郡山市

第38話 郡山シティーマラソンのご報告

 

郡山シティーマラソンが今日秋晴れの下、新装なった開成山陸上競技場をスタートゴールに行われました。

我らがマラソンの佐藤敦之選手は、10マイル(20キロ)に出場し、48分27秒の好タイムで完走しました

48分27秒は1キロ3分2秒のマラソンタイムを意識したベストタイムで、故郷に戻って来てからの佐藤敦之選手のコンディションの良さが伝わってきました。

佐藤敦之選手にゴール直後、電話でお話を伺いました。

「郡山は幼い時に住んでいた所で、特別な思いがありました。
沿道からの声援に胸が熱くなりました。
郡山で走ってくれてありがとうの声に、涙が止まりませんでした。
たくさんの元気と勇気を頂いて走る事ができました」

佐藤敦之選手は、11月25日(日曜)の大阪マラソンで、復活の狼煙をあげます。

その1週間前の11月18日(日曜)の福島駅伝では激走を誓ってくれました。

次に、全盲のマラソンランナーの星純平さん(37)さんからのメールを転送します。

星純平さんは、今日の郡山シティーマラソンの10マイル(16キロ)に参加し、ベストタイムで完走しました。

12月2日(日曜)、南相馬市で行われる「野馬の里ふれあいマラソン」に出場する星純平さんの伴走を佐藤敦之選手が担当します。

大和田さん、お世話になっています。

これから佐藤敦之選手が治療来院されるまで少々時間がありますので、今日の報告を書かせてもらいます。

とりあえず、このような内容でよろしいのでしょうか?

↓以下、ご報告文です

ラジオ福島をお聴きの皆さんへ。

視覚障碍者ランナーの星 純平です。日頃は、ラジオ福島をお聞きの多くの皆様から応援をいただきまして、誠にありがとうございます。

平凡な日々を送りながら普通の市民ランナーと思って走ってきましたので、多方面から応援を頂き、戸惑いながらも幸せ感を持って走っています。

盲人となり閉鎖的な日常から少し解放されたような実感を覚える今日この頃。

自分自身の運命と戦う一つの形として今少し真面目にマラソンと向き合って行きたいと思っています。

今後とも、厳しく温かく見守って頂ければ、幸いです。

今日は「郡山シティーマラソン」(10マイル・16キロ)を走りました。

伴走をしてくださったのは、競技ランナーとしても活躍された、山田 泰弘さんです。

山田 泰弘さんは、私の実力をはるかに越えた、力のあるランナーです。

ですから、おもいっきり走らせていただこう!!と、大会に臨みました。

郡山シティマラソンは初出場でしたが、私のトレーナーの斉藤さんに、「曲がりが少ない走りやすいコース」と聞いていましたので、不安も少なくスタートできました。

目標タイムは64分。

スタートから12キロまでの1キロは4分ペースで走る事ができました。

キロ4分ペースは夢のようでもあり「ここまで来たのか!?」と思いながら残り4キロに挑みました。

伴走者の山田さんからの激励とランナーの皆さんや沿道からの声援をいただき、後半も失速する事無く走りきる事ができました。

ゴールタイムは63分39秒!

10マイルのベストを7分も縮めました。

自分でも、びっくりです。
先月初めに熱血指導をしてくれた佐藤敦之選手のお陰だと、心から感謝しています。

次は、10月21日の「吾妻健康マラソン10キロ」です。

頑張ります

以上報告まで、失礼いたしました。

星純平

第34話 泰勝久さんとキクボウタイムス

 

郡山市喜久田町商工会の新聞「キクボウ・タイムス」は、今年創刊10周年を迎えた。

編集長は鍼灸院を営む秦勝久さん(63歳)。
秦さんは先天性の病気から弱視で、現在はほとんど見えない。

年15回発行している「キクボウタイムス」の取材は、編集長の秦さんと手引きをしてくれる支援者(運転と写真撮影)の二人で担当。

取材から帰ると、秦さんの記事の口述筆記と写真の整理を、鍼灸院の職員がボランティアで協力してくれる。

新聞の発行部数は4000部を超え、取材や記事掲載の依頼(郡山市や大手スーパーなど)も多く、取捨選択が一番難しいという。

これまでは、喜久田町のイベントやお祭り・学校の情報など地域の話題が中心だった。

しかし最近は、除染に関するアドバイスや講演会などの情報をはじめ、浜通りから避難している住民との交流会の案内など
を積極的に取り上げている。

秦さんにこれからの夢を聞いた。

秦さんは、「地域新聞全国大会 を喜久田町で開き、福島県の現状を全国に発信したい」と話してくれた。

見えないからこそ、見えるものがある。
心の目を開きなさい

そう秦さんから学んだ思いがする。