第81話 浪江中の文化祭②

 

浪江中学校文化祭「秋桜祭」。

生徒49人が一つになって頑張っています。

実行委員長の山田なつさんと生徒会長の山本幸輝くんの二人は、汗だくになって文化祭の先頭に立って動いていました。

二人とも震災後、転校しましたが、仲間に会いたいと浪江中学校に戻ってきました。

二人は言います「昔の浪江中の文化祭のようにはいかなけど、皆が同じ方向を向いて頑張ってくれているのが嬉しい。

浪江中に戻って来て、本当に良かった。

今日は親や先生、地域の皆さんに感謝しながら、精一杯楽しみます。

そして文化祭が終わったら、自分の目指す高校に入れるように気持ちを切り換えて頑張ります」と、明るく話してくれました。

第80話 浪江中の文化祭

 

浪江中の文化祭「秋桜祭」。

警戒区域の浪江町には帰れない。

1時帰宅も15歳未満は認められていない。

3・11前までは、400人いた生徒も、今は49人。

全校生徒が先生為に「未来」を歌って、感謝の気持ちを伝えました。

この子供たちの未来に栄光あれ!

第79話 消防団の英雄

 

復元納棺師・笹原留依子さんの本、「おもかげ復元師の震災絵日記」からです。

笹原さんが復元したご遺体のスケッチです。

写真のスケッチの男性は、消防団員でした。

スケッチの横には、笹原さんのこんな言葉が添えられていました。

★家族の手で
帽子をかぶせてもらって。
「うん、いつもの息子だわ!」

お母さんの自慢の息子さん。

町の英雄・・・・。

町の人の命を守るために、最後まで消防団の鐘を鳴らし続けた英雄・・。

「逃げろ!逃げろ!」

鐘を鳴らし続けて叫んだ
あなたの声は、
町の伝説にして行くんだと、みんなが言ってました。

第78話 おもかげ復元師

 

★岩手県北上市の復元納棺師・笹原留依子さんをご存知ですか。

笹原留依子さんは、東日本大震災後、津波被害の激しかった沿岸部で、遺体の復元ボランティアを行いました。

その数は300人をはるかに超えていました。

現在も納棺の仕事の傍ら、長期的視野にたった被災者支援を行っています。

笹原さんは今年1月、社会に喜びや感動を与えた市民に贈られる「シチズン・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。

写真は、笹原留依子さんが出版した、2冊の著書です。

「おもかげ復元師」と「おもかげ復元師の震災絵日記」

8月7日(火曜日)に2冊同時に刊行されました。

どうぞご覧下さい。

尚、笹原留依子さんの著書「おもかげ復元師」と「おもかげ復元師の震災絵日記」はポプラ社から発行されます。

問い合わせは、0333572305、ポプラ社一般編集部、斉藤尚美さん。

第77話 仮設支援の大学生、足湯

 
震災以来ボランティア活動を続ける福大生四人に話を聞きいた。

彼らは週末、仮設住宅に行って、足湯ボランティアを続けている。

足湯ボランティアは、阪神淡路大震災で行われた支援で、仮設住宅で不自由な生活を送っている被災者に大変喜ばれている。

お年寄りに足湯ボランティアをしていると子供たちが集まってくる。

そして、自分もやってみたいと大学生にせがむ。

嬉しそうに大学生の足をマッサージする子供たちの表情は、誰かのために役立っているという、満足感に溢れている。

力はないけど、一所懸命にマッサージする子供たちを見ていると大学生達は感動して涙がでてくるそうだ。

くすぐったいけれど、心のこもったやさしマッサージ。

ボランティアの大学生は誓う、「この子達の為に将来役に立つ仕事をしよう。それが福島県の復興につながるから」

震災から1年7ヶ月。故郷へ帰れない仮設暮らしのお年寄りや子供たちの心を癒す大学生の足湯ボランティアは、この週末も行われている。

実行委員長

大和田 新