第425話  ガレキとラジオ

 
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6月3日(月曜日)の「月曜Monday ( もんだい)夜はこれから」のテーマは『ガレキとラジオ』。
ゲストに映画「ガレキとラジオ」の監督・梅村太郎さんをお迎えします。

東日本大震災から2ヶ月、60%以上の世帯が被災し8000人以上が避難生活を送ることになった宮城県の海沿いにある南三陸町に災害ラジオ局「FM みなさん」は生まれました。

体育館の隅でマイクに向かうのは、元サラリーマンでリーダーの工藤さん、元ダンプ運転手でシングルファーザーの和泉さんをはじめ町内で暮らす男女9人。

時給840円のれっきとした「お仕事」です。

でもラジオ経験者はゼロ!生放送中に大事なコメントが流れなかったり、和泉さんに至っては反抗期の息子さんから「向いてない!」と言い渡されてしまう始末・・・・。

とは言えクヨクヨしていてもしょうがない。クリスマスにはモミの木の点灯式で町に光をともし、仮設だけど商店街も復活。慣れ親しんだ地元で暮らし続けるリスナーとともに、オン・エアの日々は続きます。

年が明けて2012年。「FM みなさん」のメンバーは、この町の為に、もっともっと何か出来ないかと考えます。

被災地だからこそ、この町にはもっと笑顔が必要。そしてその思いはある奇跡を生む。

かけがえのない人や思い出との別れは誰にもいつか訪れるもの。その痛みを抱えながら、それでも生まれ育った土地で迷い、泣き、笑うラジオクルーとリスナーの人生は、明日に向かって歩き続ける、私達自身の物語でもあるのです。

この映画でナレーションを務めた俳優の役所広司さんは「この映画が、日本だけでなく、世界中に笑顔の輪を広げ、東北の復興の力に鳴るよう祈っています。この企画に参加できて幸せです」と話していました。

今から、梅村太郎監督にお会いするのを、楽しみにしています。

また 、友情出演として「つるりん和尚」もスタジオに来てくれます。

毎週(月曜日)夜7時から放送の「月曜Monday(もんだい)夜はこれから」は、ユーストリームを通して世界中に音声と影像を発信。

県外の方はパソコンかスマホでどうぞ。
 

『月曜Monday 夜はこれから!』(ラジオ福島)
【ustream】 月曜 19:00~20:50
 http://www.ustream.tv/channel/rfc-radio
【facebook】
 https://www.facebook.com/Monday1458
  

第424話  高校野球

 
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昨日の超満員の信夫が丘球場。応援席もヒートアップ。まさに、一球入魂のプレーに、歓声とため息がスタンドを包む。

いつも思う。「高校野球っていいな」。

春の高校野球県大会もいよいよ佳境に入った。

今日は、あづま球場で準決勝2試合が行われ、明日の決勝に聖光学院高校と県立福島東高校が駒を進めた。

昨年夏の県大会で、選手宣誓を務めた、郡山高校のキャプテンの言葉が忘れられない。

「私達の大好きな福島が今苦しんでいます。でも、必ず私達若者が、この福島を復興させることを誓います」。

未来志向の高校生達から、いつも感動と元気をもらっている。

だから、明日も頑張れるのかもしれない。

第423話  東北六魂祭

 

 
これでいいのか、
「東北六魂祭」。

6月1日(土曜日)2日(日曜日)の2日間、福島市に東北の代表的な祭が集合する。

国道を通行止めにして行う為、大渋滞が必至。

祭実行委員会は、渋滞を誘発させながら、交通規制は警察任せ。しかも、交通情報発信にも無関心。

JR 福島駅から、祭の会場までは徒歩のみが動線。
子供や高齢者、障害者への配慮が感じられない。

警察が実行委員会にシャトルバスの運行をお願いしたが実現しなかった。

実行委員会は2日間で20万人の来場を見込んでいるが、事故のないように祈る。

第422話  ⑧四倉精肉店

 
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広野町のJR 広野駅近くにある「四倉精肉店」に寄った。此処でメンチカツを買って食べた。熱々でメチャメチャ美味かった。

四倉精肉店は、震災の年の7月に早々と再開した地元唯一の店だった。

「広野町が好きだから、広野町が復興して住民が戻ってきた時に、お店がないと困るから」と再開した時の思いを、奥さんが語ってくれた。

実は店のご夫婦が、玄葉光一郎元外務大臣が出演した今年2月の放送「月曜Monday ( もんだい)夜はこれから」を聴いていた。

夫婦は思った。「玄葉さんはこれから被災地を回るって言ってるけど、どうせ口だけ。広野町には来ないよね」。

その3日後、お昼を買いにふと四倉精肉店に玄葉さんが立ち寄った。

夫婦は玄葉さんに、特製ハムカツをおまけしてくれた。

第421話  ⑦浜風商店街

 
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震災の年の9月3日にオープンした、いわき市久之浜にある「浜風商店街」。10店舗が肩を寄せあって生きてきた。

いつ行っても、誰が行っても笑顔で迎えてくれる。

ここに来ると元気になれると住民はいう。物を売る商店街から笑顔を売る「(笑)店街」へ、浜風商店街は地域の復興のシンボルとして、元気と勇気を発信している。

からすや食堂で、定番の醤油ラーメンと餃子を食べた。

玄葉光一郎さんが座った席の後ろの壁には、自民党の吉野正芳衆議院議員の特大のポスターが貼られていた。