第503話 相馬野馬追
いよいよ、相馬野馬追が27日(土曜)28日(日曜)29日(月曜)の3日間開催される。
一千有余年の昔、相馬市の祖といわれている平将門が下総国(今の千葉県北西部)に野馬を放ち、敵兵に見立てて軍事訓練を行ったのが始まりと伝えられ、現在では、毎年7月末の土曜、日曜、月曜の3日間、甲冑に身を固めた500余騎の騎馬武者が腰に太刀、背に旗指物をつけて疾走する豪華絢爛で勇壮な戦国絵巻を繰り広げる。
1日目は、「出陣式」。2日目は、「甲冑競馬」、「神旗争奪戦」。
3日目は、「野馬懸」がメインとなる。
最終日の「野馬懸(のまかけ)」は、野馬追古来の姿を現在に残す 行事で、放たれた野馬を小高神社境内に追い込み、白装束の御小人が素手で神馬を捕らえ神前に奉納する神事。
「野馬懸」は、昨年4月16日に警戒区域が解除された、南相馬市小高区の小高神社で行われる。
震災の年には行われなかった。
小高区は原発事故の影響で、除染も上下水道等のライフラインの復旧も進まず、住民は住んでいない。
だからこそ、小高神社で「野馬懸」が行われる事の意味は大きい。
地震、津波、原発事故の被害が最も大きかった相双地区の心を一つに、野馬追が復興の狼煙をあげる。
2013年7月26日 | 相馬市