いわき市

第494話  いわき海星高校

 
DSC_0031
 
いわき海星高校野球部の斎藤道雄部長と後援会事務局の細谷弘樹先生の二人が、17日(水曜日)、ラジオ福島のスタジオを訪ね、選抜甲子園出場の記念誌と絵皿をお持ちくださいました。

斎藤部長は「やっとグラウンドが半分使えるようになりました。不自由さを克服して頑張る生徒達に感動をもらいました。失った物は余りにも多過ぎましたが、得たものも数えきれません。生徒達の前向きな姿に感謝しながら、これからも頑張っていきます」と話してくれました。

いわき海星高校は20日(土曜)平野球場でベスト16進出をかけて、福島北高校と対戦します。

第476話  本田武久さん追悼の集い

 
DSC_0375
 
DSC_0373
 
DSC_0397
 
6月30日(日)、昨年11月に癌で亡くなったテノール歌手の本田武久さんの追悼の集いが、いわき市小名浜のイタリアンレストランdon 3で行われ、生前本田武久さんの歌に励まされた人達40人が集まり本田さんを偲んだ。

友情参加してくれたのは、ソプラノ歌手の寺島夕紗子さんとピアニストの横山歩さん、それに、浪江町は請戸出身のシンガー門馬よし彦さんの3人。(寺島夕紗子さんの父・尚彦氏が反戦歌「さとうきび畑」を作詞、作曲)。

寺島さんは、生前本田武久さんが好んで歌っていた「アメイジンググレイス」や「さとうきび畑」等7曲を、門馬さんは本田さんが自身のblogで数ある復興songの中で最も被災者の心に寄り添っていると絶賛した「願い」や本田武久さんの為に作った「秋の風の中で」等3曲を熱唱した。

最後は全員で「翼をください」を合唱して、追悼コンサートを締めくくった。

本田武久さんと生活を共にし、本田さんを看取ったヒロさんこと、田中宏和さんは御礼の挨拶の中でこう述べた。

『本田武久さんはdon 3で、2009年から震災の年の2011年までの3年間、12月25日のクリスマスにチャリティーコンサートを開いてきた。

2008年12月25日に本田さんは、癌を宣告された。クリスマスは本田武さんにとって特別な日だった。

それは、痛みと苦しみ、不安と絶望の始まりの日だった。

しかし、特別な日にdon 3で歌う事によって、本田さんは「歌う事は生きること」と気持ちを切り替え、前向きに明るく生きてきた。

常に12月25日は、don 3で歌う事を目標に』と。

本田武久さんは生前、福島県の被災地で復興支援コンサートを数多く開いてきた。

その度に、売り上げ金をラジオ福島の通りゃんせ基金等に寄附してきた。

この日、本田武久さんの遺言ですと紹介があり、ヒロさんからラジオ福島に20万円の募金贈呈があった。

ヒロさんは門馬よし彦さんの歌う「願い」と「秋の風の中で」を聴きながら涙を止める事ができなかった。

震災の年の3月に片足を切断、その後、肺や舌に癌が転移しながらも懸命に歌い続け、私達に生きる事の大切さを教えてくれた本田武久さんに、改めて感謝と哀悼の意を捧げます。

本田武久さん、ありがとうございました。

この日のコンサートの模様は、7月8日(月)の夜7時か ら9時までの2時間の生放送「月曜Monday ( もんだい)夜はこれから」の中で放送する予定。

番組は、インターネットのユーストリームを通じて、世界中に発信する。

福島県外の方は、パソコンやタブレット、スマホでアクセスして下さい。
 

『月曜Monday 夜はこれから!』(ラジオ福島)
【ustream】 月曜 19:00~20:50
 http://www.ustream.tv/channel/rfc-radio
【facebook】
 https://www.facebook.com/Monday1458
  

第475話  寄り添うという事

 

 
明日6月30日(日)午後2時から、いわき市の磐城高校体育館で、警視庁バレーボール部(Vリーグの下のチャレンジリーグで堂々の3位)と磐城高校、福島高専バレーボール部との交流会が行われる。

バレーボール交流会を企画してくれたのは、震災時、福島県警察本部警務部長で、現在は警視庁広報課長の小笠原和美さん。

152センチと小柄な小笠原さんが明日、現場で指揮をとる。

小笠原和美さんになぜ明日、高校生とバレーボール交流会を開くのかを聞いた。

小笠原さんは、「警視庁から福島に支援に入っている警察官の報告書に、仮設住宅に通ってバレーボールをやっているという記述がありました。どういうことなのか、本人に確認したところ、その警視庁バレーボール部の 警察官が仮設住宅に行くと、小学校5年生の女の子がバレーボールを持って寂しそうにポツン立っていたそうです。警察官がどうしたのかを聞いたところ、少女は『バレーボールをしていた友達が皆な避難していなくなってしまったので、バレーボールができなくて寂しいんです』と話してくれました。

その時警察官は言いました。『じゃあ、僕とバレーボールをやろう』。

その日から、彼は東京に戻るまでの毎日、仮設住宅に出向き、少女と二人でバレーボールをしました。
その報告が忘れられなかったので、今回、このような交流会を企画しました」と。

何という、心の交流だろう。被災地や被災者に寄り添うという事の真の意味を教えてくれた交流ではないだろうか。

これからも、自 分ができる事をやっていこうと思った。

第427話  姫花ちゃんのお父さん

 
427
 
津波で母と長女を亡くした、いわき市薄磯の塾経営、鈴木貴さんからのメールです。長女の姫花ちゃんの生きてきた証を残そうと、貴さんは姫花ちゃんの灯台の絵をハンカチにしました。売り上げは全て、いわき市に寄附され、災害遺児の為に使われます。

☆★☆★
お疲れ様です。
先日は貴重な機会を有り難うございました。

明日土曜日の午前11時30分から放送されるNHKのドキュメント番組「目撃!日本列島」に被災した市民のひとりとして、インタビューで取り上げていただきます。

現在のいわきの沿岸部をそのまま伝える、という趣旨に賛同し、震災直後から「報道されない、注目されない被災地」として逆に注目されるようになった場所から、全国に今の想いを伝えられたらと思っ ています。

勿論、お仕事中でリアルタイムでは御視聴むずかしいと思いますが、頑張ってみた取材なので宜しくお願いします。

ちなみにナレーション担当してくださるのは、大和田さんの次に優しい語りをすることで有名な、俳優の渡辺篤史さんだそうです。建物がなくなった場所で探訪してくださる感じです。

宜しくお願いしますm(__)m

★☆★
私は生放送中なので、録画して、ゆっくり見ます。家族を失った悲しみを乗り越えてインタビューに答えた姫ちゃんパパの魂の叫びを受け止めてください。

第421話  ⑦浜風商店街

 
DSC_0089
 
震災の年の9月3日にオープンした、いわき市久之浜にある「浜風商店街」。10店舗が肩を寄せあって生きてきた。

いつ行っても、誰が行っても笑顔で迎えてくれる。

ここに来ると元気になれると住民はいう。物を売る商店街から笑顔を売る「(笑)店街」へ、浜風商店街は地域の復興のシンボルとして、元気と勇気を発信している。

からすや食堂で、定番の醤油ラーメンと餃子を食べた。

玄葉光一郎さんが座った席の後ろの壁には、自民党の吉野正芳衆議院議員の特大のポスターが貼られていた。