアワダチソウに囲まれ、黒さが一段と目を引く。

防波堤の基礎工事を、軌跡的に助かった神社が見守っている。

第630話 会いたかった

 
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会いたかった人にやっと会えた。

北海道奥尻島出身のトラック運転手・浅利勇二さん41歳。

東日本大震災直後、トラックに支援物資を積んで宮城県沿岸部の避難所を回った。

そして今年4月、今度は会社を辞め、函館のアパートを引き払い、いわき市に移り住んだ。

ミキサー車の運転手を通して、いわき市沿岸部の復興・ 復旧の為に東奔西走している。

一年間の予定で単身赴任で来るはずだったが、介護士の仕事をしていた奥さんも老人ホームを辞めていわきに来てくれた。

浅利勇二さんは20年前の北海道南西沖地震で、父と義理の兄の2人を津波で亡くした。

自宅と経営していた民宿と雑貨店は、津波と火災で跡形も無くなった。

浅利さんは言う。「奥尻も世界中から支援を受けて復興しました。原発問題を抱え苦しんでいる福島の復旧のお手伝いが出来れば幸いです」と。

浅利さんご夫妻には、感謝の言葉もない。