第557話 相馬市防災倉庫
東洋大学准教授の関谷直也さんと、相馬市防災倉庫「相馬兵糧蔵」を訪ねた。
ここは、相馬市の鎮魂と復興の思いが交差する狭間にある。
あの日、沿岸部の住民の避難誘導にあたって殉職した10人の地元消防団員の名前を刻んだ慰霊費が迎える。
一階会議室の正面には、10人の遺影が並び、相馬市の未来を見つめている。
倉庫は、鉄骨2階建てで、1万人分の非常食と水を備蓄している。また、米30トンを蓄える低温倉庫と炊き出しの釜など、調理設備も整備されている。
相馬市の立谷秀清市長は「災害への備えは万全にしなければならない。相馬市防災倉庫『相馬兵糧蔵』は、震災を経験した相馬市の思いを凝縮した建物。防災協定を結んだら自治体も含め 、相馬市民を災害から守る安心の拠点てしての役割を果たしてくれると思う」と語った。
2013年9月3日 | 相馬市