南相馬市

第370話  みんゆう県民大賞

 

 
福島民友新聞社主催の「第23回みんゆう県民大賞」の受賞者が発表になりました。

その中のふるさと賞に、「月曜Monday ( もんだい)夜はこれから」にもゲスト出演した、南相馬市鹿島区の仮設住宅の一角にある「絆診療所」院長の遠藤清次先生(56)が選ばれました。

遠藤先生、おめでとうございます。

受賞の喜びを遠藤先生は「私が行っている事は小さいことで、受賞は私でいいのかと正直思っています。ただ、仮設住宅の人達が、小さな希望を見つける手伝いになればいい」と話していました。

先生、立派な賞を頂いて、有名になると、悪い事ができなくなります。

夜のおでかけには、充分注意してください。

第357話  4/28宮城県閖上地区

 

 
この春、県立原町高校を卒業した沼能奈津子さんからのメールです。

奈津子さんは4月1日に警戒区域が解除された浪江町出身で、3月10日に一時帰宅しました。

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こんばんは。
高校生たちのコメントを読みました。

大和田さんの講演は高校生の心にしっかりと響いていますね。

多感な時期だからこそ、大和田さんの話は貴重だったと思います。

私は大学で「team tama Action Project」というサークルに入りました。

そのサークルは、東北の被災地のために何ができるのかを考え、実行し、継続的に支援をしていくことを目標に活動しています。

そのサークルで4月28日、宮城県名取市閖上(ゆりあげ)地区に行き、写真の保全活動をしました。私の初ボランティアです。

正直なところ、戸惑いはありました。現実と向き合うことがどれほど苦しいか、以前の一時帰宅で体感していたからです。

考えがまとまらず、未だ文章にできていません。今も様々な思いが巡っています。

きちんと気持ちや考えを文章に表せたら、また大和田さんに報告しますね。

法政大学
沼能奈津子

第347話 相双福島

 

 
双葉高校野球部エースの、猪狩駿くんのお母さんからのメールを転送します。

駿くんは、昨年夏の甲子園大会で、始球式を務めました。

春の地区大会が始まりました。夏の甲子園大会に3回出場した双葉高校は現在部員は4人です。

相馬農業高校との合同チーム(相双福島)で昨日、原町高校と対戦しましたが、破れました。

原町高校野球部とは昨年秋まで合同チーム(相双福島)を組んでいました。昨日、駿くんは投げませんでした。

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はい、今回は肩の調子が良くなかったので、夏に向けて万全でいくため
また、チームのために投げませんでした。

合同チーム解散後、初の公式戦で原町高校と当たってしまい、負けてしまいましたが、子供達も保護者も清々しい気持ちで終わる事が出来ました。

原高は若いチームですが、とても楽しみなチームです。

ライバルでもありますが、原高には頑張って相双福島の分も勝ち進み県大会の切符をつかんでもらいたいですね。

嬉しかったのは、一回戦の相馬東高校との試合の時に、原高の選手全員で応援してくれたことです。
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

頑張れ原町高校。
頑張れ相双福島!

第342話 外来で泣きました。

 
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★4月29日(月)のもう一人のゲストは、伊達市梁川町の梁川病院院長の今野明先生。

今野明先生は、南相馬市小高区で今野外科医院を開業していた。

震災後、小高区の住民とともに、新潟県三条市に避難。ここで命懸けの医療支援をおこなった。高齢の母は今も三条市にいる。

「絆診療所」の遠藤先生や、末期ガンと闘いながら南相馬の市民の為に懸命の医療支援を行った(故)高橋亨平先生のような、まさに現代の「赤ひげ」の一人である。

昨年9月に、今野明先生から頂いたメールは、私にとっては永久保存版だ。

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本日、外来に来られた一人暮らしの女性の患者さん(68)が、8月27日の「月曜Monday ( もんだい)夜はこれから」を聴いていたようです。

その方は、いつもラジオ福島を聴いているようで、「番組の中で、今野先生のメッセージが読まれましたね。」とおっしゃるので、嬉しくなって番組の話で盛り上がりました。(私もちょうどその時聴いていましたから)

大和田さんから送って頂いた、亡くなったお子さんの遺品の靴の金魚の写真を、その場でA4版にプリントアウトして、その患者さんにお渡ししましました。

そして、その写真を二人で見ながら、一緒に声をあげて泣いてしまいました。

外来で患者さんとこのようなことで泣いたのは本当に初めてです。

傍に付いていた看護師さんも、もらい泣きしていました。

南相馬市の上野敬幸さんの亡くなった二人の幼子をは じめ、亡くなられた方々の冥福を祈ると共に、残された私達は出来ることをやりましょう、と二人心に誓い合いました。

こんな素晴らしい番組があることに、誇りを感じます。

これからも、被災者の心に寄り添った番組を作り続けて下さい。

さあ、一緒に福島の爲に、頑張って行きましょう!

月曜日の夜7時から放送する「月曜Monday ( もんだい)夜はこれから)は、ユーストリームを通して、音声と影像を世界中に発信。

県外の方は、パソコンかスマホでお聴きを。
 
『月曜Monday 夜はこれから!』(ラジオ福島)
【ustream】 月曜 19:00~20:50
 http://www.ustream.tv/channel/rfc-radio
【facebook】
 https://www.facebook.com/Monday1458
  

第341話 絆診療所

 ①
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 ②
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 ③
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4月29日(月曜日)の夜7時からの生放送「月曜Monday ( もんだい)夜はこれから」は、ゲストに南相馬市鹿島区の仮設住宅の一角にある「絆診療所」院長の遠藤清次先生と管理栄養士の鶴島綾子さんを迎えてお送りする。

遠藤清次先生は、南相馬市立小高病院の前院長で、昨年5月1日、私財を投じて「絆診療所」を開設した。

コンセプトは、お世話になった小高の住民を孤立させない。

診療所の看板は、長野県諏訪市の諏訪中央病院名誉院長の鎌田實先生が書いた。

「市立小高病院が存続の危機にあった時、小高の住民の皆さんが病院を救ってくれた。今こそ、私が小高の皆さんに恩返しをする時」と語ってくれた。

「絆診療所」は、仮設住宅に住む人達の、心と体のケアに懸命にあたっている。

写真は、①4月1日、浪江町警戒区域 解除の取材の後、浪江町出身のシンガー・門馬よし彦さんと理恵子さんと一緒にお邪魔した時のしゅうごう写真。

②仮設住宅に住むお年寄りから頂いた、手作りの作品が並ぶ。

③今年2月、元外務大臣の玄葉光一郎さんと小高工業高校生徒会長だった高野桜さんと絆診療所を訪ねた時の写真。