第664話 二本松少年隊

 
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菊人形で最も美しく悲しいのが、二本松少年隊だ。

二本松少年隊

慶応4年(1868)7月の戊辰戦争の最中、二本松藩大半の兵力が官軍を迎え撃つべく出陣し、城内は空虚同然だった。

この緊迫した状況の下、少年たちの出陣嘆願の熱意に、藩主は止むなく出陣の許可を与え、13歳から17歳までの少年62名が出陣、7月29日、城内の要衝・大壇口では隊長の木村銃太郎率いる少年25名が果敢に戦ったが、正午頃二本松城は炎上し落城した。