その他

第221話 本田武久さんとヒロくん

 

特殊なガンと闘い、昨年11月に亡くなった、テノール歌手・本田武久さんのメモリアルコンサートが、昨日横浜市で行われました。
 
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写真は、最期まで本田武久さんの側に寄り添い、人生を共にしたヒロくんです。

ヒロくんは、メモリアルコンサートの実行委員長の大役を務め、会場に詰めかけた本田さんのファンに涙をこらえながら、感謝の気持ちを丁寧に述べていました。

アンコール終了後、ヒロくんには本田武久さんと同じくらい大きな拍手が会場から送られていたのが印象的でした。

ヒロくんのような、心優しいパートナーに見守られて旅立った本田さんは、幸せだったと確信しました。

第219話 本田武久さん

 

★昨年11月に亡くなった、テノール歌手・本田武久さんのメモリアルコンサートが、神奈川県横浜市鶴見区の鶴見区民文化センターで行われ、多くのファンが詰めかけ、在りし日の本田武久さんを偲びました。

 
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特殊なガンと闘う本田武久さんは2年前に片足を切断、その後、肺、脳、さらには歌手としては致命的な舌にも転移しました。

それでも本田さんは、「歌うことは、生きること」と、最後まで精一杯ステージに立ち、私達に勇気と感動を与えてくれました。

今日(2月15日)行われたメモリアルコンサートは、生前本田さんが企画したもので、出演者、選曲も本田さんの遺志に基づいて決められました。

また、コンサートの収益金は、本 田さんの故郷の秋田県の団体とラジオ福島の「ラジオ・チャリティー・ミュージックソン」に贈られることが主催者から発表され、会場から大きな拍手が送られました。

本田さん本当にありがとうございます。

★コンサート実行委員長で、本田武久さんを最期まで看取った田中宏和さんは次のように挨拶しました。

「このコンサートには沢山の愛が込められています。これまで応援してくださった皆様への感謝の愛。音楽の素晴らしさを伝えようとする愛。本田さんが最も力になりたかった、被災地や故郷への愛。そして私達関係者が、いつまでも悲嘆に暮れることなく、前を向いて歩くようにという愛です。どうぞ、本田武久さんに想いを寄せながら、本田さんの愛を感じながら、このコンサート をお楽しみ下さい」と。

★ステージでは生前本田さんと親交のあった、須江太郎さんのピアノ独奏、ソプラノ歌手・首藤玲奈さんの独唱が披露され、アンコールでは本田さんの歌う「アメイジング・グレイス」に合わせて全員が合唱し、感動のフィナーレを迎えました。

また、友人を代表して作曲家のアベタカヒロさんが弔辞を述べ、本田さんへの感謝の気持ちを伝え、最後は、会場が一体となって、天国の本田さんへ届けと、いつまでも拍手を送り続けました。

今日のコンサートには、福島からも沢山のファンが駆けつけ、本田さんの早すぎる死を悼んでいました。(郡山からは全盲の女性も参加していました)

あらためて本田武久さんに、感謝と哀悼の意を捧げます。

第217話 宮城県に防災学科

 

★宮城県立多賀城高校に防災学科が新設されます。

防災に関する学科は高校では全国2例目です。

2016年度の開設予定です。

学科定員は40人。地震や津波などのメカニズムを学び、地域の防災リーダーを育てるのが目的です。

地元の東北大学の協力を得て、準備を進めることにしています。

多賀城市は沿岸部にあって190人が犠牲になりました。

宮城県教育委員会では「被災地だからこそ学ぶ事が多いはず。地域の皆さんの協力を得たい」と話していました。

★このニュースを聞いて私は残念でなりませんでした。なぜなら、地震 、津波、原発事故で苦しんでいる福島県にこそ、東北で最初に、高校に防災学科を作るべきだと思っていたからです。

県幹部の皆さんには、言い続けてきました。

しかし県は「防災教育はまんべんなくやる」と言って、突出した防災教育を否定し、防災リーダーを育てる意味を理解してくれませんでした。

★昨日、いわき海星高校では、今年度最後のハワイ沖への遠洋航海に出航して行きました。

県内で唯一津波の被害を受けたいわき海星高校の生徒達は、海を恨んでいません、海と共に生きようとしています。

私はかねてから、いわき海星高校に防災学科を設置すべきだと思っていました。

福島県の防災教育、防災リーダーの育成はどうなるんでしょうか?

