第691話 大竹まことさんと③
除染、インフラ整備が進まず、住民の帰還の目処がついていない。
水が出なけりゃ、運べばいいさと、昨年4月20日過ぎに理容店を再開させた加藤さんご夫妻。
二人の前向きな話に、大竹まことさんも終止笑顔でうなずいていた。
その後、小高の皆さんの精神の拠り所「小高神社」に参拝し、南相馬市鹿島区のプレハブの診療所「絆診療所」へ向かった。
絆診療所の遠藤清次医院長は、震災前は市立小高病院の院長だった。
「仮設住宅から孤独死を出さない」を最大の目的に、遠藤先生が資材を投じて昨年の5月に小高の住民が住む仮設住宅の一画に絆診療所をオープンさせた。
「仮設住宅に住む人達の現状は最 悪です。ストレスからくる持病の悪化、将来の不安から体調を崩す人が増えています」と大竹まことさんや文化放送のスタッフに静かに語りかける遠藤先生の顔に何時もの笑顔はなかった。
文化放送の生ワイド「大竹まことのゴールデンラジオ」を11月11日(月曜)午後1時から3時30分までの2時間30分、絆診療所から生放送した。
2013年11月13日 | 南相馬市