第315話  悲しいNEWS

 

 
いわき海星高校で現金が盗まれました。

昨日午後2時30分頃、野球部の甲子園出場に贈られた餞別等約90万円が、施錠して保管してあった校内の机の引き出しの鍵が壊され、盗まれていたことが判明しました。

今日午後4時頃、いわき東警察署に通報したものです。

いわき海星高校の生徒や関係者の心を踏みにじる、許せない行為です。

警察には、一刻も早く犯人を逮捕してもらいたいものです。

第314話  沼能奈津子さん

 
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この春、原町高校を卒業した沼能奈津子さんからのメールです。

こんにちは。
引っ越しは終了しました。新たな生活に向けて準備しています。

東京では桜が満開です。東京の桜もとても綺麗なのですが、やはりどこか物足りない気がしてしまいます。

浪江町や富岡町夜ノ森の桜を小さい頃から見ていたからだと思います。

東京に住んで数日しか経っていませんが、視野が広がったような気がします。

また、少し寂しかったこともあります。近くのスーパーに福島県産の米がありませんでした。

東京ではこれが当たり前なのかもしれませんね。

4月3日は入学式です。

胸を張って式に出席します!

大学生活、一生懸命楽しみます!!

P.S.
写真は原町高校から埼玉県、新潟県の高校 に転校した中学時代からの友人と3/25にディズニーランドに行った時のものです。

彼女たちが「最後に原高の制服が着たい」と言ったので制服ディズニーです!

春からみんな東京の大学に通います。一度は離れ離れになりましたが、また東京に集合です。

面白いですよね。互いの健闘を祈り、それぞれの道で頑張ろうと誓いました。

沼能奈津子

第313話  漁師のたかちゃん

 
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浪江町出身の歌手・門馬よし彦さんと4月1日、警戒区域が解除された浪江町に入った。

そこで偶然、浪江町沿岸部請戸の漁師・たかちゃんと再会。

2人は抱きあって、お互いの無事を喜びあった。

たかちゃんは、南相馬市鹿島区の仮設住宅で一人暮らし。

請戸の港は使えない為、たかちゃんの船は鹿島区烏崎(からすざき)に停泊中。

そして4月2日(火曜日)に小女子漁(コウナゴ)の試験操業の為、出港していった。

浜の人は海を恨んでいない。

海と共に生きようとしている。

たかちゃんの笑顔がそれを物語っている。

(たかちゃんは写真左)

第312話  浪江町請戸⑥

 
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2013年4月1日(月曜日)レポート⑥

浪江町で最も津波の被害が大きかった、浪江町沿岸部請戸地区。

140人が犠牲になり、今も10人が行方不明となっている。

請戸出身のシンガーソングライターの門馬よし彦さんの自宅を訪ねた。

門馬さんの自宅は、海まで30秒。基礎を残して全てを流された。

家族は無事だったが、親戚や友人を失った。

基礎の上に立ち、あの日の事を坦々と語ってくれた。

その後、請戸港の市場の前で、門馬よし彦さんは震災後作った「願い」を歌った。

「♪夢であればいいと、毎日目を閉じるよ~」

門馬さんは、震災後直ぐに友達を 捜しに請戸に入ったが、大量の瓦礫に阻まれて発見する事は出来なかった。

原発事故後、自衛隊も警察も、やむを得ず撤退していった事に悔しさをにじませる。

「原発事故さえ、なかったら」

この言葉をこの日、浪江町の住民から何回聞いただろう。

★門馬よし彦さんの名曲「願い」は、インターネットのYouTubeで配信中。

「ラジオ福島願い」で検索を。

第311話  泉田川ヤナ場⑤

 
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2013年4月1日(月曜日)レポート⑤

泉田川のヤナ場。

夏は多くの人達で賑わった、泉田川のヤナ場。

鮭が銀鱗を躍らせ遡上する姿は圧巻。

浪江町のシンボルだったこのヤナ場が復旧する日は来るのか。