第71話 セシウム

 

須賀川の農家の米から1キログラムあたり、110ベクレルのセシウムを検出。

この農家の米は、機械乾燥ではなく、はせがけ(はさがけ)の所謂、自然乾燥です。

天日ぼしは、味も良く、省エネルギーです。

自然乾燥の米であると、きちんと報道しないと、須賀川の米全部が風評被害を受けます。

福島県の農家は、500ベクレルから100ベクレルに変わった、国の無責任な基準値に振り回されています。

第70話 毎日新聞とうほく彩発見

 

★毎日新聞東北版「とうほく彩発見」に、東京電力福島第一原子力発電所爆発事故後、県内最初の自殺者となった、須賀川の農家・樽川久志さん当時63歳の事を書きました。

タイトルは「原発事故さえなかったら」

震災から1年6ヶ月を過ぎた9月中旬、樽川さんのご家族を訪ねました。

何故、樽川さんが自ら死を選ばなくてはならなかったのか、死をもって何を伝えたかったのか、ご家族に伺いました。

掲載は、24日(水曜)の予定です。

★尚、掲載についてはご遺族から、快くご了承頂きました事、心より感謝
申し上げます。

第69話 頑張れ浪江中学校②

 

★10月22日(月曜日)の「月曜Monday (もんだい)夜はこれから」は「頑張れ浪江中学校!」をテーマに放送しました。

警戒区域の中にある浪江中学校は現在、二本松市東和針道にあります。

震災前は400人を越えていた生徒数でしたが、現在は、1年生が7名、2年生が22名、3年生が20名の合わせて49名です。

その浪江中学校では今度の日曜日・28日、文化祭「秋桜祭」を開催します。(誰でも入れます)

二本松市東和針道に開校して2回目の文化祭ですが、昨年以上に盛り上げようと、生徒会を中心に頑張っています。

今年度は、全校生徒で取り組むビッグアート、全校合唱、よさこいをメインに、発表や展示があります。(浪江焼きそばも出るよ)

震災前の浪江中学校では、クラスで取り組む合唱コンクールや、学年ごとの企画がありましたが、、人数が少なくなった為、全校生徒で取り組むものが増えました。

全校生徒49人がひとつになって、文化祭の成功に向け、積極的に取り組んでいます。

★スタジオには、浪江中学校生徒会長の 山本幸輝くん。

文化祭「秋桜祭」実行委員長の山田なつさん。

文化祭担当の門馬徳夫先生の3人を迎えて、浪江中学校文化祭「秋桜祭」をPR するとともに、故郷への思い、将来の夢を聞きました。

★そして28日(日曜)の浪江中文化祭にスペシャルゲストとして出演する、「みやぎびっきの会」の小柴大造さんとラジオパーソナリティーの小川もこさんの2人が駆けつけ、浪江中学校にエールを送ってくれました。

「びっき」とは、東北地方の方言てカエルのこと。

ふるさとに「帰る」修理して元に「返る」の意味と、地元のオタマジャクシ達を育てようとの思いがある。

「みやぎびっきの会」では、復興支援ソングの「虹を架けよう」の福島バージョンを制作し、「秋桜祭」で披露することになっています。(月曜Monday の放送中に「福島バージョン」を初披露してくれました。感動的でした)

小柴大造さんと小川もこさんには、浪江中学校への支援の経緯や、それを支える思いを伺いました。

★浪江中の二人に将来の夢を聞きました。

生徒会長の山本幸輝くんは、「高校受験を控え、父の希望と自分の 希望が一致しないのが、悩みの種。将来は家業の建設業を継いで、故郷浪江の復興に関わりたい」と語ってくれました。

文化祭実行委員長の山田なつさんは、「高校は双葉高校に進学して、将来は警察官になり、福島の治安維持をはじめ、住民が安心して住める故郷を作りたい」と夢を話してくれました。

二人とも福島の復興・復旧の為に、何か役に立ちたいと思っているようです。

嬉しいかぎりです!

