第220話 今野先生おめでとう!

 

★2月11日(月曜日)の「月曜Monday ( もんだい)夜はこれから」にゲスト出演した、伊達市の梁川病院院長の今野明先生が、「ノバルティス地域医療賞」を受賞されました。
 
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この賞は、地域住民の保健衛生向上に貢献した全国の医師をたたえるもので、6人が表彰されました。

表彰式は14日、東京のホテルオークラで行われました。

今野明先生は、南相馬市小高区で今野外科医院を開業していましたが、震災後、新潟県三条市に避難し、そこで小高区の住民に寄り添う医療支援を行ってきました。

今野先生は、平成23年10月から梁川病院院長を務めています。

また、相馬郡医師会監事、県医師会広報委員として震災後の医療現場の情報発信に力を入れています。

★今野明先生、おめでとうございます!

これ からも引き続き、被災地・被災者に寄り添う医療支援をお願い致します。

第219話 本田武久さん

 

★昨年11月に亡くなった、テノール歌手・本田武久さんのメモリアルコンサートが、神奈川県横浜市鶴見区の鶴見区民文化センターで行われ、多くのファンが詰めかけ、在りし日の本田武久さんを偲びました。

 
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特殊なガンと闘う本田武久さんは2年前に片足を切断、その後、肺、脳、さらには歌手としては致命的な舌にも転移しました。

それでも本田さんは、「歌うことは、生きること」と、最後まで精一杯ステージに立ち、私達に勇気と感動を与えてくれました。

今日(2月15日)行われたメモリアルコンサートは、生前本田さんが企画したもので、出演者、選曲も本田さんの遺志に基づいて決められました。

また、コンサートの収益金は、本 田さんの故郷の秋田県の団体とラジオ福島の「ラジオ・チャリティー・ミュージックソン」に贈られることが主催者から発表され、会場から大きな拍手が送られました。

本田さん本当にありがとうございます。

★コンサート実行委員長で、本田武久さんを最期まで看取った田中宏和さんは次のように挨拶しました。

「このコンサートには沢山の愛が込められています。これまで応援してくださった皆様への感謝の愛。音楽の素晴らしさを伝えようとする愛。本田さんが最も力になりたかった、被災地や故郷への愛。そして私達関係者が、いつまでも悲嘆に暮れることなく、前を向いて歩くようにという愛です。どうぞ、本田武久さんに想いを寄せながら、本田さんの愛を感じながら、このコンサート をお楽しみ下さい」と。

★ステージでは生前本田さんと親交のあった、須江太郎さんのピアノ独奏、ソプラノ歌手・首藤玲奈さんの独唱が披露され、アンコールでは本田さんの歌う「アメイジング・グレイス」に合わせて全員が合唱し、感動のフィナーレを迎えました。

また、友人を代表して作曲家のアベタカヒロさんが弔辞を述べ、本田さんへの感謝の気持ちを伝え、最後は、会場が一体となって、天国の本田さんへ届けと、いつまでも拍手を送り続けました。

今日のコンサートには、福島からも沢山のファンが駆けつけ、本田さんの早すぎる死を悼んでいました。(郡山からは全盲の女性も参加していました)

あらためて本田武久さんに、感謝と哀悼の意を捧げます。

第218話 月曜Monday (もんだい)

 

2月18日(月曜日)の「月曜Monday 夜はこれから」は、ゲストに福島復興プロジェクトチーム「花に願いを」代表・福島市山口は常円寺住職つるりん和尚こと阿部光裕さんと、震災直後から相馬、南相馬の医療支援に当たった、東京大学医科学研究所教授の上昌広先生をお迎えします。

震災から間もなく2年。福島の復興に欠かせない、教育・医療・除染などの問題を、阿部和尚と上先生に鋭く、分かりやすくお話ししていただきます。

歯に衣着せぬ2人の提言に、賛否両論のツイートをお待ちしています。

「月曜Monday ( もんだい)夜はこれから」は、インターネットのユーストリームを通して、音声と映像を世界中に発信しています。

県外の方は、パソコンかスマホでお聴きください。

放送は、月曜日の夜7時から8時50分までの110分間です。
 

『月曜Monday 夜はこれから!』(ラジオ福島)
【ustream】 月曜 19:00~20:50
 http://www.ustream.tv/channel/rfc-radio
【facebook】
 https://www.facebook.com/Monday1458
  

第217話 宮城県に防災学科

 

★宮城県立多賀城高校に防災学科が新設されます。

防災に関する学科は高校では全国2例目です。

2016年度の開設予定です。

学科定員は40人。地震や津波などのメカニズムを学び、地域の防災リーダーを育てるのが目的です。

地元の東北大学の協力を得て、準備を進めることにしています。

多賀城市は沿岸部にあって190人が犠牲になりました。

宮城県教育委員会では「被災地だからこそ学ぶ事が多いはず。地域の皆さんの協力を得たい」と話していました。

★このニュースを聞いて私は残念でなりませんでした。なぜなら、地震 、津波、原発事故で苦しんでいる福島県にこそ、東北で最初に、高校に防災学科を作るべきだと思っていたからです。

県幹部の皆さんには、言い続けてきました。

しかし県は「防災教育はまんべんなくやる」と言って、突出した防災教育を否定し、防災リーダーを育てる意味を理解してくれませんでした。

★昨日、いわき海星高校では、今年度最後のハワイ沖への遠洋航海に出航して行きました。

県内で唯一津波の被害を受けたいわき海星高校の生徒達は、海を恨んでいません、海と共に生きようとしています。

私はかねてから、いわき海星高校に防災学科を設置すべきだと思っていました。

福島県の防災教育、防災リーダーの育成はどうなるんでしょうか?

震災から学ぶ、 教訓を伝える。マスコミの切り取った情報には限界を感じています。

第216話 浪江町 警戒区域レポート③

 

4月から区域が再編される浪江町。役場庁舎西側には、除染した汚染土が大量に持ち込まれている。
 
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3・11、地震発生直後、校長や地域の人達の素早い判断で全校児童が無事に避難した請戸小学校。時計の針は3時38分を指している。

1階は津波で破戒されたが、かろうじて残った2階教室の黒板には、復興へのメッセージが所狭しと、書き込まれている。

2階ベランダからは、事故を起こした東京電力福島第1原子力発電所の排気搭が見える。距離は南へ7キロ。

太平洋の恵みと共に生きてきた請戸は、波の音だけしかしない無音の町になってしまった。

賑わい を忘れた請戸港には、陸に打ち上げられた漁船が強風に煽られて泣いていた。