第586話  高校生の力

 
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障害者の祭典「きょうされん全国大会」が、福島県郡山市熱海町の「ユラックス熱海」で行われ、全国から障害者を含む2千人が参加した。

この大会運営を支えてくれたのが、福島県内の高校生を中心とする若い力だった。

地元郡山市にある日大東北高校といわき市の東日本国際大学附属昌平高校は、バス1台で応援に駆けつけてくれた。

個人で参加している高校生もいた。郡山市の太田記念病院の看護学校の学生もたくさんボランティアに入ってくれた。

ステージでは、いわき海星高校の「チームじゃんがら」のメンバーが、鎮魂と復興を願って「じゃんがら念仏踊り」を披露した。

チームリーダーの高橋純香さんは「私達は多くの皆さんに支援をして頂きました。感謝の気持ちでいっぱいです。これからは私達が笑顔で恩返しします」と挨拶した。

小名浜高校フラガールズは、震災直後からフラダンスで地域を明るく盛り上げてきた。< br>
メンバーは3人だが、華麗でダイナミックな踊りは、ステージの広さを感じさせなかった。

指導に当たっている横山寛子さんは「フラガールズ甲子園の時は緊張していた。でも、今日の演技は完璧」と目を細めて語ってくれた。

演技終了後3人に、将来の夢を聞いた。彼女達は口を揃えて言った。「人の役にたつ仕事に就きたいと思っています」と。

この日、日大東北高校野球部が秋の県大会で優勝した。全校応援だった。ボランティアメンバーが引率教諭に尋ねた。「先生、野球の東北大会は、全校応援ですよね?」。先生が答えた、「中間テストの最中だから無理だ」。生徒は一斉に「え~!?」。

大会マスコットにも、日大東北高校の男子生徒が入っている。

暑い中、ご苦労様 。

最後に満面の笑顔で記念写真に応じてくれた。

高校生の笑顔が福島の未来そのものだ!