南相馬市

第566話  鎌田實先生講演会

 
DSC_0765
 
DSC_0737
 
DSC_0766
 
9月16日(月曜日)の「月曜Monday ( もんだい)夜はこれから」は、8月に南相馬市鹿島区の仮設住宅近くにある「絆診療所」で行われた「鎌田實(かまたみのる)先生の講演会」の模様をお聴き頂きます。

長野県諏訪市にある、諏訪中央病院名誉院長の鎌田實先生は、震災直後から東北被災地を回り、医療支援を行ってきました。

特に、市立小高病院院長だった遠藤清次先生が、「仮設住宅で孤独死を出さない」という思いで開設した「絆診療所」の支援には全身全霊をかけて取り組んでいます。

この日鎌田實先生は、かつて長野県が高血圧、脳卒中が多く、減塩に取り組んだ結果、現在は日本一の長寿県になった事例を、ユーモアを交えながら楽しく語ってくれました。

ぜひ、お聴きください。

県外の方はパソコンかスマホでどうぞ。
 

『月曜Monday 夜はこれから!』(ラジオ福島)
【ustream】 月曜 19:00~20:50
 http://www.ustream.tv/channel/rfc-radio
【facebook】
 https://www.facebook.com/Monday1458
  

第560話  ねずみ色の涙

 

 
小高からいわきに避難している知人からのメールです。

★☆★☆
ネズミ大変です。

自宅近くの仮設にいても、車のない高齢者は、なかなか我が家を見に行くこともできません。

仕事をしている、私など一人者も、どうにもなりません。

それでも、仕事をしていない人や、自宅が地下水や、浄化槽の人たちは、家に風を入れることが出来るので幸せです。

私は、今までに10匹ネズミを捕りましたが、もうどうにもならなりません。

家に入る時間がないので毎週、家の前を素通りしています。

帰りたいけど、小高にはもどれません。除染も進まず、水も出ないのですから。諦めの境地です。

第559話  ねずみ色の涙

 
DSC_0834
 
南相馬市小高区の洋菓子店の倉庫。

どこから入って来たのか、一匹の鼠が死んでいた。

新聞やテレビ、ラジオでは伝わらない強烈な悪臭が鼻をつく。

津波の被害が無い建物は、何時でも住めそうな錯覚に陥る。

震災から2年6ヶ月。人の住んでいない家は想像できないほど、荒れている。

想像できないほど・・・

第558話  原町高校文化祭

 

 
南相馬市にある、福島県立原町高校文化祭「柏曜祭」が9月7日(土曜日)・8日(日曜日)の両日行われる。

生徒会長の牛来新(ごらいあらた)くん3年生と実行委員長の高野里瑚(たかのりこ)さん3年生の2人に、7日(土曜日)朝7時から文化祭のPR と、開催への意気込みを聞く。(生放送)

原町高校新聞部によると、「3年に1度の柏曜祭。今年は震災後初の開催。原高生が震災から2年半たち、前を向いて頑張っている姿を見てもらうのが、主な目的です。全て手作りの発表を楽しんでください」と結んでいた。

福島の将来を担うのは間違いなく若者達。彼らの笑顔が福島の未来そのもの。

若者達に見捨てられたら、福島県は終わりだ。

政治家や行政は分かっているのだろうか。

第548話  絆診療所

 
DSC_0737
 
DSC_0763
 
DSC_0755
 
南相馬市鹿島区の仮設住宅のいっかくにある「絆診療所」。

震災前、小高市民病院長だった遠藤清次先生を始め7人のスタッフが、「仮設住宅から孤独死を出さない!」を合言葉に、懸命に地域医療を支えている。

この日は、震災直後から南相馬市の医療支援に当たっている、長野県は諏訪中央病院名誉院長の鎌田實先生が、仮設住宅に住む人達の為の健康講演を行った。

鎌田先生は集まった40人の住民に対し「塩分を控え、脳卒中にならないようにしましょう。緑黄色野菜を意識して食べ、ガンにならない体を作りましょう。一日に一回は感動して幸せホルモン『セロトニン』を出しましょう。夕陽や道端の花を見て美しいと思うだけでいいんですよ」と、分かり易く話してくれた。

鎌田先生の講演会の後は、絆診療所の管理栄養士・鶴島綾子さんの減塩料理を味わった。

仮設住宅の皆さんは一様に、「塩分押さえても、うめえもんだ」「毎日、食いに来てえない」「一食ういたな~」と、勝手なことを言っていたが、どの顔も、セロトニンが溢れる幸せ顔だった。

記念写真におさまる鎌田先生は「もっと、若い女性に囲まれたい!」と絶叫し ていたが、まんざらでもなさそうだった。

私は若い女性を見ると、セロトニンより『エロトニン』がドッと溢れて困る。