第11話 月曜Monday

 

10月1日(月曜)放送の「月曜Monday ( もんだい)夜はこれから」は、感動的な「3つのblog」を紹介します。

溿1つ目は、相馬市の立谷秀清市長のメールマガジンから「君の未来に万歳」。

相馬市では津波で10人の地元消防団員が亡くなりました。

その一人、(故)稲山正弘さんの葬儀の模様を通して、地元住民の命を守ろうとして亡くなった消防団員への感謝と鎮魂の思いが感謝的に綴られています。

番組では、立谷秀清相馬市のメルマガを紹介しながら、震災から1年6ヶ月過ぎた相馬市の現状と、震災の記憶を後世に残そうと相馬市が建設する「防災倉庫」への思いを市長に聞きました。

溿溿2つ目のblogは、南相馬市原町区の原町中央産婦人科医院院長の高橋亨平先生の「私の体の現状と医師募集のお願い」。

これは9月3日(月)に放送したもので、あらためて高橋亨平先生の魂の叫びをblogの紹介と、先生へのインタビューでお聴き頂きます。

高橋先生は今、末期癌と闘っています。それでも地域住民を守る為に、毎日診療を行っています。

命を削りながら診療に当たっている高橋先生の最後のお願いをお聞き下さい。

溿溿溿3つ目は、特殊な癌と闘っているテノール歌手・本田武久さんのblogです。

本田武久さん(41)は秋田県出身。山形大学音楽科を卒業後、故郷秋田市に戻り、高校の音楽教師になりましたが夢が諦めきれず、29歳で東京芸術大学声楽科に進み、33歳でプロのテノール歌手になりました。

順風満帆に見えたスタートでしたが、本田さんを「胞巣状軟部肉腫」という原因も治療法も不明な癌が襲いました。

昨年3月には片足を切断、癌は肺、脳、舌、肩などにも転移、現在は緩和ケア病棟に入り、痛みのコントロールを行っています。

震災直後から本田武久さんは、福島県内各地を回り、多くの人達に歌を通して元気や勇気を与えてくれました。

また、コンサート会場で集めた募金を、ラジオ福島主催の「ラジオ・チャリティー・ミュージックソン」に寄付してくださるなど、福島県の福祉向上にも積極的に取り組んでくれました。

この日は本田武久さんのblog「Takehisa Honda Diary」を紹介しながら、本田さんのCD アルバムから代表曲をお聴き頂きます。

・今週の特別インタビューは、秋の高校野球福島県大会で優勝した、聖光学院高校野球部の斎藤智也監督に、10月5日から福島市で開催される、秋季高校野球東北大会への意気込みを伺います。

ぜひ、お聴き下さい。

「月曜Monday (もんだい)夜はこれから」は、月曜の夜7時から9時までの2時間の生放送。

ユーストリームを通して、映像と音声を世界中に発信しています。

県外の方は、パソコンでお聴き下さい。

 
月曜日の夜7時から放送する「月曜Monday ( もんだい)夜はこれから)は、ユーストリームを通して、音声と影像を世界中に発信。

県外の方は、パソコンかスマホでお聴きを。
 

月曜Monday 夜はこれから(10月1日)
http://www.ustream.tv/recorded/25838049
 

第10話 伊藤病院の医師から

 

東大医科研究所の上昌広先生からのメールを転送します。

・・・
以下のような連絡をいただきました。

伊藤病院は、我が国最大の甲状腺専門病院です。

震災後、福島医大が圧力をかけて、南相馬市立総合病院の技師のトレーニングと邪魔したとき、受け入れてくれた唯一の病院です。

伊藤院長は人物ですよ。

・・・
3.11の際に都内にいた方も心配しお子さんをつれてきますが、触診で甲状腺を触れなくてもごく小さい嚢胞を有していることはしばしばです。

院内の2003年から2009年の小児の集計では、無症状で来院した3割くらいに嚢胞などの結節性病変をみとめているのが現状です。

渡邊奈津子

第9話 細野大臣

 

細野環境兼原発事故担当大臣が、民主党政調会長に就任する事が決まった。

被災地福島は、困惑している。

「原発事故は何一つ解決していない。民主党代表選挙に出ない理由は、福島復興にあったはず。党の要職に就くのは矛盾する」との県民の意見が多い。

細野大臣が現職から離れることで、福島復興の動きが鈍ることは必至だ。

次期衆議院議員選挙の顔としての思惑が滲む。

かつて野田総理は言った。「福島の復興なくして、日本の復興はない」と。

今回の人事は、被災地の復興より、党の事情を優先させた最悪人事と言われても仕方ない。

細野大臣は昨日、県庁に佐藤雄平知事を訪ね、民主党政調会長就任を報告した。

佐藤知事がこれまでの細野大臣の取り組みを「お疲れ様でした」と労うと細野大臣は「~でした。という過去型ではなく、これからも党として精一杯、福島の復興・復旧に取り組んで行きます」と述べ、格の違いを見せ付けた。

後任の原発事故担当大臣は、被災地に足を運び、被災地に全身全霊を傾ける人であってほしい。

そんな人が今、民主党にいるのだろうか。

第8話 高校野球

 

いわきグリーンスタジアムは、雲っています。

東北大会出場をかけた、秋季高校野球県大会3位決定戦が終わりました。

光南高校が4対2で、福島東高校を下し、東北大会出場を決めました。

チアリーダーを中心とした華やかな応援の光南高校に対し、福島東高校は羽織袴姿の応援団長を中心としたバンカラな応援と対照的でした。

福島東高校4番の今泉翔太選手は警戒区域となっている浪江町の浪江中学出身。

夏の甲子園に3回出場した双葉高校進学を目指していましたが、原発事故により福島に避難してきました。

ピッチャーの松下凌選手は、全村避難となっている飯舘村から福島に避難。

2人は不自由な避難生活を送りながらも懸命に野球に打ち込み、チームに溶け込んできました。

4番の今泉選手に双葉高校への思いを聞きました。

今泉選手は回りの仲間を気遣うように言いました。

「僕の母校は福島東高校です」

何て失礼な質問をしてしまったのかと、後悔しました。

決勝戦は王者聖光学院高校対古豪白河高校。

5回を終わって4対0で、聖光学院高校がリードしています。

高校球児の全力プレーに、福島の明るい未来を感じます。

第7話 本田武久さん

特殊な癌と闘う、テノール歌手・本田武久さんのblogを拝見しました。

あと数ヵ月で死ねたらいいのに、という本田さんの言葉に、胸がつまりました。

生と死の狭間にいる本田さんの今を思うと、頑張って下さい、などとも言えません。

十分頑張ってきたのですから。

私たちにとって本田さんの存在は希望です。

それは、本田さんが天に召されても、変わりません。

これまで、本田さんが歌を通して、多くの人を励まし、応援してくれたことを、ちゃんと私達は後世に伝えて行きます。

それが私の使命だと思っています。

本田さんには身も心も解放されるその日まで、私達にメッセージを送り続けて欲しいと思っています。

本田武久さんの為に祈って下さい。