浪江町

第399話  大学の授業にて…

 

 
この春、県立原町高校を卒業した、浪江町出身の大学生、沼能奈津子さんからのメールを転送します。

★☆★☆
こんにちは。
暑い日が続いていますが、お元気ですか?

先日、藤代裕之教授の「情報メディア論」という授業の中で、「ラジオ福島」というワードが出てきました!震災後のマスコミとソーシャルメディアの関係についての授業でした。

その中で、Ustreamを駆使し、全国へ懸命に福島の今を発信しているラジオ局の例として「ラジオ福島の月曜Monday 」が挙げられていました。

とても嬉しくなり、学生が書くリアクションペーパーに「ラジオ福島の大和田アナウンサーとメル友です」と記入しました

私が将来、メディアを志望するきっかけになったのが、大和田さんや月曜Monday との出会いでした。

改めて大学の授業で、ラジオ福島が取り上げられた事が、誇らしくもあり、嬉しくもありました。

大学では、楽しい授業がたくさんあり、視野が広がります。

以上、近況報告でした!

沼能奈津子

第392話  浪江町幾世橋郵便局前

 
DSC_0248
 
4月1日に警戒区域が解除された浪江町。

請戸の港に通じる幾世橋(きよはし)地区。

幾世橋郵便局前の手書きのメッセージボード。

原発事故で、故郷を追われた住民の怒りと苦しみが、当時の政権にぶつけられている。

被災地から、遠く離れた東京で反省会を開いた民主党に、このメッセージは届く事はないだろう。

マザーテレサの言葉が思い出された。

「多くの民の幸せを願う者は、今、傍らに倒れている一人を助けなさい」

第385話  月曜日Monday ②

 
DSC_0246
 
DSC_0255
 
DSC_0258
 
浪江町に入りました。

4月1日に警戒区域が解除された、浪江町請戸地区に向きいました。

幾世橋郵便局前の手書きの看板には、原発事故で故郷を追われた住民の、怒りと悲しみが綴られていました。

震災直後、学校や住民の適炉切な判断で、全児童と教員が無事避難した請戸小学校にも入りました。

2階の黒板には「故郷請戸への望郷の念や、あふれでる思い」がメッセージとして残っていました。

第377話  杉乃屋さん

 
DSC_0218
 
二本松駅前の市民交流センター1階、コーヒータイムの隣にある「杉乃屋」さん。

名物「なみえ焼きそば」は、浪江町の皆さんのソウルフードとなっている。

店を切り盛りするご夫婦とは、浪江町が警戒区域が解除された4月1日(月曜日)に浪江町役場前でお会いしている。

その時、ご夫婦は、
「店の中を見てびっくり、手のつけようがない。片付けだけで、人生終わっちまう」「帰れないな。これで、諦めがついた」と語っていた。

杉乃屋のお皿も当然ながら、大堀相馬焼き。

人気メニューは、なみえ焼きそばをはじめ、海老がお重からはみ出ている天丼、カツ丼、肉うどん、 カレーライス。

カツ丼の上に納豆が乗っている「必勝丼」は浪江町から宮城県の古川商業にバレーボール留学したお嬢さんが命名した。

この日は夕方6時から予約が入っていた。

聞けば、浪江町の皆さん。

故郷の店・杉乃屋の暖簾をくぐり、故郷浪江の話をしながら飲むのを楽しみにしている常連さんが集うという。

定休日は月曜日。営業時間は夜8時まで。

第376話  コーヒータイム

 
DSC_0206
 
JR 二本松駅前の市民交流センター1階にある「コーヒータイム」。

震災前は、浪江町で営業していた喫茶店。

店内は明るく、コーヒーの香りに包まれて、ほっとする。

コーヒーを注文すると
「コーヒーカップを選んで下さい」と言われる。

並んでいるのは「大堀相馬焼き」のコーヒーカップ。

「いつかは浪江で店を復活させたい、でも、震災後、二本松の皆さんには本当にお世話になっています。だから、本店は二本松、浪江は支店にします」と、理事長の橋本さんは語ってくれた。

この店は、多くの障害者の雇用の場となっている。