2018年度福島支部総会がおわりました
5月13日郡山市中央公民館にて、支部総会が開催されました。
「土曜日は、事業所が開所で総会に出席しにくいのでは」とのことで日曜日開催にしましたが、
なかなか集まることができず、17会員36人の参加でおこなわれました。
午前中には、総会時研修「語り合おう・福島のこと・事業所・私のこと」と題し、郡山市基幹相談支援事業所の鈴木康弘さんを交えて、参加者全員が近況や悩みを出し合いました。
午後からの支部総会では、利用者部会の発足、40周年記念映画の上映について、新たな役員の補充を含めた役員体制等に議論が活発におこなわれました。
午前、午後の話のなかで、どの会員事業所も、震災からの課題や報酬改定を含む国の動きが、事業所の運営や当事者や職員の仕事や暮らしを厳しいものにしていっている事実とそんな中でのきょうされんの活動の意味とあり方を考える1日となりました。
支部ビジョンや今年度の活動方針を載せますが、このそれぞれが抱える状況をみんなで確かめ合い、辛いとき、読み返すたびに、明日に少しでも元気がでるものでありたいと思っています。
2018年度福島支部活動方針
新たに福島支部ビジョン2022をたてるにあたって、支部の役員会では支部ビジョン2017の振り返りをしました。「なぜ、会議に会員事業所が集まれないのか。」「なぜ、支部研修に参加者が増えていかないのか。」「なぜ、利用者部会の立ち上げの活動に参加する事業所が限られるのか。」「なぜ、小規模作業所を立ち上げ支部を立ち上げてきた退職世代のあとの次世代や若手が、いっぱいいっぱいなのか。」
会員事業所には、今、多くの困難が降りかかっています。「震災から前に進んでいくために、新たにてでくる考えなければならないこと、やらなければならないこと。」「4月からの報酬改定が、事業所を減収に追い込み、明日の事業所運営やこれからへの不安のなかで、追い立てられる日々のデスクワーク。」「サービスを提供する仕組みの中で、さけばれる利用者主体とは。利用が好きな時に来てやりたいことをやる雰囲気もあるなか、みんなと職員の関係は。親さんと事業所の関係は。」「みんなが報酬や加算減算の対象になっていく制度のなかで、本当にみんなが望んだ、周囲にも望まれる仕事や暮らしができているのか。」
私たちは、無認可の小規模作業所が集まってきょうされん福島支部を約20年前作りました。建物も、職員も、お金も不備だらけだったけれど、かけがいのないこの場所を守り続けるために「小規模作業所問題の解決」を掲げ支部をつくることを決めました。会員みんなで語り合いながら、懸命の努力と多くの学びを共有し、一つ一つの会員が立派に今の事業所を作り上げてきました。そんな会員事業所は、今日も、先に述べた降りかかる多くの困難に一進一退しながらも必死に取り組んでいます。きっと余裕もゆとりもないなか、ぎりぎりで取り組んでいると思います。
そんななかでのきょうされんの活動。今、きょうされん福島支部は、一度立ち止まって考える時かもしれません。必死になってやらなきゃならないことに向かっているが、多くの困難の中、もがいている。様々な理不尽だと思うことがまかり通っているなかで、みんなが苦しんでいる。だから、それはおかしい。許せない。でも、ひとりでは、立ち向かう気持ちもいえてしまうとても大きな壁だから、みんなでその苦しみを分かち合い、みんなで立ち向かう必要がある。そのためにきょうされん福島支部はあると思います。
みんなが、同じである必要はない。でも、この思いを共有し、みんなでつながっていれるなら、支部は存続する意味があるのではないでしょうか。
1 語り合おう 自分たちのことを
研修(総会時研修・つながり学びパワーアップする研修会・現状を打破し未来を切りひらく研修会)を継続します
大変な状況を抱える支部会員事業所への訪問活動を進めます
2 伝えよう 自分たちのことを
国会請願・要望活動に取り組みます
ホームページ・TOMO便り・南相馬ファクトリー通信・通信未来で発信していきます
3 つながろう みんなで
職場で、支部で、地域で、東北で、全国で会議に参加します
会員とつながり、賛助会員とつながり、拡大や事業活動に取り組み財源をつくります
4 はじめよう やれることから
利用者部会を立ち上げ、語り、伝え、つながります 東北ブロック交流会を成功させます
若い人たちと語り、伝え、つながります 支部を次の世代に渡すための体制をつくります