第321話 ありがとう
きょうされんの仲間から、感動的なお手紙を、たくさん頂きました。
福島県いわき市植田町に事務局を置く、障害者団体「エル・ファロ」の関係者のみなさんからです。
15通のお手紙は、私の「大和田ルポ」を読んでの感想で、全て手書きで心がこもったものでした。
いくつか紹介します。
①
ピアノを復活していただいた、豊間中学校の在校生の保護者です。
大和田さんのレポートを読んで、あの時がよみがえってくると共に、ピアノに関わった皆様の深い思いに、熱いものが込み上げてきます。
私達は、多くの方々に救われ支えられてきました。
ピアノの復活をメディアを通し て知り、生かされた命を精一杯燃やして行くことが使命だとかんじました。
ありがとうございました。
②
大和田さんのルポ、「福島のたからもの」「姫花ちゃんのハンカチ」「東電復興本社開設」「頑張れ純平さん」「テノール歌手・本田武久さん逝く」等を興味深く読ませて頂きました。
東日本大震災により、私も過酷な運命を背負う事になりました。
しかし、大和田さんのレポートを読んで、希望の光を見つけ、夢に向かってチャレンジする方々の懸命に生きる姿に、勇気と感動をもらいました。
震災に立ち向かい、挑戦し、立ち直ろうとする人々から、生きる力を頂きました。
大和田さんのルポを読んで、私自身が震災の疲れ が出始めた心と体に、栄養をもらいました。
③
相馬の立谷市長の漁労倉庫を読んでの感想です。
相馬の海の人達は、津波で大きな被害を受けた事を踏まえて、以前より不便になっても、安全を優先し、居住区域と仕事場を離す事を選択しました。
それは、復興への第一歩だと思います。
私は今、いわき市に住んでいますが、回りに楢葉や富岡の人達が家を建て始めました。
故郷へ帰る事をあきらめ、いわき市に住む決断をした人達の心を思うと、原発事故さえなかったらと思わざるを得ません。
双葉の皆さんの復興はまだまだですが、できるところからどんどんやるしかありませんね。
相馬の人達には、先頭に立って頑張って欲しいですね。
大和田新
★「きょうされん」はかつての、「全国共同作業所連絡協議会」。障害を持つ人達の社会参加を助ける為の、共同作業所の集まり。
9月21日(土曜)と22日(日曜)の両日、郡山市磐梯熱海町で、「きょうされん全国大会」が開催される。
その実行委員長を私が務める事になっている。
大和田ルポは、きょうされんのホームページに掲載されている私の全国の会員へのメッセージ。