Home » fukushima, news » 震災から6年4か月 東京地裁初公判

震災から6年4か月 東京地裁初公判

category : fukushima, news 2017.7.10 

震災から6年4か月 東京地裁初公判

DSC00820s

裁判にさえたどり着けない2度の不起訴処分のあと、一般市民からなる検察審査会により、強制起訴された東電経営陣の責任を問う刑事裁判が、あの日から6年4か月、長い長い時間と数知れない困難を経て、はじまった。
裁判の論点は、巨大な津波が来る可能性を認識しながら、東電経営陣は2007年「新潟県中越沖地震」柏崎刈谷原発での2千億円の安全対策費用が「経営に重大な影響をおよぼした」と言う状況下、巨費が必要で、原発を止めての工事となれば、「経営悪化をまぬがれない」と福島第1原発防潮堤建設が先送りされた。という点となる。「東電経営トップが、現場からの声を無視せず、費用や労力を惜しまず、義務と責任を適切に果たしていれば、深刻な事故はおきなかった。」この国で、損得の理屈がこの事故を引き起こし、未だ損得の理屈に、多くが振り回されている。
私たちは、仲間と生きる時、大切なことは損得ではないことを知っている。

genpatusosyou1

初公判6月30日は、雨が降っていた。
福島からもたくさんの人たちが裁判の傍聴にかけつけたが、全国各地からこの裁判を支援する人たちが集まって、傍聴の抽選に並んでくれていた。多くの報道陣や東電関係者に交じって、なんとか傍聴券を得ることができた人たちが、厳重なチェックを受けながら裁判の傍聴に向かった。
参議院議員会館講堂には、傍聴できなかった人たちがびっしりと入り、第1回公判の報告を待ち続けた。報告会で、福島原発告訴団団長の武藤類子さんは「3人は無罪を主張したが、本当に自分の良心に恥じないことなのだろうか。」「原発事故から今日を迎えるまでに、原発事故の被害者の中でも、告訴した人たちの中でも、何人もの人が責任追及の行方を見ずして亡くなっていった。」と語った。
6月30日、今日からまた長い長い裁判がはじまった。

福島原発刑事訴訟支援団HP:こちら  告訴団から支援団へYouTube動画:こちら

夏休みをむかえようとする7月8日
郡山の小学校でグランドの半分に大きなフェンスが建てられていた。
校庭に埋められていた、学校の除染ででた放射性廃棄物を掘り返し、中間貯蔵施設に運び込む準備が始められていた。まだまだ、道のりは長い。

genpatusosyou2

過去の投稿記事

Copyright(c) 2017 きょうされん 福島支部 All Rights Reserved.