第41話 聖光学院高校野球部
聖光学院高校が、軌跡の逆転勝利で、決勝進出を決めました。
斎藤監督と横山部長は、声を揃えて言いました。
「このチームは、自分達が弱いという事を自覚してから懸命に強くなろうと努力するようになった」
「今年の2年生には特に頑張って欲しい。彼らは震災の時中学3年生だった。原発事故による放射能の不安から、入学を躊躇った生徒もいたはず。保護者からも『絶対に聖光学院高校には行かせない』と電話をもらった。しかし今年の2年生は反対する親を説得し、自らの強い意志で聖光学院高校野球部に入って来てくれた」
「その決断に我々スタッフが命がけで応えなければ彼らに申し訳ない」
自らの弱さを自覚し、チーム力で懸命に闘ってきた聖光学院高校野球部が東北の頂点を目指し、今日午前10時から仙台育英高校と対戦します。
昨日、逆転サヨナラ勝ちをおさめた試合直後、斎藤監督から届いたメールを転送します。
全くの力不足で、選抜など語っては行けないチームだと思っていたので、決勝まで進んだのは不思議な感覚です。
子供達の我慢強い闘いに我ながら感動してしまいました
斎藤
2012年10月12日 | 福島市