第390話 菜の花の迷路
南相馬市原町区萱浜(かいはま)の上野敬幸(たかゆき)さん(40)の自宅前。
一面に黄色の絨毯が敷き詰められている。
菜の花の迷路が、地域の人達に元気を提供している。
上野さんは津波で家族4人を失った。
亡くなった2人の子供達の分も楽しんで欲しいと、上野さんは静かに語った。
2013年5月14日 | 南相馬市
南相馬市
南相馬市原町区萱浜(かいはま)の上野敬幸(たかゆき)さん(40)の自宅前。
一面に黄色の絨毯が敷き詰められている。
菜の花の迷路が、地域の人達に元気を提供している。
上野さんは津波で家族4人を失った。
亡くなった2人の子供達の分も楽しんで欲しいと、上野さんは静かに語った。
2013年5月14日 | 南相馬市
東北有数のサーフボードの地に立つ慰霊碑です。今日は天気が悪く、白波が立っていました。
鹿島区海老地区の高台にある慰霊碑。この地区で亡くなられた住民のお名前が刻んでありました。
ここは震災時の避難場所になっていて、ハザードマップに従って避難してきた10人が津波の犠牲になりました。
慈母観音の後方には、ブルーシートに包まれた汚染土が、隠すように置かれていました。
鹿島中学校近くにある仮設住宅の一角にある「絆診療所」に到着。遠藤清次院長先生にお話を伺いました。
小高から避難してきた住民の健康を守る為に、昨年5月1日に遠藤先生が私財を投じてオープンさせました。
遠藤先生はこの程、みんゆう県民大賞を受賞され、5月20日(月曜日)に表彰式が行 われます。
絆診療所はこの日、臨時休診となりますが、要望があれば、私が1日診療所長を勤めますが、いかがでしょうか。
若い女性には特に念入りに触診いたします。
上野さんは津波で、家族4人を亡くしました。玄関の前には、ご両親とお子さんの写真が置かれています。
上野さんの庭は、黄色の絨毯が敷き詰められているようです。
地元の子供達の為に、菜の花の迷路が出来上がっていました。
昨年4月16日に、警戒区域が解除になった小高区に来ました。
崩壊した建物は片付きましたが、ライフラインの復旧が進まず、人が住める状態ではありません。
JR 小高駅。線路は錆び付いて、復旧の足音はきこえてきません。
この小高で、必ず店を再開させようと頑張る、「菓詩工房わたなべ」の渡辺幸史(たかし)さんにお話を伺いました。
遠藤清次院長先生からのメールです。
☆★☆★
ありがどうございます。絆診療所はその名の通り多くの人々の絆でできたものなので、この度の受賞はその多くの人々と一緒にいただいたものと思っています。
勿論、大和田さんもその一人です。
この賞を励みに、これからも南相馬の復興のために役立ちたいと思います。
2013年5月7日 | 南相馬市