第80話 浪江中の文化祭
浪江中の文化祭「秋桜祭」。
警戒区域の浪江町には帰れない。
1時帰宅も15歳未満は認められていない。
3・11前までは、400人いた生徒も、今は49人。
全校生徒が先生為に「未来」を歌って、感謝の気持ちを伝えました。
この子供たちの未来に栄光あれ!
2012年10月30日 | 浪江町
浪江町
浪江中の文化祭「秋桜祭」。
警戒区域の浪江町には帰れない。
1時帰宅も15歳未満は認められていない。
3・11前までは、400人いた生徒も、今は49人。
全校生徒が先生為に「未来」を歌って、感謝の気持ちを伝えました。
この子供たちの未来に栄光あれ!
2012年10月30日 | 浪江町
★10月22日(月曜日)の「月曜Monday (もんだい)夜はこれから」は「頑張れ浪江中学校!」をテーマに放送しました。
警戒区域の中にある浪江中学校は現在、二本松市東和針道にあります。
震災前は400人を越えていた生徒数でしたが、現在は、1年生が7名、2年生が22名、3年生が20名の合わせて49名です。
その浪江中学校では今度の日曜日・28日、文化祭「秋桜祭」を開催します。(誰でも入れます)
二本松市東和針道に開校して2回目の文化祭ですが、昨年以上に盛り上げようと、生徒会を中心に頑張っています。
今年度は、全校生徒で取り組むビッグアート、全校合唱、よさこいをメインに、発表や展示があります。(浪江焼きそばも出るよ)
震災前の浪江中学校では、クラスで取り組む合唱コンクールや、学年ごとの企画がありましたが、、人数が少なくなった為、全校生徒で取り組むものが増えました。
全校生徒49人がひとつになって、文化祭の成功に向け、積極的に取り組んでいます。
★スタジオには、浪江中学校生徒会長の 山本幸輝くん。
文化祭「秋桜祭」実行委員長の山田なつさん。
文化祭担当の門馬徳夫先生の3人を迎えて、浪江中学校文化祭「秋桜祭」をPR するとともに、故郷への思い、将来の夢を聞きました。
★そして28日(日曜)の浪江中文化祭にスペシャルゲストとして出演する、「みやぎびっきの会」の小柴大造さんとラジオパーソナリティーの小川もこさんの2人が駆けつけ、浪江中学校にエールを送ってくれました。
「びっき」とは、東北地方の方言てカエルのこと。
ふるさとに「帰る」修理して元に「返る」の意味と、地元のオタマジャクシ達を育てようとの思いがある。
「みやぎびっきの会」では、復興支援ソングの「虹を架けよう」の福島バージョンを制作し、「秋桜祭」で披露することになっています。(月曜Monday の放送中に「福島バージョン」を初披露してくれました。感動的でした)
小柴大造さんと小川もこさんには、浪江中学校への支援の経緯や、それを支える思いを伺いました。
★浪江中の二人に将来の夢を聞きました。
生徒会長の山本幸輝くんは、「高校受験を控え、父の希望と自分の 希望が一致しないのが、悩みの種。将来は家業の建設業を継いで、故郷浪江の復興に関わりたい」と語ってくれました。
文化祭実行委員長の山田なつさんは、「高校は双葉高校に進学して、将来は警察官になり、福島の治安維持をはじめ、住民が安心して住める故郷を作りたい」と夢を話してくれました。
二人とも福島の復興・復旧の為に、何か役に立ちたいと思っているようです。
嬉しいかぎりです!
これを聞いてゲストの小柴大造さんと小川もこさんは、「福島の子供達の前向きな姿に感動しました。28日(日曜)文化祭当日、復興支援ソング「虹を架けよう・福島バージョン」を生徒達と一緒に歌うのが本当に楽しみです。文化祭に来てくれた人達(家族や先生・地域の皆さん)に感謝の気持ちを伝えられるようなステージにしましょう」と熱いメッセージを送ってくれました。
浪江中文化祭「秋桜祭」は、今度の日曜28日午前9時からスタートです。
何と、アンガールズも登場します。
楽しみですね。
震災に負けないで、夢に向かって頑張っている子供達の真っ直ぐな心を、是非応援して下さい。
写真は、浪江中の山本幸輝生徒会長と山田なつ文化祭実行委員長、そして小柴大造さんと小川もこさんです。
平成24年10月23日
大和田 新
★10月22日(月曜日)の午後7時からお送りする「月曜Monday (もんだい)夜はこれから」、テーマは「頑張れ浪江中学校!」
警戒区域の中にある浪江中学校は現在、二本松市東和針道にある。
在校生は、1年生が7名、2年生が22名、3年生が20名の合わせて49名が、不自由な生活を乗り越えて頑張っている。
その浪江中学校では10月28日(日曜日)文化祭「秋桜祭」を開催する。
針道に開校して2回目の文化祭だが、昨年以上に盛り上げようと、生徒会を中心に頑張っている。
今年度は、全校生徒で取り組むビッグアート、全校合唱、よさこいをメインとし、発表や展示がある。
震災前の浪江中学校では、クラスで取り組む合唱コンクールや、学年ごとの企画があったが、人数が少なくなった為、全校生徒で取り組むものが増えた。
49人がひとつになって、文化祭の成功に向け、積極的に取り組んでいる。
★スタジオには、浪江中学校生徒会長の 山本幸輝くん。
文化祭「秋桜祭」実行委員長の山田なつさん。
文化祭担当の坂本貴光先生の3人を迎えて、浪江中学校文化祭「秋桜祭」をPR するとともに、故郷への思い、将来の夢を聞く。
★そして、スペシャルゲストとして、「みやぎびっきの会」を代表して、シンガーソングライターの小柴大造さん、フリーアナウンサーでラジオパーソナリティーの小川もこさんの2人が駆けつ浪江中学校にエールを送る。
「びっき」とは、東北地方の方言でカエルのこと。
ふるさとに「帰る」修理して元に「返る」の意味と、地元のオタマジャクシ達を育てようとの思いがある。
「みやぎびっきの会」では、復興支援ソングの「虹を架けよう」の福島バージョンを制作し、「秋桜祭」で披露することになっている。
小柴大造さんと小川もこさんには、浪江中学校への支援の経緯や、それを支える思いを伺う。
また、時間があれば、震災以来、宮城県で最も歌われた復興ソング「虹を架けよう」を小柴大造さんと小川もこさんに歌ってもらう。
ご期待あれ!
