広野町

第422話  ⑧四倉精肉店

 
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広野町のJR 広野駅近くにある「四倉精肉店」に寄った。此処でメンチカツを買って食べた。熱々でメチャメチャ美味かった。

四倉精肉店は、震災の年の7月に早々と再開した地元唯一の店だった。

「広野町が好きだから、広野町が復興して住民が戻ってきた時に、お店がないと困るから」と再開した時の思いを、奥さんが語ってくれた。

実は店のご夫婦が、玄葉光一郎元外務大臣が出演した今年2月の放送「月曜Monday ( もんだい)夜はこれから」を聴いていた。

夫婦は思った。「玄葉さんはこれから被災地を回るって言ってるけど、どうせ口だけ。広野町には来ないよね」。

その3日後、お昼を買いにふと四倉精肉店に玄葉さんが立ち寄った。

夫婦は玄葉さんに、特製ハムカツをおまけしてくれた。

第198話 仮設で

 

広野町の友人から昨夜、連絡がありました。

「母が亡くなりました。仮設住宅のトイレで倒れました。母は仮設では死にたくないと、いつも言ってました。残念です、悔しいです。原発事故さえなかったら」と。

この1年、この言葉を何度聞いただろう「原発事故さえなかったら」。

第119話 復元納棺師

 
震災後、津波で傷ついた遺体を復元し、家族の元に返した復元納棺師・笹原留似子さんと3日(月曜日)、いわき市、広野町、楢葉町を回る。
 

夜は、7時からの生放送に出演してもらい、生と死について語ってもらう。

300体のご遺体と向き合った笹原さんは今、医師の協力の下、「お医者さんのお茶っこクラブ」を仮設住宅で開催、遺族の心のケアにあたっている。

ラジオ福島のこの番組は、インターネットのユーストリームを通して、音声と映像を世界中に発信している。
http://www.ustream.tv/recorded/27466940