第390話  菜の花の迷路

 
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南相馬市原町区萱浜(かいはま)の上野敬幸(たかゆき)さん(40)の自宅前。

一面に黄色の絨毯が敷き詰められている。

菜の花の迷路が、地域の人達に元気を提供している。

上野さんは津波で家族4人を失った。

亡くなった2人の子供達の分も楽しんで欲しいと、上野さんは静かに語った。

第389話  関西大学の藤澤です

 

 

関西大学の藤澤さんからのメールです。バリバリの大阪人が、震災をきっかけに、被災地に骨を埋めようとしています。

嬉しいですね。

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大和田 新 様。

ご無沙汰しております。関西大学の藤澤です。

きびたんの話、興味深く拝見しました。こちらでもイベント出演は八重たんばかりで、きびたんを県外で見たことがありません。

さて、実は、明日から3日間、就職活動と研究のため、宮城県と福島県にお邪魔します。

宮城では石巻市・女川町を見学。河北新報を受験した後、楢葉町出身の友人の誘いで会津大にお邪魔し、他地域での情報発信などについて意見交換をします。

また、報告します。

藤澤 和久

第388話  月曜日Monday ⑤

 
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南相馬市鹿島区に来ました。「絆診療所」に向かっています。

東北有数のサーフボードの地に立つ慰霊碑です。今日は天気が悪く、白波が立っていました。

鹿島区海老地区の高台にある慰霊碑。この地区で亡くなられた住民のお名前が刻んでありました。

ここは震災時の避難場所になっていて、ハザードマップに従って避難してきた10人が津波の犠牲になりました。

慈母観音の後方には、ブルーシートに包まれた汚染土が、隠すように置かれていました。

鹿島中学校近くにある仮設住宅の一角にある「絆診療所」に到着。遠藤清次院長先生にお話を伺いました。

小高から避難してきた住民の健康を守る為に、昨年5月1日に遠藤先生が私財を投じてオープンさせました。

遠藤先生はこの程、みんゆう県民大賞を受賞され、5月20日(月曜日)に表彰式が行 われます。

絆診療所はこの日、臨時休診となりますが、要望があれば、私が1日診療所長を勤めますが、いかがでしょうか。

若い女性には特に念入りに触診いたします。

第387話  月曜日Monday ④

 
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南相馬市原町区萱浜(かいはま)の上野敬幸さんの自宅。

上野さんは津波で、家族4人を亡くしました。玄関の前には、ご両親とお子さんの写真が置かれています。

上野さんの庭は、黄色の絨毯が敷き詰められているようです。

地元の子供達の為に、菜の花の迷路が出来上がっていました。

第386話  月曜日Monday ③

 
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南相馬市小高区です。

昨年4月16日に、警戒区域が解除になった小高区に来ました。

崩壊した建物は片付きましたが、ライフラインの復旧が進まず、人が住める状態ではありません。

JR 小高駅。線路は錆び付いて、復旧の足音はきこえてきません。

この小高で、必ず店を再開させようと頑張る、「菓詩工房わたなべ」の渡辺幸史(たかし)さんにお話を伺いました。