月曜Monday

第501話  大薮順子(のぶこ)さんに聞く

 

 
29日(月曜日)夜7時からの「月曜Monday ( もんだい)夜はこれから」は、アメリカ在住のフォトジャーナリスト・大薮順子(のぶこ)さんに電話でお話を伺う。

テーマは「立ち上がる選択~STAND ・レイプは魂の殺人です」

大薮さんは1972年大阪市で牧師家庭に生まれる。

1995年、コロンビアガレッジ卒業後、新聞社に専属フォトグラファーとして働き、2002年にフリーに。

1999年、自宅で就寝中にレイプ被害に遭う。

2001年、「同じように傷つき、生きていく人達の姿を伝えたい」と(プロジェクト「性犯罪サバイバー達の素顔」)を立ち上げ、男女70人を2年かけてアメリカとカナダで撮影、取材した。

2002年、このプロジェクトは全米の大学やギャラリー、ワシントンDCの上院議員ビルで展示され、全米各地で大きな反響を呼ぶ。

2006年、日本での講演も大成功に終わり、現在、全米性暴力調査センター名誉理事長、幼児虐待防止対策機 関の役員を務める。

夫と娘とアメリカ・ネブラスカ州在住。

大薮順子さんからのメッセージ。

「誰もがそんなことが自分に起こるとは思っていない。私もそう思っていた。1999年8月9日、以前近所に住んでいた人が私のアパートに押し入り、私をレイプした。

その日、私は否応なしに現実に目を開かされた。いとも簡単に誰もが次の被害者になりうるということに気づいていなかった。

そしてこの社会におけるセックスの混乱・氾濫が私達を盲目にしているという事実。

聖なる部分が侵されることに対する痛みがどれほどのものか、あの夜、身をもって知らされた。加害者は懲役20年に課せられたが、私は幸運にもある種の正義が下されるのを見た被害者の一人だ。しかし 、多くの性犯罪被害者は、そのような幸運の中にはいない。

今夜もまた、どれほどの被害者が一人で泣き寝入りをしているのだろうか。

「立ち上がって下さい。このことはあなたの肩にかかっています。勇気を出して、実行して下さい。私達は貴方に協力します」(聖書)

「月曜Monday ( もんだい)夜はこれから」は、インターネットのユーストリームを通して、世界中に音声と映像を発信している。

当日大薮順子さんは、九州の実家に里帰りしている。

大薮さんの魂の叫びを、聴いて欲しい。

『月曜Monday 夜はこれから!』(ラジオ福島)
【ustream】 月曜 19:00~20:50
 http://www.ustream.tv/channel/rfc-radio
【facebook】
 https://www.facebook.com/Monday1458
  

第495話  オールスター戦

 
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いつも「月曜Monday ( もんだい)夜はこれから」を視聴して頂きましてありがとうございます。

実は、7月22日(月曜日)はいわきグリーンスタジアムで行われるオールスター戦中継の為、「月曜Monday 」はおやすみさせて頂きます。

次回放送は7月29日(月曜日)です。

宜しくお願いします。

八木志芳アナウンサーと菅原美智子アナウンサーの、とっておきの笑顔と、おやすみポーズをお届けします。

第485話  本田武久さん追悼の集い

 
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6月30日(日)、昨年11月に癌で亡くなったテノール歌手の本田武久さんの追悼の集いが、いわき市小名浜のイタリアンレストランdon 3で行われ、生前本田武久さんの歌に励まされた人達40人が集まり本田さんを偲んだ。

友情参加してくれたのは、ソプラノ歌手の寺島夕紗子さんとピアニストの横山歩さん、それに、浪江町は請戸出身のシンガー門馬よし彦さんの3人。(寺島夕紗子さんの父・尚彦氏が反戦歌「さとうきび畑」を作詞、作曲)。

寺島さんは、生前本田武久さんが好んで歌っていた「アメイジンググレイス」や「さとうきび畑」等7曲を、門馬さんは本田さんが自身のblogで数ある復興songの中で最も被災者の心に寄り添っていると絶賛した「願い」や本田武久さんの為に作った「秋の風の中」等3曲を熱唱した。

