月曜Monday

第304話 渋谷健司教授にインタビュー

 

 
東大国際保健政策室教授の渋谷健司先生にインタビューしました。

福島第一原発の事故で避難した老人施設の入居者は、1年間の死亡率が、事故前の約2・7倍にも上った事が渋谷健司先生と南相馬市立総合病院の共同調査でわかりました。

今後の対策について渋谷先生は、「自治体や施設側があらかじめ環境変化が少ない避難計画を立てる事が必要だ」と話してくれました。

渋谷先生には、4月1日(月曜日)の夜8時からも生放送でお話を伺います。

この日の放送は、インターネットのユーストリームを通して、全国に発信します。

県外の方はパソコンかスマホでどうぞ。
 

『月曜Monday 夜はこれから!』(ラジオ福島)
【ustream】 月曜 19:00~20:50
 http://www.ustream.tv/channel/rfc-radio
【facebook】
 https://www.facebook.com/Monday1458
  

第285話 北村頭取

 

3月25日(月曜日)夜7時からお送りする「月曜Monday ( もんだい)夜はこれから」。

前半は、東邦銀行の北村清士頭取とのインタビューをお聴きいただきます。

東邦銀行は震災の年の4月、震災・原発事故からの復興、そして地域への支援体制を明確にする観点から、新たなコーポレートメッセージとして「すべてを地域のために」を制定しました。

これは、福島県は必ず復活するとの願いを込めて制定したもので、地域金融機関として地域に対して果たしていくべき役割や東邦銀行の姿勢を鮮明に表したものです。

2011年3月11日、東邦銀行は、本店、事務センター、支店のそれぞれにおいて、建物の倒壊や津波による浸水被害、停電、断水、オンラインの不通など、甚大な被害を受けました。

全113店舗のうち、最大で29店が臨時休業し、6店は震災から2年たった今も、臨時休業中です。

「全ては地域、お客様のために~地域経済を支える『信頼』」をテーマに、震災直後から今日に至るまでの東邦銀行の取り組みを北村清士頭取に伺います。

写真は、東邦銀行北村清士頭取と大和田新アナウンサー。そして、警戒区 域の浪江町にある、東邦銀行浪江支店の現在の様子。
 
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第271話 沼能奈津子さんからのメール

 

 
18日(月曜日)の「月曜Monday 夜はこれから」のゲスト、沼能奈津子さんからのメールです。

3月10日にもらったものです。

浪江町の自宅に一時帰宅した時の模様を、文章にしてくれました。

私の永久保存版です。

夜分にすみません。ずっと考えていたらこんな時間になってしまいました。

大和田さん、おかえりなさい。美女はたくさんいましたか?フランスでの生活が充実していたことが伝わってきます。私もフランスいってみたいです!


昨日、1年11ヶ月振りに浪江の自宅に一時帰宅しました。

報告します。

変わらない綺麗な空、我が家。そんな風景に安心感を覚えながら自宅の周りを歩く。ピピーと放射線測定器が鋭い音を出す。自宅の線量は約3マイクロシーベルト。現実を知る。どんなに見た目が変わっていなくても確実に変わったことがある。

放射線は目に見えず、以前と変わらない自宅を見ると帰れるかもしれないという錯覚を覚えて しまう。

しかし、それは違う。まだ帰ることはできない。中はねずみに荒らされていた。しかし、以前、両親が整理をしてきたのでそこまで汚れてはいなかった。

友達にプレゼントして貰ったもの、集めていたもの、小中学校で使っていた教材などを見つける。ただただ懐かしい。一つ一つに思い出がある。小中学校の卒業アルバムは置いてきた。私が成長した証。それらを浪江の自宅から持ち出してしまうと、二度と帰れない気がする。生きた証を浪江の自宅に残したかった。

