第31話 いわき海星高校の仮設トイレ

 
私の友人の大学教授の怒りのメールを転送します。

彼女は、南相馬市小高区出身。

現在は、いわき在住。週末は、小高に戻り家の後片付けをしています。

小高区の仮設トイレは仕方がないとしても、何でいわきの高校が未だに仮設トイレなのですか!!

国や県は、何処にお金を使っているのですか?

国会議員や地元の議員は何をしている!

恥ずかしくないのか?

美しい福島を世界に理解して分もらう!

ふざけるな!

福島の未来を担う大切な子ども達の精神と健康を守ってからだろう!

怒りが込み上げてきました。

きつです。

第30話 パフォーマンス

 

安倍総裁の次は野田総理が、ポイント稼ぎに原発を見にきました。

野田総理はまた、「福島県の復興なくして日本の復興はない」と、無責任で実行力の伴わない発言をしました。

復興の為には除染が最優先とも白々と言いました。それが復興のポイントなら、最終処分場や中間貯蔵施設の建設を急ぐべきです。

27万人都市の福島市に仮置き場が二ヶ所しかありません。

その内の1つは、市民からの善意の提供地で、行政が決めたものではありません。

市内の除染もなかなか進まず、自宅の除染は庭に穴を掘って汚染土埋めるか、一ヶ所に集めて保管するように指示されています。

自宅に保管された汚染土は、いつまで庭に置くのでしょうか。

前が見えない不安がよぎります。

終わりのない除染に、これからどのくらいの税金が投入されるのでしょうか。

密談が指摘され、答が決まっているかのような「
県民健康調査表」に700億円も税金を使うなら、福島県の復興を担う子供達の教育や医療に10%でも回してもらいたいものです。

第29話 僕たちの夢

 

郡山市立「桜」小学校の子供達から、大きな色紙に書かれた「僕たちの夢」が届きました。

10月5日(金曜)、大阪を中心に活躍する人気女流書家・川瀬碧水(みゆき)さんら6人が、郡山市立桜小学校を訪れ「書道の出前授業」を行いました。

ここでは先ず、「光」という文字に託された、大阪市立堀江小学校の子供達から桜小学校の子供達へ寄せられた「一緒に頑張ろう」のメッセージが手渡されました。

次に、川瀬碧水さんが見事な筆さばきで「絆」という一文字を書くと桜小学校の子供達から大きな喚声が上がりました。

そして「絆」の文字の周りには、桜小学校の生徒から堀江小学校の生徒へ感謝の言葉が添えられました。

この寄せ書きは今月中に、大阪市立堀江小学校に届けられます。

出前授業の最後には、川瀬さんが「夢」と書いた大きな色紙の周りに、桜小学校の子供達が自分の「将来の夢」を書き添えました。

「夢」の色紙には、子供達の素直な未来が描かれていました。

『医者になりたい。AKB に入りたい。看護師になる。パティシエになって美味しいお菓子を作り、みんなを笑顔にしたい。
モダンな家を作る大工さんになりたい。警察官になる。プロ野球の選手になる。動物を助ける獣医になりたい。学校の先生になりたい』

子供達の夢はそれぞれですが、嬉しい事にみんな人の役にたちたいと思っているようです。

しかし残念ながら今回も「政治家になりたい」と思っている子供はいませんでした。

原発廃炉まで40年。気の遠くなるような歳月の先にある福島県の復興・復旧を担うのは子供達です。

その子供達が、自らの夢を安心して実現できる福島県に早く戻してあげたいものです。

追伸

すこし落ちついたら、和田さんを入れて、打合せをしませんか?

福井県の全国大会の状況も知りたいですし。

宜しくご配慮下さい。

第28話 じゃんがら念仏踊り

 

郡山中田町の柳橋歌舞伎で、いわき海星高校の生徒が「じゃんがら念仏踊り」を披露しました。

いわき海星高校は、津波で二人の生徒が犠牲になりました。

二人とも家族を助けに戻って流されました。

その一人、工藤盛人くん(当時2年生)は、自宅にいるお婆ちゃんを助けに戻って犠牲になりました。

しかし工藤くんは、自宅に戻る前に、道に迷い困り果てていた、在宅介護スタッフを助け、介護を受けているお年寄りと介護スタッフの3人を高台に避難させて、命を救いました。

自らも担架を持って。

彼の勇気と判断力は、後世に語り継いでいくものだと思っています。

いわき海星高校では、亡くなった二人の仲間の鎮魂といわきの復興の為に、じゃんがら念仏踊りを有志によって披露するようになりました。

この話を福島県の内堀副知事にしましたら、感激していました。

今、いわき海星高校の海洋学部の生徒は遠洋航海に出ています。

大きな被害をもたらした津波は海から来ました。

しかし、彼らは海を恨んでいません。

海と伴に生きようとしています。

だから、いわき海星高校に「防災学部」を作り、日本1の防災スペシャリストを育てていかなければならないと思っています。

福島県の未来の為に。

内堀副知事は言いました。「防災教育は、まんべんなくなくやる」と。

まんべんなくやると言うことは、やらないと言うことです。

いわき海星高校のトイレは未だ仮設です。

暑つかった夏。

女子生徒が可哀想だとおまいませんか?

いつまで仮設トイレを続けるのですか。

第27話 さよなら内閣

 

細野原発事故担当大臣に代わって、野田総理の側近、長浜 博行氏(53)が就任しました。

長浜大臣は、原発には一度も関わった事がありません。

だれが見ても素人です。

先ず、福島に来て第一原発に入り、原発事故で無理な避難を強いられている被災者の悩みや苦しみを聞くべきです。

明後日3日、安倍総裁が第一原発を視察、7日には野田総理が入ります。

原発が、政治家の人気取りやパフォーマンスに使われるのは嫌ですね。

田中慶秋法務拉致問題担当大臣に聞きたい。

あなたは浪江町出身で、双葉高校卒業ですが、
浪江町の現状や双葉高校の将来について、どのように考えているのかと