月曜日の夜7時から放送する「月曜Monday ( もんだい)夜はこれから)は、ユーストリームを通して、音声と影像を世界中に発信。
県外の方は、パソコンかスマホでお聴きを。
月曜Monday 夜はこれから(10月22日)
http://www.ustream.tv/recorded/26357788
会津若松市の仮設住宅を訪ねた。
浪江町から避難してきた人達が、肩を寄せ合って生きている。
2011年3月11日(金)午後2時46分、マグニチュード9の大地震が東北を襲った。
その40分後、大津波が全てを奪っていった。
9月25日現在、震災による福島県の死者は、2900人、行方不明者は211人。
浪江町では345人の死亡が確認されている。
私が訪ねたAさん(72歳・男性)は、浪江町役場から西へ500メートルの地点で食堂を営んでいた。
3月に開店したので「やよい食堂」と名付けた。浪江焼きそばやラーメンが人気メニューだった。
3月に開店し、45年間続いた「やよい食堂」は、3月に閉店した。
・3月12日午後4時前、東京電力福島第一原子力発電所で水素爆発が起きた。
直後、浪江全町民に避難命令が出された。Aさんは家族5人で、浪江町津島に逃げた。
ここに3日間いた。あとで知ったが、津島地区は放射線量が高かった。当時50マイクロシーベルトと発表されていた。
50マイクロシーベルトが何を意味するのか、全く分からなかった。
その後Aさんは、川俣町~大宮~福島市~会津若松市と避難を繰り返し、6回目の引越しを経て、会津若松市の仮設住宅に落ち着いた。
警戒区域となっている故郷・浪江には、これまで5回一時帰宅した。雑草をかき分けて自宅に入った。
余震の影響で壁が崩れ、雨漏りの影響か、畳はかびて悪臭が鼻をつく。
動物に荒らされた台所は、腐った食品が散乱していた。
Aさんは、「もう住めないな」と思った。
墓参りのため菩提寺に行った。墓石は全て倒れていた。納骨堂も傾き、開いた扉から骨壷が地面に落ち、遺骨がさらされていた。
Aさんは思わず手を合わせた。
震災から1年6ヶ月。Aさんは「疲れてた」を連発するようになった。体力も気力も萎えていくのを感じている。
・今年5月27日、避難先から一時帰宅で浪江町に入っていた62歳の男性が、自宅倉庫で自ら命を絶った。
Aさんの友人だった。
自殺した男性は生前、避難生活のストレスや経済的な不安で眠れない日が多いと訴えていた。
Aさんは言う。「浪江町の住民で自殺した人を何人も知っている。避難生活中に病死した人もたくさんいる」
「これは全部、原発に殺されたんだ」と。
・7月16日に名古屋市で開催された「エネルギー・環境の選択肢に関する意見調査会」で、中部電力原子力部の男性課長(46)が個人的な意見として言った。
「福島の原発事故の放射能で亡くなった人は一人もいない。今後5、10年たっても変わらない」
「政府は原子力のリスクを過大評価している。このままでは日本は衰退していく」と。
彼は、福島に来たことがあるのだろうか!
・福島では今、原発事故により、無理な避難生活を強いられ、未来に希望を持てない人がたくさんいる。
一日中、仮設住宅に引きこもっている人。ストレスや運動不足から高血圧や肥満になり、糖尿病患者も急増している。
認知症も進むケースが顕著だ。
そして、何よりも生き甲斐をなくしてしまった人が多い。
岩手・宮城・福島の被災3県の中で、「震災関連死」も福島県が突出している。
政府の対応の遅れが、福島県民を殺しているのだ。
『野田総理、東電社長、福島に来て原発事故で苦しむ県民の声を聞け!』
2012年9月26日 | 浪江町
いわきグリーンスタジアムは、雲っています。
東北大会出場をかけた、秋季高校野球県大会3位決定戦が終わりました。
光南高校が4対2で、福島東高校を下し、東北大会出場を決めました。
チアリーダーを中心とした華やかな応援の光南高校に対し、福島東高校は羽織袴姿の応援団長を中心としたバンカラな応援と対照的でした。
福島東高校4番の今泉翔太選手は警戒区域となっている浪江町の浪江中学出身。
夏の甲子園に3回出場した双葉高校進学を目指していましたが、原発事故により福島に避難してきました。
ピッチャーの松下凌選手は、全村避難となっている飯舘村から福島に避難。
2人は不自由な避難生活を送りながらも懸命に野球に打ち込み、チームに溶け込んできました。
4番の今泉選手に双葉高校への思いを聞きました。
今泉選手は回りの仲間を気遣うように言いました。
「僕の母校は福島東高校です」
何て失礼な質問をしてしまったのかと、後悔しました。
決勝戦は王者聖光学院高校対古豪白河高校。
5回を終わって4対0で、聖光学院高校がリードしています。
高校球児の全力プレーに、福島の明るい未来を感じます。