浪江町

第651話 浪江町へ

 
佐藤みゆき
 
kohatsu
 
10月21日(月曜)は、映画監督の古波津陽(こはつよう)さんと福島出身の女優・佐藤みゆきさんと浪江町を取材する。

古波津監督は、宮城ビッキの会が歌った復興支援ソング「虹を架けよう~福島バージョン」のプロモーションビデオを制作した。

その後、福島県の被災地の現状をカメラにおさめ続けている。

インタビューを担当しているのが、女優の佐藤みゆきさん。

今回縁あって、古波津監督と佐藤みゆきさんと一緒に1日かけて浪江町を取材することになった。

古波津監督はこれまでに、「築城せよ」「W A Y A !」「聖地へ」等の作品を制作、国際映画祭等を含め、数々の賞を受賞している新進気鋭の映画監督だ。

佐藤みゆきさんは、福島県出身。会津短期大学卒後栄養士として学校給食の現場で働きながら女優の道を目指した。現在は劇団「こゆび侍」に所属し、ドラマ、舞台、C M に活躍する期待の女優だ。

佐藤みゆきさんのブログによると、「念願の大河ドラマ・八重の桜に出演します。放送は10月20日(日曜)です。福島県出身者として、このドラマに関われる事は本当に幸せです。東北を福島を元気にできたら最高です」と記載されていた。

ラジオ福島では、21日(月曜)夜は、パリーグクライマックスシリーズを放送する予定。

従って、「月曜Monday ( もんだい)夜はこれから」は休止の可能性あり。

その場合は、古波津陽監督と佐藤みゆきさんとの浪江町取材の模様は、後日の「月曜Monday 」で放送する。

映画監督と女優の感性豊かな2人の目を通し、浪江町を世界に発信する。

第644話 杉乃屋

 
DSC_1174
 
DSC_1175
 
DSC_1172
 
五星山展の帰りに浪江町から避難してきた「杉乃屋」へ寄った。

場所は、大山忠作美術館のある二本松駅前の市民交流センターの1階。

私がカツ丼、妻がなみえ焼きそばを注文した。

味の良さとボリュームにいつも圧倒される。

驚いたのは、私の色紙の横にペギー葉山さんのサインが置かれていた。

杉乃屋さんの奥さんが言った。「実は今日、ペギー葉山さんが五星山展を見にきた帰りに寄ってくれたのよ。ペギーさんと大山忠作さんの娘さんの一色采子さんが友達で、その関係でわざわざ東京から来てくれたみたい。ラーメンを食べて帰ったわ」と嬉しそうに話してくれた。

「奥さん、俺のサインは目立たない所へ置いてよ。恥ずかしいからさ」と言うと、杉乃屋のご主人が口をはさんだ。

「あんたのサインは魔除けの御札だと思ってんだ。だから、一番前さ置 いてだかんね」と、またまた、豪快に笑われて終わってしまった。

まあ、いいか。

五星山展の帰りには、杉乃屋へ。

第581話  民間放送連盟賞受賞

 
DSC_0670
 
毎週月曜日の夜7時から放送している「月曜Monday ( もんだい)夜はこれから」の昨年12月に放送した「請戸小学校の奇跡」が、『平成23年度日本民間放送連盟賞北海道・東北地区ラジオ生ワイド部門』で最優秀賞を受賞しました。

この番組は、双葉郡浪江町請戸地区にある、海岸から300メートルしか離れていない請戸小学校の避難の様子を、当時の教員4人の証言をもとに忠実に振り返ったもので、誰一人として犠牲者を出さなかった請戸小学校の教員や地域住民の危機管理(地域力)の素晴らしいさを伝えた事が、今後の防災に繋がると高い評価を頂きました。

この番組は、ユーストリームのアーカイブで何時でも聴くことができます。

ぜひ、お聴き下さい。

最近は身近な所から、「いつまで震災報道を続けているんだ!」という、 無責任な発言を聞く事がありますが、震災はまだ終わっていませんし、原発にいたっては汚染水問題など、収束には程遠い現実であることを認識しなければいけません。

この時の請戸小学校の放送がきっかけで、八木アナウンサーが今年になって、80人以上が犠牲になった宮城県石巻市の大川小学校を自らの意思で取材し、なぜ多くの尊い命が失われのかを遺族や関係者に取材して 放送し大きな反響を頂きました。

海岸から300メートル離れた請戸小学校の奇跡と、海岸から4キロ離れた大川小学校の悲劇のどちらも、次の世代に伝えていかなければならない「東日本津波・原発大震災」の事実であり教訓だと信じています。

この受賞を励みに、さらに被災地や被災者の皆さんの声を、ユーストリームを通じて日本中に世界中に発信していきたいと思っています。

使命感をもって。

これからも、宜しくお願い致します。

アーカイブについては、下記から

『月曜Monday 夜はこれから!』(ラジオ福島)
【ustream】 月曜 19:00~20:50
 http://www.ustream.tv/channel/rfc-radio
【facebook】
 https://www.facebook.com/Monday1458
  

第547話  一枚の写真

 
DSC_0563
 
請戸小学校の校長室に残っていた一枚の写真。

この写真に写っている少年は柔道が得意で、請戸小学校卒業後、学区外の中学校に進学した。

2011年3月11日午後、請戸の自宅に戻る途中、大平山付近で津波に襲われた。

瓦礫に挟まれ流されて行く少年を、地元消防団が救助、一命を取り止めた。唇が切れ、大量の出血があった。

少年は今、会津地方の中学校に転校し、大好きな柔道に打ち込んでいる。

当時の請戸小学校教師だった佐藤信一さんが懐かしそうに語ってくれた。

第540話  請戸小学校

 
540_1
 
540_2
 
540_3
 
請戸小学校2階の黒板には、瓦礫撤去などに携わった自衛隊や警察、1時帰宅した住民や卒業生のメッセージが、所狭しと書き込まれている。

浪江町は窯元の里として知られている。学校中に大堀相馬焼きのレリーフが飾られている。不思議な事にレリーフは全て綺麗に残っている。大堀相馬焼きの美しさを支えるものは、津波にも耐える強さにあったようだ。

請戸小学校は海岸まで300メートル。取材に協力してくれた佐藤信一先生の愛車が堤防の下で見つかった。

運転免許証を見つけた時には、思わず涙が出たという。