第375話  放射線災害と向き合って―福島に生きる医療者たちのメッセージ

 

 
福島県立医科大学医学部長で副学長の大戸斉先生からメールです。

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「放射線災害と向き合って―福島に生きる医療者たちからのメッセージ」(ライフサイエンス出版)という書籍が5月1日に出版されました。

これは共に困難と対峙した「福島医大被ばく医療班」が過酷な最前線で苦悩・実践したことを自らの良心に従って深い心から絞り出したメッセージです。

医療者たちは科学者として、臨床医として日本の後世にも伝えるべき、100年後も色あせることなく読み続けられる良書を目指しました。

そしてまた福島の地で見た胡蝶の夢の中で培われた友情 が、日本の再生・復興に向けて一つの礎になることを願っています。

本屋さんで見かけたら、どうぞ手に取ってご覧くださいませ。

第374話  戦争と平和・憲法九条

 
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来週の「月曜Monday 夜はこれから」のテーマは、「戦争と平和・憲法を考えよう!」です。

元福島大学学長の吉原泰助先生と作家の早乙女勝元さんと一緒に、相馬・南相馬の被災地沿岸部を取材します。

吉原泰助先生は、日本国憲法の草案に関わった、小高町出身の憲法学者・鈴木安蔵の研究者として知られ、「九条の会」の代表です。

早乙女勝元さんは、東京大空襲の悲惨さを後世に伝える為に、資料館の設立や、多くの書籍を発表しています。

お二人とも、80歳を越えても尚、好奇心旺盛で 平和への思いが強く、年間50本以上の講演会をこなしています。

また、吉原先生、早乙女さんとも最近、奥様を亡くされ、孤独感と闘っています。しかし、その寂しさを使命感に変えて、頑張っておられます。

そして、残された人生を戦争の不条理を訴え、平和の大切さを語る事だと信じて、毎日を懸命に生きています。

USTRAM で、音声・映像を全国に配信します。

写真は昨年5月に、吉原さん早乙女さんと小高を取材した時のものです。

★毎週月曜日夜7時から放送の「月曜Monday(もんだい)夜はこれから」は、ユーストリームを通して世界中に音声と影像を発信。

県外の方はパソコンかスマホでどうぞ。
 

『月曜Monday 夜はこれから!』(ラジオ福島)
【ustream】 月曜 19:00~20:50
 http://www.ustream.tv/channel/rfc-radio
【facebook】
 https://www.facebook.com/Monday1458
  

第373話  双葉町警戒区域解除

 

 
☆原発事故後、最後まで警戒区域になっていた双葉町の警戒区域が解除される。

しかし、全体の96%が「帰還困難区域」。ほとんどの住民は帰れない。

双葉町の41歳の建設業の男性は言った「いつ戻れるか分らなければ、前と何も変わらない。『復興』と言う言葉は使わない。全部元に戻るのが『復興』だが、もう事故前の町には戻れない。

今いろいろ決めている政治家や役人は数十年後にはいない。その時に判断するのは、自分だけ」。

双葉町は除染の日程も決まっていない。

第372話  小高商業高校3年松本有香さん

 

 
県立小高商業高校3年生の松本有香さん(商業研究部部長・小高だいこんかりんとう販売責任者)から送られてきた、相馬東高校講演会の感想文を読んでの感想です。

「すごく皆の思いが伝わってきました。私も津波が来た瞬間を目撃しました。

それと同時に、父が津波に流されたことが嫌でも分かりました。小高い山の上で泣き叫んだのを今でも覚えています。

父は享年46歳でした。幸い直ぐに発見されました。

当時は私もすごく泣きました。でも、今はもう涙は流しません。強く生きています。

震災なんかに負けません。みんなを笑顔にする仕事に就きたいです。人を助 けたいです!」

☆友香さんの夢は、看護師になることです。

第371話  みんゆう県民大賞

 

 
遠藤清次院長先生からのメールです。

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ありがどうございます。絆診療所はその名の通り多くの人々の絆でできたものなので、この度の受賞はその多くの人々と一緒にいただいたものと思っています。

勿論、大和田さんもその一人です。

この賞を励みに、これからも南相馬の復興のために役立ちたいと思います。