震災から学ぶ、 教訓を伝える。マスコミの切り取った情報には限界を感じています。

第212話 嬉しい電話が!

 

6日(水曜日)毎日新聞掲載の「請戸小学校の津波避難」。

2011年3月11の真実。

避難中、疲れて歩けなくなった請戸小学校の児童、教師、住民の120人を、11トントラックの荷台に乗せて安全な役場まで運んでくれた運転手さんの所在について分かりました。

今日、請戸小学校の関係者から電話連絡がありました。

「会って、お礼を言いたい」と、請戸小学校の関係者が言うと、運転手さんは、「人間とし当たり前の事をしただけ、それより、請戸小学校の子供達が全員無事で何よりです」と答えました。

さらに「お礼もマスコミの取材もお断りします。こんな当たり前の事を、美談にして欲しくはないからです。
私でなくても、 みな同じことをしたはずですから」と 丁寧にお話しされたそうです。

その方のお名前は、いわき市にお住まいの、國玉雅英さんといいます。

いつか、お会いしたい故郷の英雄です。

第209話  高橋さんの写真展、姫花ちゃんの原画展、東北彩発見

 

浪江町出身のシンガー・理恵子さんからのメールを転送します。
 
髙橋さんの写真展
 
昨日は高橋智裕さんの写真展、姫花ちゃんの原画展を家族みんなで観てきました。

祖母は今にも泣きそうな表情で写真と姫花ちゃんの絵を無言で見つめていました。

姪の3歳のルカも「可愛い絵だね、綺麗だね」とニコニコしながら展示会場を走り回っていました。

高橋さんの写真は足されてもいなければ引かれてもいない、ありのままの被災地の姿が写されていました。

「子供の笑顔はダイヤモンドより輝いている」という一説が目に止まりましたが、ほんとその通りだなと想いました。

私たちは亡くなった笑顔はもちろん生き残ったこのキラキラした笑顔達も守っていかねばならないなと強く思いました。

私は自身が歌を作る時 や歌詞を描く時も常に「リアルを伝えたい」と思っています。

無理に嘘の歌詞を書いたり綺麗な言葉は選びたくないと思っています。

高橋さんの写真も被災地の現場がリアルに嘘なく写されていていたので、とっくに被災地なんて忘れてしまっている他県の方々に是非観て欲しいと思いました。

高橋さんの写真を、姫花ちゃんの絵を観ている一瞬でも良いから、何かをちゃんと感じて欲しいです。

忘れられることが一番怖いです。

原画は観ているだけで姫花ちゃんの無限の可能性や、彼女の明るい心と凄まじいパワーを全身で感じました。

姫花ちゃんに会ったことはないけれど、彼女のことを少し知れた気がして嬉しかったです。

足を運んで本当に良かったです。お知らせ頂 きありがとうございました。

大和田さんの毎日新聞の請戸小学校の避難についての記事も読ませて頂きました。

この記事を福島の新聞だけではなく全国の新聞に載せてみんなに知ってほしいなと思いました。

トラックで子供達を乗せて避難をした奇跡のお話。

これを交通ルール違反だと、危ないと反論する人が居ると知った時は怒りと共にとても悲しかったです。

こんな、生死にかかわる事態に何を言っているんだと頭がこんがらがりました。

避難させた先生方、頑張って必死に歩き続けた生徒達。本当に素晴らしい。本当に無事に助かって良かったです。

先生方、校長先生のとっさの判断力に脱帽です。
これからもたくさん被災地の現場を知って伝えていきたいと思いま す。

理恵子