これを聞いてゲストの小柴大造さんと小川もこさんは、「福島の子供達の前向きな姿に感動しました。28日(日曜)文化祭当日、復興支援ソング「虹を架けよう・福島バージョン」を生徒達と一緒に歌うのが本当に楽しみです。文化祭に来てくれた人達(家族や先生・地域の皆さん)に感謝の気持ちを伝えられるようなステージにしましょう」と熱いメッセージを送ってくれました。

浪江中文化祭「秋桜祭」は、今度の日曜28日午前9時からスタートです。

何と、アンガールズも登場します。

楽しみですね。

震災に負けないで、夢に向かって頑張っている子供達の真っ直ぐな心を、是非応援して下さい。

写真は、浪江中の山本幸輝生徒会長と山田なつ文化祭実行委員長、そして小柴大造さんと小川もこさんです。

平成24年10月23日

大和田 新

第68話 橋本弘子さん

 

骨形成不全症と闘う、橋本弘子さんからのメールを転送します。

橋本弘子さんは車イスの卓球選手です。

パラリンピックを目指しています。

おめでとう!
お疲れ様でした。

今日、偶然にも私の目の前を星選手と武藤さんが走り抜けました。

邪魔な車椅子のおばさんに気がつかれましたでしょうか。

あまりに速くて、気付いた時には通り過ぎてしまい、声援を送ることも出来ませんでした。

私は今日は、市町村対抗軟式野球大会の応援も兼ねて、あづま運動公園に行きでした。

野球もお蔭様で本宮市が会津若松市に勝利し、ベスト4になりました。来週の準決勝が楽しみです。

今、スポーツが出来る事に心から感謝しています。それぞれが苦難の中で戦っています。戦いを楽しむ真剣さと余裕を持ちたいですね。

私も来月の日本肢体不自由者卓球選手権大会に向けて、練習に励みます。

お互い感謝の気持ちを持ちながら、自分の夢、限界に向かって楽しみましょう。

橋本弘子

第67話 星純平さんからのメール

 

全盲のマラソンランナーの星純平さんからのメールを転送します。

星純平さんは今日、10キロでベストタイムを出しました。

走る度に記録を更新する星さんに、頑張る事の素晴らしさを教えてもらっています。

12月2日(日曜日)には、マラソンの佐藤敦之選手の伴走で、南相馬市主催のハーフマラソンに出場します。

ご声援下さい。

 視覚障がい者ランナーの星純平です。

日頃は、ラジオ福島をお聞きの多くの皆様から応援をいただきまして、誠にありがとうございます。

視覚障害者として閉鎖的な日々を送る中で、多くの方々のご支援を頂き、マラソンと言う世界を楽しんでいます。

ただの一、市民視覚障害者ランナーと思って走ってきましたが、ラジオ福島の大和田さんとの出会いにより、ラジオ番組にて熱意を持って取り上げて頂き、その影響もあり多くの方々から応援をしてもらうことになり、心から感謝しています。

その反面、戸惑いもありますが、光を失い、気持ちを閉ざす日常から少し
解放されたような喜びを実感する今日この頃です。

自分自身の運命と戦う一つの形として今、マラソンと向き合ってゆきたいと思っています。

今後とも、温かいご声を宜しくお願い致します。

 今日(10月21日)は、震災復興支援 吾妻健康マラソン(10キロメートル)に参加してきました。

伴走をしてくださったのは、武藤 悦夫(52)さんです。

武藤さんは、青東駅伝に出場し、区間賞を取ったり、福島駅伝を15回出場。

その後、福島駅伝の二本松市の監督を務めた実力と実績を兼ね備えたスーパーランナーです。

武藤さんは視覚障害者の伴走は初めてでした。

しかし嬉しいことに、今回の大会前に伴走の為の試走までして下さいました。

そして、「まずは怪我をさせないように伴走させていただきます」とおっしゃいました。

その優しいお気遣いをいただきまして、気持ちよくスタート出来ました。

目標タイムは38分でした。

アップダウンの厳しいコースでしたが、武藤さんの丁寧なガイドと励ましのおかげで、ゴールを目指しました。

ラスト1キロが、ひじょうに苦しかったのですが、沿道からも温かい応援をいただき、ゴールできました。

完走タイム:39分12秒は、10キロでの自己ベストです!

本大会も、伴走をして下さいました武藤さんをはじめ、多くの方々のご支援により、走らせていただきました事、心より感謝申し上げます。

引き続きのご支援ご声援をよろしくお願いいたします。

平成24年10月21日(日曜)午後8時15分

星 純平