第61話 鳩山さん最高顧問

 

★中国がいよいよ軍艦を出してきましたね。

政府はその挑発に、どのように対処するのでしょう。

★民主党の鳩山由紀夫元首相の最高顧問復帰が決まったようです。

党員資格停止処分が解けたことを受け、輿石幹事長が打診していたようです。

党から支援を受け、外交問題を担当するそうです。

鳩山さんに、この国の外交の何を期待したらいいのでしょうか

第60話 サイレント

 

南相馬市原町区萱浜(かいはま)。津波で138人が亡くなった。

全盲で福島県盲人協会会長の阿曽幸夫さんが、津波に流された家の基礎に立ち、耳を澄ます。

「音がない。生活音が全くしない」

この場所から800メートル東が大平洋。遮るものは何一つない。
阿曽さんの頬を浜風が打つ。

「風が直接顔にあたる。何かにぶつかってあたる風とは全く違う。本当に、何もなくなってしまったのかがよく分かる。ここには、東西南北も季節もない」と。

第59話 あみちゃん、諒くん

 

福島市のあみちゃん(中1)、諒くん(小5)の姉弟は、震災以来今も、警察車輌に「ありがとう、ご苦労様!」の手書きのメッセージボードを掲げて、自宅前の国道に立って手を振る。

「感謝の気持ちを伝えたい」

あみちゃん、諒くんが自宅前の国道わきに立って、感謝の気持ちを伝えるようになったのは、昨年4月6日。福島の支援に来てくれる自衛隊や警察の皆さんは、自宅に自分達と同じ子どもたちや、大切な家族を残して、命がけで頑張ってくれている。だから「ありがとうございます」と言いたいんです、話してくれた。

メッセージボードを掲げ手を振るあみちゃん、諒くんの姿に、自衛隊、警察の人達は、故郷の我が子を思って、胸が熱くなる。

あみちゃん、諒くんありがとう。

二人の笑顔が、福島の未来そのものです。

第58話 高橋亨平先生

 

★大腸がんを患いながら、南相馬市で放射線と向き合い、診療を続ける原町中央産婦人科の高橋亨平(りょうへい)先生にお話を伺いました。

高橋先生は9月上旬まで毎日、南相馬市から1時間20分かけて、県立医科大学放射線治療科へ通っていました。

「何の為に、こんな苦しみに耐える必要があるのか」と、ふと思う時がりました。

そんな時、高橋先生は思いました。

「この地域に生まれてくる子供達は、賢く生きるならば絶対に安全であり、危険だと大騒ぎしている馬鹿者どもから守ってやらなければならない」

原発事故後、分娩できる施設が無かった南相馬市も、南相馬市立総合病院
の産婦人科などがこの4月から分娩を開始しました。

高橋先生は、自分の役割は終わったと思いました。

しかし、自分を頼って来てくれる患者さんを断ることはできません。

先生は自らの命を削りながら、毎日診療を続けています。

『使命感のもとに』

★高橋先生は全国のdoctorにブログで呼びかけています。

「こんな診療所ですが、勤務していただける勇気あるdoctorを募集します。婦人科、内科、消化器科、循環器科、総合診療科、何科でも結構です」

「ガンと闘って、頑張ってきましたが、甘くは無いなと感じています。何時まで生きられるかわかりません」

「覚悟は決めていても、苦しみが増すたびに、もし、後継者がいてくれればと願ってやみません。私の最後のお願いです。どうか宜しくお願いします」と。

震災から一歩も逃げずに、南相馬市の医療を支え、住民の心のよりどころとなってきた高橋亨平先生の『命の叫び』が、どうか届きますようにと、願わずにはいられません。

高橋亨平先生の行動や言葉には、魂が宿っています。

政治家の「政治生命をかける」という言葉がなんと陳腐なことか!

第57話 からすや食堂

 

浜風商店街には10店舗が軒を連ねている。

写真は、正油ラーメンと餃子が人気の「からすや食堂」のご主人と初孫。

孫の為にも早く仮設住宅を出たいと話すご主人。

昨年12月、浜風商店街を訪れたタレントのカンニング竹山さんは「からすや食堂」の正油ラーメンを3分で平らげた。

プレハブの壁にはカンニング竹山さんの「美味しかった」のサインが残っている。