最後は全員で「翼をください」を合唱して、追悼コンサートを締めくくった。

本田武久さんと生活を共にし、本田さんを看取ったヒロさんこと、田中宏和さんは御礼の挨拶の中でこう述べた。

『本田武久さんはdon 3で、2009年から震災の年の2011年までの3年間、12月25日のクリスマスにチャリティーコンサートを開いてきた。

2008年12月25日に本田さんは、癌を宣告された。クリスマスは本田武さんにとって特別な日だった。

それは、痛みと苦しみ、不安と絶望の始まりの日だった。

しかし、特別な日にdon 3で歌う事によって、本田さんは「歌う事は生きること」と気持ちを切り替え、前向きに明るく生きてきた。

常に12月25日は、don 3で歌う事を目標に』と。

会場には、東京から駆け付けてくれた矢萩淳さんの姿があった。

いわき市出身の矢萩さんは現在、東京で中学校の音楽教師をしている。

ゴルフスイング中にあばら骨を骨折、病院での診断は癌だった。

本田武久さんとdon 3の関係を知り、自分も歌う事で生きる証を残そうと、懸命にチャリティーライブを行っている。

矢萩さんは「くじけそうになった時、本田武久さんを思いだし、本田さんの歌を聴きます。本田さんはいつまでも私の心の中で生きています」と。

矢萩淳さんは8月に、故郷いわきのアリオスでチャリティーコンサートを開く。その日に向けて、体調管理に余念がない。

本田武久さんは生前、福島県の被災地で復興支援コンサートを数多く開いてきた。

その度に、売り上げ金をラジオ福島の通りゃんせ基金等に寄附してきた。

この日、本田武久さんの遺言ですと紹介があり、ヒロさんからラジオ福島に20万円の募金贈呈があった。

ヒロさんは門馬よし彦さんの歌う「願い」と「秋の風の中で」を聴きながら涙を止める事ができなかった。

震災の年の3月に片足を切断、その後、肺や舌に癌が転移しながらも懸命に歌い続け、私達に生きる事の大切さを教えてくれた本田武久さんに、改めて感謝と哀悼の意を捧げます。

本田武久さん、ありがとうございました。

この日のコンサートの模様は、7月8日(月)の夜7時から9時までの2時間の生放送「月曜Monday ( もんだい)夜はこれから」の中で放送する予定。

番組は、インターネットのユーストリームを通じて、世界中に発信する。

福島県外の方は、パソコンやタブレット、スマホでアクセスして下さい。

『月曜Monday 夜はこれから!』(ラジオ福島)
【ustream】 月曜 19:00~20:50
 http://www.ustream.tv/channel/rfc-radio
【facebook】
 https://www.facebook.com/Monday1458
  

第484話  矢萩淳さんからのメール

 

 
矢萩淳さんからのメールです。

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簡単に今の現状をまとめたものです。

・病気のこと

病気になって良かった。今はこの言葉が言えるようになりました。大病と震災を経験して、見えないものが見えるようになりました。命の大切さ、家族の絆、妻と息子への愛、まわりにいる仲間。普段何気なく見ていたものがすごく大切にそしてかけがえのないものに感じています。

一瞬一瞬の今を大事に。この言葉は自分が今一番大切にしていることです。

「The best of times」というミュージカルナンバーがーあるのですが、その歌にあるように今の自分は今を最高に生きる努力は惜しみません。

・病気の現状

今は新薬のベルケイドという薬を使ってがん細胞の数を落とす治療中。副作用の痺れや眠気があります。残念なのことにこの薬は全員に効くわけではないのでだいたい7割の患者さんは効きが弱かったりして違う治療法に切りかえられます。自分は幸いなことに効いている方の3割に入れてもらえている。そのありがたさを何とかして活かして伝えていきたいです。生かされているような気がします。

・これからの夢

最愛の妻と息子と一緒にいられる時間が少しでもながくなるように、皆様に少しでも良い音楽が届けられるように、みんなが幸せであるように、そんなことを考えて毎日を過ごしています。

みんなが幸せになれるような活動をやっていきたい、そのてはじめに自分にできる歌を歌う活動を続けることは自分の夢です。

・8月のアリオスでのリサイタルに向けての意気込み。

最幸なリサイタルにするべく周りの仲間や家族が頑張っています。歌を歌うこと、リサイタルをやれることがすでに自分にとって最高の幸せです。自分の思いやメッセージを伝えつつ、会場で皆さんと幸せをわかちあいたいです。

矢萩淳

第483話  本田武久さんの追悼の集い

 
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7月8日(月曜日)の「月曜Monday ( もんだい)夜はこれから」は、昨年11月にガンで亡くなった、テノール歌手の本田武久さんの追悼の集いを特集します。

6月30日(日曜)、いわき市小名浜のイタリアンレストランdon 3で、テノール歌手・本田武久さんの追悼の集いが行われました。

本田武久さんは2008年12月25日に、ガンの告知を受けました。

翌2009年から震災の年の2011年までの3年間、レストランdon 3でクリスマスコンサートを開いてきました。

会場には、生前本田武久さんの歌に励まされた40人が集まり、ゲストシンガーの寺島夕紗子さん、門馬よし彦さんの追悼の歌に涙していました。

その中に、現在ガンと闘っている音楽教師でテノール歌手の矢萩淳(やはぎあつし)さんがいました。

8日(月曜日)の「月曜Monday ( もんだい)夜はこれから」は、スタジオに矢萩淳さんをお迎えし、本田武久さんの人生を振り返りながら、矢萩淳さんの歌への思いを伺います。

矢萩淳さんから送られてきたプロフィールをご覧下さい。

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矢萩淳 (やはぎあつし)
福島県いわき市小名浜出身。磐城高校卒業。国立音楽大学声楽科卒業。

声楽を田中英明、宮永康生各氏に師事。在学中にオペラや合唱において精力的に活動。マスタークラスでは「甘く優しい声」と称された。

血液のガン「多発性骨髄腫」になり、国立がんセンター中央病院にて1年半の治療で造血幹細胞移植を2回うける。

実家いわき市小名浜で病気療養中の3月11日に被災。

多発性骨髄腫と震災を経験し、「今自分にできることは歌うこと」「自分にしか歌えない歌を届けたい」という思いでリサイタルをおこなっている。

矢萩淳