私が卒業した苅野小学校や浪江中学校にも行った。小学校周辺は約4マイクロシーベルト、中学校周辺は約5マイクロシーベルト。再び現実を知る。母校が荒廃していた。そんな姿みたく無かった。子供がいない学校はただ 冷たい建物だった。

請戸にも足を運んだ。約0.1マイクロシーベルト。初めて見る地元浪江町の海岸。2011年1月1日に初日の出を拝んだ海岸。跡形もない。あるのは潮の香り。

言葉にならなかった。カメラを回すことに抵抗を感じた。正直、怖かった。しかし、伝えなければならない。この言葉を自分に言い聞かせ、撮影した。

警察官が捜索をしている。感謝の言葉しか浮かばない。

何度も目を塞ぎたくなった今回の一時帰宅。現実と向き合うことがどれだけ難しく、苦しいことか、改めて感じた。

しかし、これから福島を離れるからこそ知らなければいけない現実だと思う。今回は、映像だけでは感じることのできないものを感じることができた。

2年間、沢山の葛藤や悲しみを身近で 見てきた。その中で、他人の悲しみや苦しみを背負うことができないもどかしさを感じた。背負うことができないなら、人々の苦しみや悲しみを汲み取り、それらの思いを社会に訴えかける存在になりたい。

その方法を大学で見つけたいと思う。

正直、福島から離れることに負い目を感じることがある。

私だけ現実から離れていいのだろうか。私だけ羽を伸ばしていいのだろうか。自問自答の日々。しかし、福島県外からの視点を養うことも重要なことだと思ようになった。

東京でこれまで以上の温度差を感じ、嫌になることもあるだろう。それらの現実を含め福島県だけでなく、日本全国の現実と真っ正面から向き合っていきたい。

今回の一時帰宅は様々な意味で実りのあるものとなっ た。連れて行ってくれた両親に感謝している。


とりとめもない長文失礼しました。拙い文章です。まだまだ伝えたいことがあります。もっと伝えられる文章を書けるよう修行します。最後まで読んで頂きありがとうございました。

沼能奈津子

第269話 椏久里の心

 

 
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3月18日(月曜日)の「月曜Monday ( もんだい)夜はこれから」

全村避難となっている飯舘村で、コーヒー屋さんを営んでいて、現在避難先の福島市で、カフェを再開した「夫婦の記録」が本になりました。

タイトルは「山の珈琲屋 飯舘『椏久里』の記録」。

本を出版した『椏久里(あぐり)』のマスター・市澤秀耕さんと編集に当たった、五十嵐芳子さんの2人に、出版の経緯や、今一番伝えたい事などを聞きました。

第268話 月曜Monday 夜はこれから

 

 
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3月18日(月曜日)の「月曜Monday ( もんだい)夜はこれから」は、ゲストにこの3月に県立原町高校を卒業した沼能奈津子さん。福島市山口は常円寺住職・つるりん和尚こと、阿部光裕さんを迎えてお送りします。

沼能奈津子さんは、原町高校生徒会副会長・放送部長として、震災後の原町高校を積極的に引っ張ってきました。

将来はメディアの仕事につきたいという夢を持つ沼能さんは、東京の大学に進学します。

写真は、今年1月に「月曜Monday (もんだい)夜はこれから」に出演した時の沼能奈津子さん。

向かって一番左が沼能さん。真ん中は、3月1日に福島工業高校を卒業した前生徒会長の南原怜奈さん、右端は小高工業高校前生徒会長だった高野桜さん。

私は3人を「アトミック3姉妹」と呼んでいる。

向かうところ敵なし、「アトミック3姉妹」は、震災後の元気な福島の象徴だった。

沼能さんには、原町高校時代の三年間を振り返ってもらいながら、故郷浪江町への思いを語ってもらいます。

もう一つの写真は、どう見ても右が阿部光裕和尚。左は岩手県北上市の復元納棺師・笹原留以子さん。

除染のオーソリティー、つるりん和尚には、除染の大切さや効果的な除染について徹底的に伺います。